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久しぶりのお酒にはご注意を⑴

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頭の中で色んなことが渦巻く中、着いたのは騎士団の詰所。

「あれ?クレマさん、家に帰るんじゃなかったの?お仕事残ってる?」

「俺も家に帰りたいのは山々なんだが…」

「ナオちゃん!!お帰り~!!」

「あぁ、マイエンジェル!離れてる時間が1日なんて長すぎる!!これは俺に課せられた試練なのか!?」

「ナオ君お帰り。待ってたよ。」

クレマさんの言葉に被せる様に騎士団の面々が出迎えてくれる。

「今日は学園に入学したナオちゃんのお祝いパーティーっすよ!」

訳が分からないでいるとジーリオの一言で解決する。
皆がわざわざ用意してくれたみたい。
食堂のスペースが宴会席みたいになってて、誕生日席に誘導される。

「え~では僭越ながら私、副団長のロマンが挨拶を」

「ナオ、おめでとう。乾杯!」

「「「「「「かんぱーい!!」」」」」」

ロマンさんが乾杯の合図を取ろうとした横からクレマさんがサラッと言ってのける。それを呆然と見つめるロマンさん。うん、いつもの光景だ。

この世界では学園に入学するのは一種の門出みたいなものらしい。成人式的な感じの感動モノなんだとか。

「来たときはあんなに小さかったのに…今ではこんなに美少年になって。でも変わらず私たちの天使です!!!!」

親のように振り返るのはロマンさん。あんまりお酒が強くないようで早々に出来上がってしまっている。ちなみに泣き上戸というメンドクサ、じゃなくてややこしさ。

開始から間もなくしてどんちゃん騒ぎになるのはいつものことだ。かくいう私も、どさくさに紛れてお酒飲んでます!

「ナオちゃん、俺たちからプレゼントがあるんすよ!」

ほどほどに温まって来た祝いの席で使い物にならなくなったロマンさんの代わりにジーリオが切り出す。
プレゼントと言って渡された包みをお礼を言って受け取る。

「ありがとう、僕が貰っていいの?」

「もちろん!」

「ナオちゃんのことを考えて選んだんですから!」

包装を開けると、そこには漆黒の石のシンプルなピアスが一つ。



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