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猫足バスタブとかシャレオツ
しおりを挟む「ナオちゃん大丈夫?やっぱりあの子面倒なことになっちゃったね~とりあえずシャワー浴びてくる?」
そう如何にも今までいました感で話しかけてきたジーリオ。お前いつの間に来た。あ、空気読んで出てこなかったのか。
「ナオ風邪ひくから早くシャワー行こう。」
そう言ってクレマさんは私の手を引いてくれる。
「私も心配なのでついていきます。訓練は終わらせたので心配しないで下さい。」
ロマンさんまで来てたの!?訓練勝手に終わらせちゃダメでしょ。
そうこう言ってるうちに重厚感のあるドアの前に来た。
「ここは?」
「俺の執務室だな。横にシャワーやベッドを完備してるんだ。着替え置いておくからゆっくり温まって来い。」
「うん。ありがとう。心配かけてごめんなさい。」
「ナオが悪いんじゃない。だから気にせずゆっくり入って来い。あと、親なんだから心配ぐらいさせてくれ。」
クレマさんはそう言ってクシャッと私の頭を撫でた。
シャワールームの中に入ると猫足のバスタブに言葉じゃ表現できないオシャレなシャワーヘッドでどこぞのセレブかと思った。
「ん~泥落とすか~髪の毛カピカピだし…」
手早く泥を落とし、バスタブにつかる。
「ふぃ~五臓六腑に沁みるわ~」
そこ!じじくせぇとか思ったやつ!心の中にとどめておいて。
「ナオちゃん!ちゃんと身体洗えた?」
え、ジーリオ?さっきのセリフ聞こえた!?
「ジーリオ?洗えたけど…どうしたの?」
「ん~ちょっと気になることがあって…そっち行ってもいい?」
え、私の入浴シーンがそんなに見たいの?いやん、えっち♡…失礼しました。今は私男だし別に大丈夫だよね。
「うん、良いけど…気になることって?」
「ケガしてないかなって思って。」
そう言って浴室に入ってきたジーリオはバスタブに使っている私のすぐ傍まで来て、ジロジロと私の身体を見ている。って言っても入浴剤入ってるからお湯は白くて胸元から上しか見えてないんだけどね。
なんか全部見えるよりエロいと思うのは私だけ?
「うん、泥水被っただけだから大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。」
そう言って早くジーリオを浴室から追い出そうとすると…
「でもやっぱり心配だからちょっと立てる?ナオちゃんケガしてても我慢しそうだし。」
…え?私のフルチンが見たいと…?
「本当に大丈夫だよ。何もされてないし、痛いところもないから。心配しないで。」
「打撲とかだと水に沁みたりしないよ。前は自分で見れるし、ナオちゃんを信じるよ。でも、背中は自分で見れないでしょ?」
「確かに。そうかもしれない。じゃ、じゃあ背中だけ見て貰おうかな。」
背中ぐらいなら大丈夫だよね。前世?ではそんな経験なかったから背中でもなんか恥ずかしいな。
とりあえず、ジーリオに背中を向けて上半身だけ浴槽から出す。
「ジーリオ?傷ない?」
「ッ!…あぁ、確かに傷とか痣はないね。良かった。それにしても、ナオちゃん肌キレイだね~なんかお手入れとかしてるの?」
ビクッ「ジ、ジーリオ?あ、あの~ちょっ…と手を…」
「ちょっと我慢して、ナオちゃん!見た目だけじゃ分かんないことあるから。」
「う、うん。ありがとう。でもちょっとくすぐったいから…んっ!」
変な声出た!!恥ずかしくて顔が熱くなる。加えて背中にジーリオの視線を感じて全身から火が噴きそうだ。
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