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エクトルサイド⑵

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キレイに鍛え上げられた肉体は無駄な脂肪も筋肉もなく、均等が取れていて、芸術的だ。真っ白な肌に浮かぶピンク色の突起は美味しそうにこちらを向いている。が、私も大人だ。理性をフル稼働させて耐える。



これは己との闘いだ。これまでだって嫌と言うほど裸体を見て来ただろう。動揺なんてしないさ。



自分を叱咤激励して診察を続けるも無防備な背中を見たら、無意識のうちに手を伸ばしてしまっていた。触れた肌はしっとりと手に吸い付き、柔らかい。真っ直ぐと綺麗に伸びた背骨に沿って手を動かすとくすぐったいのか身体をくねらせるナオ君。

「そ、そうですか?ッ!…ちょっ、あのッ…ちょっとゾワゾワするのでもう、手…放して…」

切なげに詰まったように言葉を紡ぐ様子は妖艶で、ムラムラするのは仕方ない。もう、これはどうしようもない。耐えられる奴は男じゃない。

「ふふふ、感じてるの?可愛いね。」

完全に吹っ切れた私に理性なんて残っておらず、完全に暴走していた。そんなところでナオ君に腕を捻られ、現実に戻される。

「何もないですよね。じゃあ不必要に触らなくてもいいですよね?」

「ほう、顔に似合わず強気で…そうだね、ちょっとお遊びが過ぎたかな?」

正直お遊びじゃないが、そう言うしか他にない。

「お遊びしかしてないんじゃないですか?」

否定も肯定もできず、笑顔を張り付ける。なんとかこれで誤魔化されてくれたらいいのだが…

「じゃあ、失礼します。一応ありがとうございました。」

諦めたのかナオ君はそれ以上問い掛けることなく教室へ帰ってしまった。



ここでお礼を言うあたり、性格もいい子なんだろう。

あのトルシエも、あの様子じゃあ自分でも気づかないうちにかなり気に入っているみたいだし。私も生徒相手に本気にならないようにしないと、と思っている時点でもう堕ちてるのかもしれないね…



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