上 下
8 / 35
第一章 運命の再会

第八話 青空の下で

しおりを挟む
さー、いよいよ放課後が近づいてきた。何言われるかわかってないのに、なんかそわそわしてきたよ・・・ん?なんかあちらの様子がおかしいんだけど、フルフルしてる。あまりにも様子がおかしくて周りまでそわそわしはじめちゃってるじゃねーか、

「ちょっと涼音ちゃん、どうしたの今日ちょっとおかしいよ」

「っえ?何?な、なんかおかしいい?」

「おかしいよー、なんかそわそわしてるし」

「本当に?・・・どうしよう待ちきれなくて顔に出てたかな」

「ん?涼音ちゃん何かいった?」

「え、な、なんでもないよ」

「ほらそこ、授業中なんだから静かにしなさい」

「「ごめんなさい」」

なんだ?本当に大丈夫なんだろうなー、どうしてあんなに慌ててるんだろうかまったくわからん。俺が慌てるんならまだしも・・・放課後になればわかるか。

「まったく、今日はここまで・・・また明日」

「おい、爽侍いよいよこの時がきたな」

「なんだよその言い方は、悪戯かも知んないだろ?」

「まさか、あの子がそんなことするわけないだろ」

「わかんないじゃねーか」

「はー、まったく。ほら早くいけよ、あちらはもう行ったみたいだぞ」

「な・・・まじか」

なんだよ、本当にいねーじゃねか・・・行かなきゃいけねーか、しょうがない

「そんじゃ、行ってくるよ」

「ああ、楽しんでな」

まったく、人ごとだと思って・・・はー、何言われんのかなー、かったりなー嫌だ嫌だ・・・でも、周りに人がいない屋上を選んでくれてほんとよかったよ。誰かに聞かれて騒がれたりしたらたまったもんじゃない

「・・・もうついちゃったよ」

ガチャ

「なんだ?鍵閉まってんのか?」

「誰ですか?そこにいるのは、」

「五十嵐爽侍ですけど」

「そ、爽侍くん・・・今鍵開けます」

「お、おう」

「どうも・・」

「・・・ど、どうも」

「え、えーと・・・俺はあなたに呼び出されたわけなんだけれども」

「あ、あのね爽侍くん・・・あなたにお話があります‼︎」

「は、はい」

「そ、その前に・・・私のことは、覚えてますか?」

「あのー、それがですね・・・」

「もしかして・・・忘れちゃった・・・とか」

・・・やべ、なんか泣きそうなんだけど。・・・っていうかもしかして、あっちは覚えてたのか。まじかよ、でも一体なんで?

「はい、ごめんなさい忘れてました。でも、なんとなく最近思い出して・・・母親に聞いたら、それが・・・あ、あなただと・・・」

「ま、まーいいでしょう。では、あなたはその話を聞いて・・・どう思いましたか?」

え?どう思ったかって・・・そんなこと聞いてどうするんだろうか

「ど、どう思ったかって言われても・・・すっかり忘れてたから驚いたとしか」

「へ、へーそうなんだ・・・」

今度は怒りそうなんだけど、こいつの精神状態どうなってんだ・・・大丈夫かなー

「もー我慢できない・・・私ね、あなたのことずーと覚えてたの・・・それであなたに好きになってもらいたくて、頑張ってきれいになろうとしたの。それであんまり好きじゃなかったけどモデルの仕事とかやって、やっとあなたのいる学校に行くことを許してもらったの‼︎」

そ、そうだったのかー、やばいなーあっちはバッチリ覚えてくれててまさか会いにきてまでくれたなんて・・・どうしようまじで

「それは・・・ごめん忘れたりなんかして、でもよかったのか仕事休んでまで」

「いいの、ある程度落ち着いたらまた始めるから」

「そ、そうなのか。あのー気持ちはすごく嬉しいんだけど・・・」

「ち、違うの付き合ってくれってことじゃなくて・・・仲良くして欲しいっていうか・・・」

「なーんだそうだったのか。でもな、俺あんまり学校でも目立ちたくないからなー」

「それもダメなの?」

う、そんな目で見られると・・・困ったなー、どうするか学校では話したりできないだろうし・・・うーん、あ、そうだあれなら

「あのー、それなら今度うちにこないか?母さんもお前のこと覚えてたみたいだし」

「え?本当に?いいの?」

「ああ」

「やったー」

うわまじか、本当に喜んでやがる。俺と仲良くするのが本当に嬉しいのか、でも友達になりにわざわざ転校してくるなんてすごいやつだなー

「これ私の連絡先、都合の良い日がわかったら連絡して?」

「ああ、わかった。今日にでも聞いてみるよ」

「じゃあ、今日はありがとう」

「ああ、じゃあまた明日学校で・・・」

ふーやっと終わった、衝撃的だったなまさか覚えてたなんて。家帰ったら聞いてみるか、おっと早く行かねーと師匠に怒られちまうな




【あとがき】


いやー、ひとまず落ち着いてくれてよかったよ。でもなんか少し話が噛み合ってなかったような・・・

皆さん、たくさん読んでいただきありがとうございます。これからもどうぞよろしく



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生
恋愛
1・2・3巻店頭に無くても書店取り寄せ可能です! (∩´∀`∩) コミカライズ1巻も買って下さると嬉しいです! (∩´∀`∩) イラストレーターさん、漫画家さん、担当さん、ありがとうございます! ご令嬢が婚約破棄される話。 そして破棄されてからの話。 ふんわり設定で見切り発車!書き始めて数行でキャラが勝手に動き出して止まらない。作者と言う名の字書きが書く、どこに向かってるんだ?とキャラに問えば愛の物語と言われ恋愛カテゴリーに居続ける。そんなお話。 飯テロとカワイコちゃん達だらけでたまに恋愛モードが降ってくる。 そんなワチャワチャしたお話し。な筈!

甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・

希花 紀歩
恋愛
2021 宝島社 この文庫がすごい大賞 優秀作品🎊 24時間二人きりで甘~い💕お仕事!? 『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』 小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。 ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。 しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。 彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!? 過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。 *導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。 <表紙イラスト> 男女:わかめサロンパス様 背景:アート宇都宮様

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

氷の貴婦人

恋愛
ソフィは幸せな結婚を目の前に控えていた。弾んでいた心を打ち砕かれたのは、結婚相手のアトレーと姉がベッドに居る姿を見た時だった。 呆然としたまま結婚式の日を迎え、その日から彼女の心は壊れていく。 感情が麻痺してしまい、すべてがかすみ越しの出来事に思える。そして、あんなに好きだったアトレーを見ると吐き気をもよおすようになった。 毒の強めなお話で、大人向けテイストです。

【完結】婚約者と幼馴染があまりにも仲良しなので喜んで身を引きます。

天歌
恋愛
「あーーん!ダンテェ!ちょっと聞いてよっ!」 甘えた声でそう言いながら来たかと思えば、私の婚約者ダンテに寄り添うこの女性は、ダンテの幼馴染アリエラ様。 「ちょ、ちょっとアリエラ…。シャティアが見ているぞ」 ダンテはアリエラ様を軽く手で制止しつつも、私の方をチラチラと見ながら満更でも無いようだ。 「あ、シャティア様もいたんですね〜。そんな事よりもダンテッ…あのね…」 この距離で私が見えなければ医者を全力でお勧めしたい。 そして完全に2人の世界に入っていく婚約者とその幼馴染…。 いつもこうなのだ。 いつも私がダンテと過ごしていると必ずと言って良いほどアリエラ様が現れ2人の世界へ旅立たれる。 私も想い合う2人を引き離すような悪女ではありませんよ? 喜んで、身を引かせていただきます! 短編予定です。 設定緩いかもしれません。お許しください。 感想欄、返す自信が無く閉じています

私のことなど、ご放念くださいませ!

風見ゆうみ
恋愛
私の住む世界では、貴族は犬を飼うことが当たり前で、賢い犬がいる家に一目置くというしきたりがある。 幼い頃から犬と念話ができる私は、どんな暴れ犬でも良い子になると、国内では評判が良かった。 伯爵位を持つ夫、ノウルと大型犬のリリと共に新婚生活を始めようとしていたある日、剣の腕を買われた夫が出兵することになった。 旅立つ日の朝、彼は私にこう言った。 「オレは浮気をする人は嫌いだ。寂しいからといって絶対に浮気はしないでほしい」 1年後、私の国は敗戦したが、ノウル様は無事に戻って来た。 でも、彼の横には公爵令嬢が立っていた。その公爵令嬢は勝利国の王太子の妻として捧げられる予定の人。そんな彼女のお腹の中にはノウル様との子供がいるのだと言う。 ノウルは公爵令嬢を愛人にし、私との結婚生活を続けると言う。王家は私にノウル様が公爵令嬢を身ごもらせた責任を取らせると言い出し、公爵令嬢の代わりに冷酷で有名な王太子の嫁にいけという。 良いわよ、行きますとも! 私がいなくなれば、困るのはあなたたちですけどね! ※R15は保険です。誤字脱字、気を付けているつもりですが、やはりございます。教えていただけますと幸いです。

逃げるが価値

maruko
恋愛
侯爵家の次女として生まれたが、両親の愛は全て姉に向いていた。 姉に来た最悪の縁談の生贄にされた私は前世を思い出し家出を決行。 逃げる事に価値を見い出した私は無事に逃げ切りたい! 自分の人生のために! 今後長編に変更の可能性有りです ※作者の妄想の産物です

処理中です...