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臆病な僕⑵

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「はぁ~終わった。先生緩いけど、怒ったら怖いしな。大人しく授業受けるしかないよな。」

「そうねぇ。でも平民風情はこんな内容の授業もついていけないだろうけど…」

こういった、身分差を小バカにしたような陰口はいつものことだ。

まだ6歳。善悪の判別がつかない時期ではあるけど、良い気がしないのは確か。平民も、貴族も生まれた場所が違うだけ。貴族はお金があって、その対価として平民が暮らせるように時には犠牲になる必要がある。それは平民を守る義務があるということ。間違っても身分差で人を貶める様になってはならないのだ。

そこまで分かっていて注意が出来ない僕は臆病にもほどがある。

「ディ、気にしなくていいから。」

そんな僕を気にかけてくれるアレク。ネガティブモードに入ってしまった僕は、そんなアレクに申し訳なく感じてしまう。家族にもそうだ。何の取り柄もない僕を育ててくれて、大切にしてくれる。いつも変わらない愛情を注いでくれて…一生をかけても返せないくらいの恩を貰っている。

いい人たちに囲まれていて良縁に恵まれて、前世では考えられないくらい幸せな暮らしをさせて貰っている。
だからこそ、時折怖く感じるときがある。このままでいいのだろうか、僕が変わらなければいつしか皆離れて行くのではないか。







こんな臆病な僕のままで…











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感想 17

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