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差し伸べられた手は…⑵
しおりを挟むというか、その前に令嬢たちの熱い、否、殺気の混じった視線を皇子は気づいていていないのだろうか。皇子と言うよりは僕に向けられているのか。やっぱり皇子って人気あるんだなぁ。
「ディ?今余計なことを考えていただろう?」
「うっ、すみません…」
「怒ってはないよ。でも私が目の前にいるときくらい、私のことを考えていて欲しいなって。」
真剣な顔でそんなこと言われたら、男の僕ですらときめいてしまう。
ギザなセリフでも見た目が伴っていれば、とてつもない攻撃力になるのだ。
「うぅ…」
顔が熱い。
こりゃモテるわけだ。こんなの令嬢たちが放っておくはずがないもんね。
「君をそんな表情に出来たのは私で良かったよ。他の人なら嫉妬していたかもしれない。」
なんていたずらっ子の様に、はにかんで笑う皇子に僕の視線は釘付けになる。皇子殿下は意外とお茶目らしい。
「(皇子、そんな笑い方もできるの!?めちゃくちゃにカッコ可愛い!)」
僕も、多分会場も皇子に釘づけだからか、僕も周りを気にすることなく王子とのダンスを楽しむことが出来た気がする。
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