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素直すぎると心臓に悪い⑵

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「……………………………アレクは何も悪くないデス。」

たっぷり間を空けてから、返事をすると敬語になってしまった。

「なんで敬語?そんなに俺と距離を置きたいほど嫌いになった?」

罪悪感から出てしまった敬語に、更に最悪な状況を考えてしまったらしいアレクが瞳をウルウルさせながらこちらを見つめる。

「(そっ、そんな捨てられた子犬みたいな目で見られたら…)…っそんなことない!僕、アレクのこと大好きだよ!その、僕が悪いの。この前食堂でアレクに助けて貰ってから、アレクが初等部にいた時よりカッコよくなってて、見てるとなんかドキドキしちゃって…だから目を合わせられなくなっただけで…悪いのは僕なの。嫌な思いさせてしまってごめんなさい。」

アレクの表情に思わず全てを白状してしまう僕。

傍から見たらかなり恥ずかしいことを言っているけど、アレクの誤解を解くべく必死な僕は気づかない。

「(っ!そんなドっ直球で…ってか、これは告白か?//要は俺が目も合わせられないくらい、カッコよくなって困ってたってことだよな。嬉しいことだが、俺の方が照れるわ。)そ、そうか。勘違いしてごめん。嫌な思いはしてないから大丈夫だ。」

戸惑いつつも優しく声を掛けてくれるアレクに、ますます顔を上げられなくなる。







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感想 17

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