【完結】腐女子の私が美少年⁉

これが私の正常運転なんです

今日から訓練開始である。この世界に来てから2・3週間ぐらいしかたってないけど…


この世界での生活は前とは違い時間の流れが遅くゆっくりで、結構気に入っている。看護師してると時間に追われるから今が幸せなのかも…家族と会えないのは寂しいけどクレマさんがいてくれるし、毎日楽しんで暮らせてる。なんてったって生ガチムチが見れるし、妄想の宝庫だから天国かって思うしね。

「ナオ、今日から訓練を始めるが…前もって聞いておくことがある。訓練は甘いものではないし、辛く苦しいこともあるだろう。ナオが訓練をしなくても俺や隊員が守ってやれる。それにお前はまだ小さい。そんなに焦る必要もないと思うが…それでもやるか？」

クレマさんは心配してくれてるんだ…でもせっかく男の子として生まれ変われたなら強くなりたい。何かあったときクレマさんと一緒に戦えるように。

「うん。僕騎士団の皆みたいにかっこよく(マッチョに)なりたい。それに皆やクレマさんに何かあったら(ガチムチとか生BLが見れなくて)悲しいし、自分の無力さを悔やみたくない。だから僕も力がほしい。」

「ナオ…分かった。じゃあ遠慮なく厳しくさせてもらう。でも無理はしないように。まずは基礎体力からつけようか。じゃあとりあえず、周回10周。」

わぁ、とても爽やかな笑顔。とっても素敵…って現実逃避してる場合じゃなかった。

「はい、行ってきます。」

そう言うや否や私は走り始める。前の身体はヲタクを極めてインドア過ぎて身体が重かったけど…なんか今の身体は軽いんだよね。前にジーリオがウォーミングアップで50周の50キロを走るって言ってたから、10キロってことだよね。
そんなことを考えながら死に物狂いで走り終えるとクレマさんから、これまた爽やかな笑顔で次の指令が出された。

「ナオお疲れ様。5分休憩した後、腹筋・背筋・腕立てを100回×5セットずつ。」

わぁ、鬼教官？初日のメニューじゃないよね？
とか思いながら着々とメニューをこなす。

これで私も夢のシックスパックと思いながらしてると二ヤついてたのか隊員に大丈夫かと心配された。私の頭はいたって正常だ。

その後も重りを持ちながらの周回やブラジル体操のような筋力アップのものをひたすら行う日々が続いた。
いくら身体が軽くなったからって正直きつい。次の日なんて布団から出れなくて焦った。自分の身体に何が起きたのかと思った。

スパルタの体力づくりが始まって早2カ月、からだな大分慣れてきて、トレーニングに余裕が出てきた。
するとトレーニングと並行して剣術や魔法の指導が始まった。鑑定で見て貰うと私に魔力があることが判明。しかも年齢が9歳だということも。ガバリア帝国は12歳から学校に通わないといけないらしい。ただ魔力の有り無しにより、普通科か魔法科の学校に分かれるらしい。私はもちろん魔法科だ。幸い入学まで3年あるし、それまで体術や剣術、魔法を極める。