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それは突然⑷
しおりを挟む「(ぼ、僕は可愛くないし、カッコよくもない。ただの陰キャだから、BL展開にはならないよ…いや、冗談抜きでどうして皆して息が荒いの、鼻息!!ちょっと、本当に来ないでください!!!)」
じわっ
初めて囲まれる家族や友達以外の男の人達。僕が知っている人達には抱かない嫌悪感と恐怖が僕の瞳から生理的な涙を溢れさせる。
「可愛いじゃん。涙目で見られたらハッスルしちゃうじゃなぇか。」
「確かに、そそられるなぁ。」
「こんなに可愛い子にあられもないことをお願いするなんて、やっぱり悪名名高い伯爵家は違うなぁ。」
「まぁまぁ、そのお陰で俺たちも良い思い出来てんだから、ゆっくり味わうとしましょうや。」
「じゃ、俺からさっそく…」
口々に言いたいことを言ったかと思うと、最後まで黙っていた一人が僕の制服に手を掛ける。
「やっ」
「おっと、危ないよ?抵抗されると、俺たち興奮しちゃうんだけど、わざと?」
全身を使って暴れようとすると数人がかりで取り押さえられ、耳元で囁かれる。
ゾワゾワッ
鳥肌が全身に走る。
いやだ、僕に触らないで!キモチワルイ!
なんで僕こんな目に合ってるんだろう…
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