【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

抹茶らて

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心情⑴

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いつの間にやら眠ってしまっていたらしい僕。

図書館で読書をしていたはずなのに、目が覚めると自室のベッドの上。誰かが運んでくれたんだろうけど、どれくらい時間がたったんだろうか…

「っ!もうこんな時間!皆帰って来ちゃったかな…」

皆のお出迎えに行こうと思っていたのに、もうとっくに帰って来ている時間になってしまった。
どうやらかなりの時間寝ていたみたい。

コンッコンッコンッ

「ディ、失礼するね。」

「失礼します!」

軽快なのノックの音と共に入って来たのはお兄さま達。

「ディ、起きていたんだね。疲れていたみたいだけれど、大丈夫かい?無理はしていないかい?」

「そうだよ!しんどくない?」

どうやら、心配させてしまったらしい。
ベッドの上で起き上がっている僕を覗き込むように、眉を垂らした表情で質問攻めにあう。

「だ、大丈夫です。心配かけてしまってごめんなさい。疲れていたんじゃなくて、図書館の雰囲気が気持ちよくて…」

これは本当。静かで、ゆっくりとした時間が流れる図書館は居心地が良かった。

「それならいいんだ。心配は私達が勝手にしていることだから気にしないでいいんだよ。それに、大切なディのこと心配させて?」

「(ふぐっ!やっぱり何年たってもヴァンお兄さまの上目遣いからの微笑は攻撃力が高い!いや、年々上がっていっている気がする。)ありがとうございます。嬉しいです!」

何年たっても変わらない、優しいお兄さまの言葉に安心する。







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