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勘違い?⑴
しおりを挟む以前よりも一層仲良くなった僕とアレクは一緒にいる時間が長くなった。休みの日もどちらかの家で一緒に勉強をしたり遊んだりすることが増えた。
僕としては良い変化だと思ったんだけど、異を唱える方が……
「ムッ!」
拗ねている表現を口に出す人は初めて見た。でも顔が良いから変に見えないし、むしろ可愛さ増してよりよくなっているのが羨ましい。
じゃなくて
「どうしたんですか?リアン、むくれて。」
構って欲しそうに、先ほどから「ムッ」とか「ムスッ」って声に出しているリアンに声を掛ける。
「……ディがお茶会に来てくれないから…」
プイッと顔を反らして、口を尖らせながら言うリアンはいつもの生徒会長や皇子殿下としてのカッコいい姿とは真逆でギャップが凄い。ギャップってオタクの好きなところで、男の僕から見ても今のリアンは普段とのギャップでつい構いたくなる。
「リアンとのお茶会、今週行こうと思ってたんです。何回か断ってしまったので、今回は是非我が公爵家にご招待したいなって思ってたんですけど…」
ピクッ
「リアンとお話したい事たくさんあるんです!お詫びとしてリアンが好きな茶葉を取り寄せたので、来てほしいなぁなんて」
ピクピクッ
「そこまで言うなら今回はエレクサリア公爵家でお茶会をしようじゃないか。」
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