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エレクサリア家の心配事⑴
しおりを挟む「ディー!!大丈夫だったか!?何もされていないか?皇家はお父さんが懲らしめてやろう!」
「ディ!心配したんだよ。ユーリは守ってくれたかい?皇子殿下には何もされなかったかい?」
「ヴァンお兄さま、失礼ですよ。僕だってやる時はやるんです!」
「ディ、お帰りなさい。どうだったかしら?初めての皇宮は。」
我が家へ帰ると、お父さまお母さまヴァンお兄さまが見せる反応は三者三様だった。
でも皆僕のことを心配してくれていたんだと思うと素直に嬉しい。若干2名、心配の方向がずれている気がしなくもないけど…
「楽しかったです。またリアンがお誘いしてくれると言ってくれました。」
「まぁ、皇子殿下をリアンと。ふふふ、あぁ見えてやり手なのねぇ。ディが楽しかったのなら弱かったわぁ。さ、夕食にしましょう。お母様に詳しく話を聞かせてちょうだい。」
「なっ!愛称で呼び合うだと!?」
「ユーリ?さっき私はちゃんと守ったのかと聞いたのだけれど…理解できていなかったのかい?」
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「ディ?可愛いディを皇家にやるのは、私も少し心穏やかでは無いのだけれど…それでもディが選んだ道なのなら、ディの人生だもの。お母様は応援するわ。辛いことがあれば、ここがあなたのお家だからいつでも帰ってこればいいし。」
えぇ、ちょっと待って!僕が皇家に嫁ぐみたいになってない?
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