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仕切り直しの親睦会⑷
しおりを挟むお茶会は普通婦人たちの集まりだけど、今回は親睦会を兼ねているため子供と当主たちも参加している。
老若男女問わず視線を集めてしまう僕の家族は、やっぱり最強なのかもしれない。
って、そんなことは置いておいて…僕と友達になってくれそうな子はいないかな。
招待客で埋め尽くされている周囲に、きょろきょろと視線を這わせる。
右を見ても左を見ても、知らない顔だらけで居心地が悪い。何を話せばいいのか、どう立ち振る舞ったらいいのか、自分の身の置き場がなくて…久しぶりのこの感覚に懐かしささえ覚える。
皇宮に行くようになって少しは慣れたと思ったのに、ただの気のせいみたい。
「このような場に呼んで頂きありがとうございます。うちの子、人見知りでこのような社交の場も苦手なのですが、今日は私が引っ張り出してきてしまいました。」
丁度お母様と話していた貴婦人が話した言葉に僕のアンテナが察知する。
「(同族?同族がいる?)」
「まぁ、そうなのですね。折角来て頂けたのですから、是非ご子息にも楽しんで頂きたいですわ。」
「なんとお優しい…ほら、貴方も挨拶しなさい。」
お母さまの神対応に感動した夫人が自分の陰に隠れていた息子をズイッと前にだす。
いやいやでも前に出たからには挨拶しないとだけど、そこまで嫌そうな顔しなくても…って思うくらい表情が歪んでいた。
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