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筋肉に会いたくて
しおりを挟む喧嘩ップルを見てお腹いっぱいな私だけど、訓練はちゃんと毎日しときたいから、騎士団の詰所へ向かう。クレマさんもまだそこにいるだろう。…ガチムチを拝みに…
訓練場では案の定、皆が剣や拳を合わせていた。ちゃんと組手をしてるんだろうけど、私には雄っぱい達が絡み合っているように見えてならない。
「こんにちは!僕も混ぜてください!」
騎士団に入りたての頃はレッツシックスパックとか思ってたけど、私のお腹はまだシックスパックには程遠い。
なんせ筋肉が付きにくい体質らしく、引き締まってはいるけど割れることはないようだ。あぁ…夢のシックスパックが…
代わりに団員たちのシックスパック、もとい雄っぱいを毎日拝ませてもらっている。
「あ!てん…じゃなかった、ナオちゃん!今日は皇子のところに行くって言ってたので、もう会えないかと思っていました!」
ロマンさん、そんな今世紀のお別れみたいに言わなくても…
「ちょっと早く抜けてきたんです!訓練もですけど、会いたくて(筋肉に)。」
「わ、わわわわ私に!?ですか?あぁ、今日は私の命日かもしれません…この命に悔いなし…」
ロマンさんはそう言うとフラッとへたり込み、そのまま倒れる。ここ数年でキャラの濃さがバージョンアップしたよね。
「ロマンさんだけにじゃないでしょ。俺たちにってことですよー。残念ですねぇ。」
ジーリオも健在だ。スキンシップが一番過激的ではあるが慣れればどうもない。なんせ私今は男の子だからね!
「もちろん、ロマンさんにも会いたかったですよ?」
「ナオちゃん!!……我が生涯に一片の悔いなし…」
武士か。
こんな緩い感じでも、私を含めてみんなやる時はやるからね。
「ナオ君も最近はさらに強くなったよなぁ。もう立派な男の子だしな。増々これからが楽しみになるな。」
ウーゴさん、私の今の容姿だと男の娘になりかねない気がするのは私だけですかね?
年を追うごとに大人の色気が爆発しているウーゴさん。詳しい年齢は知らないけど、もう結構ないい歳のはずだけど、まだまだ現役の騎士団員だ。
学園に通い始めると、ここに来られなくなるわけではないけど、時間はすごく少なくなると思うと少し寂しかったり…ロマンさんがさらに気持ちわる…じゃなかった、もっと残念になりそうだから言わないけど。
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