【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

抹茶らて

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アレクサイド⑴

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「ディ、今から移動教室だ。行こうか。」

「…うん。」

可笑しいと思ったのは少し前から。こうして何気ない返事をするときだってディは俺の目を見て返事をしてくれていた。笑顔まで添えて。それが目も合わせてくれなくなったのはつい最近のこと。

ちょっと機嫌が悪いのかなぐらいにしか思っていたんかったのに、数日たっても変わらないディのおかしな行動は次第に俺をネガティブな思考に追いやる。

「(俺のこと嫌いなった?目すら合わせたくない、のか?でっも、心優しいディがそんなこと考えるか?)」

しかし、何がきっかけで俺のことを避けるようになったのかが分からない。

それに嫌いになったのなら、避けるだけでなく、直接言いそうだし。何か理由があるとは思うんだが…いかせん、ディのことが好きな俺からしたら好意を寄せている人から避けられると落ち込む訳で…





「こっちを向いてほしい…な…」




思わず漏れた言葉を少し前を歩くディが聞いてくれているはずもなく、誰に聞かれることもなく消えていく自分の声が寂しく感じる。







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感想 17

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