【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

アダム先生の反撃⑴

僕の誕生日パーティー後のこと。



皇子と僕が社交ダンスを踊ったことが社交界で話題になっているらしい。
らしいと言うのも、僕が直接耳にした訳ではなく人づてに聞いた話だからなんだけど。

この世界の人たちは、同性同士の恋愛や結婚を、異性同士とのそれらと何ら変わりない考え方を持っている。だからと言っては何だけど、パーティーで令嬢たちの視線が僕に刺さっていたのは何ら不思議なことでないのだ。

前世の記憶がある僕からしたら女の子からの攻撃的な視線は変な感覚…でもないか…案外男の子より女の子の方がきつかったりするからなぁ(経験者は語る)

まぁこの世界でも変わらず引きこもりな僕からしたら、影響はないんだけど…

「ディディエ様、本日は政治についての授業にしましょうか。」

「はい！よろしくお願いします！」

そんな引きこもりの僕は現在アダム先生の授業中だ。そう言えば、先生の呼び方が変わったんだよね。ジノラ先生って心の中で呼んでいたら口にも出てて、アダム先生に悲しまれてからアダム先生って呼ぶようになったんだ。