90 / 319
第2章:異世界の人々との出会い
第84話:ゴーレム作り1
しおりを挟む
シャロンがポーラの従魔になったこと、ポスとベッカが妊娠したこと以外は、変わらない日常を送っていた。
・・・結構変わってるか?
カイトとポーラは訓練や勉強、レーベルは家事やカイトたちの相手、従魔たちは自由気ままな生活を送っている。
シャロンはポーラと一緒に訓練に参加し、私の作った的に噛み付いたり引っ掻いたりしていた。
魔法の発動はまだ完全にはできないらしく、魔法を発動しようとして自分が水浸しになる、といったことを繰り返していた。
ステータス上では『水魔法』のレベルは1だったが、上手く使えるようになるには時間がかかるみたいだ。
私は、予定通り一度町へ向かい、バイズ辺境伯と話をしたり、トレイロに『セルの実』を追加で売ったりしていた。
『セルの実』の相場が、金貨8~10枚だと聞いて、思わず値下げとこの前の分を返そうかと思ったが、トレイロに拒否された。
トレイロは、私から買い取った『セルの実』を仲良くしたい貴族への贈り物としたらしい。
塩自体は普通に買えるが、『セルの実』から作られる高級な塩を使った料理は、貴族にとってはパーティー料理なんかで振る舞うことがステータスの一つらしく、かなり喜ばれて、その後の取引にプラスに働いているらしい。
そのことを分かっていたから、私から絶対に買い取るべく、高値を提案したらしい。
・・・まあ、こちらは助かるだけだし、いいんだけどさ。
町に行った以外では、森を散策したり、定期的に魔獣を狩ったり、拠点を手直ししたりと、のんびりと過ごしていた。
そんな中で趣味的にやっていたのが、ゴーレムについて書かれた本の解読だ。
解読といっても、用語の意味が分からないものを、レーベルやカイトに聞いたのが中心だ。
というのもこの本は、ラシアール王国の前身の国家でグレイムラッドバイパーに滅ぼされたカナト王国の時代のゴーレム研究について書かれた本なのだ。
そのため、当時の地名や人名が、例え話や実例として紹介されているのだ。
カイト曰くこの本に使われている言語は、カナト王国の古語で、カイトたちラシアール王国で勉強してきた者は勉強しない、失われた言語らしい。
王国の古老などに見せれば読むことができるはず、とのことで、その前に入手できたのはラッキーだった。
内容を知られれば、普通は軍事転用や貿易への利用を考えて、機密扱いになるだろうし。
本に書かれていることは大きく分けて2つ。
ゴーレムの構造や出来る事、とゴーレムの作り方だ。
前者については、かなり基礎的な内容から実用例までかなり詳しく書いてあった。
曰く、ゴーレムとは魔石を核として、土や金属などを身体部分とした、魔法生物だ。
魔法生物と書かれているが、ロボットやドローンに近い感じかな。
魔石に命令式を書き込む、魔力を稼動エネルギーとして使用する。
カナト王国では、兵士・門番や警備としての利用や、重たい物を運搬する運搬役としての運用がされていたらしい。
ゴーレムの性能を基礎付けるのは、魔石だ。
魔石の大きさや質が、どれくらい命令式を書き込むことのできるかに影響する。
当然、命令式を多く書き込める方が、ゴーレムのできることも増えるわけだ。
そして、稼動にどれほど魔力を使えるか —どれくらいの魔力を貯めることができるか—と、魔力の使用効率 —要は魔力の燃費— も性能に大きな差を与える。
魔力は、魔石に貯めることができ、それを電池代わりに、ゴーレムに埋め込むらしい。
カナト王国で、比較的大きく質の良い魔石を入手することができたようだ。
というのも、カナト王国は、ラシアール王国よりも軍事力が優れていて、ファングラヴィットであれば、少しの犠牲で討伐できた。
そのため、森から出てきたファングラヴィットを年に数回は狩っており、その魔石を利用できたらしい。
つまり、宝物庫に大量にある魔石で、ゴーレムを作ることができるわけだ。
それを知った時は、思わず叫んでしまった。
ただ、そう簡単にはいかない。
ゴーレムの作り方は思ったより、定式化されていなかったのだ。
まず難しいのが、命令式を書き込む作業。
ゴーレムへ命令式を書き込む方法は2つある。
最初に魔石に直接書き込む方法と、ゴーレムが完成してから勉強させる方法だ。
後者については、新人研修が如く、そのゴーレムにやらせたいことを訓練してやれば、身につく。この身につくというのが、魔石への書き込みになるわけだ。
つまり、ゴーレムとして完成し、ある程度の動きができるようになってから、兵士にするなら兵士の訓練を、門番にするなら門番の訓練をすればいいわけだ。
一方で前者、魔石へ直接書き込む方法がよく分からない。
これはゴーレムの基礎的な動き、つまり首を動かす、手足を動かす、歩くなどの動きの命令式を書き込んでいく。
本には、必要な動きを順に念じながら魔力を込めていく、と書かれているのみなのだ。
なんとなくだが、魔法の発動と似たものを感じる。
魔法発動の核は、イメージだ。
強いイメージを参考に魔力が魔素へ指示を出して、イメージした事象が具現化する。
魔石にゴーレムの基礎的な動きの命令式を書き込むことも、イメージを具現化していくということができる。
それにレーベルは、ゴーレムの作製は『闇魔法』の一種だと言っていた。
最後に命令式を書き込んだ魔石と身体部分となる土や金属を合成する。
これも説明は曖昧だったが、おそらく魔石と土等の身体部分を1カ所に集め、魔力を込める感じだ。
すると魔法陣に包まれて、ゴーレムとなるらしい。
・・・・・・分からんが、イメージを強くすれば『適合化の魔法陣』みたいなのが出てくるんだろうか?
まあ、そのときになったら考えよう・・・
♢ ♢ ♢
そんな感じで、本の解読が進み、町へ行くという用事も完了したので、いよいよゴーレム作りに取り掛かることにする。
まずは、基礎的な動きを魔石に書き込むことから始めよう。
宝物庫に行き、ファングラヴィットの魔石をいくつか選ぶ。
宝物庫には、フォレストタイガーの魔石やグレイムラッドバイパーの魔石もあるが、最初は失敗するだろうし、山ほどあるファングラヴィットの魔石で実験する。
魔石の大きさが性能に直結することを考えると、一際大きいグレイムラッドバイパーの魔石は、ゴーレム作りに慣れてから使用したい。
魔石へ直接、命令式を書き込む行程は、イメージと魔力の注入だ。
イメージを書き込めているかを試すためにも、まずは魔力を込めることができるようにならなければならない。
そういうわけで、魔石に魔力を込めることからやってみる。
魔力を感じたり、体内の魔力を操作したりといったことは、最近なんとなく感覚がつかめてきた。
『竜人化』により角を出してから、魔石を両手で包み、魔力を込めていく。
どの程度込める必要があるか分からないので、とりあえず、全力だ。
魔力が身体を巡り、かざした両手から魔石へ流れていくのを感じる。
2分ほど魔力を込め続けていると、いきなり魔石が「ギャン!」と音を立てて、破裂した・・・・・・
・・・結構変わってるか?
カイトとポーラは訓練や勉強、レーベルは家事やカイトたちの相手、従魔たちは自由気ままな生活を送っている。
シャロンはポーラと一緒に訓練に参加し、私の作った的に噛み付いたり引っ掻いたりしていた。
魔法の発動はまだ完全にはできないらしく、魔法を発動しようとして自分が水浸しになる、といったことを繰り返していた。
ステータス上では『水魔法』のレベルは1だったが、上手く使えるようになるには時間がかかるみたいだ。
私は、予定通り一度町へ向かい、バイズ辺境伯と話をしたり、トレイロに『セルの実』を追加で売ったりしていた。
『セルの実』の相場が、金貨8~10枚だと聞いて、思わず値下げとこの前の分を返そうかと思ったが、トレイロに拒否された。
トレイロは、私から買い取った『セルの実』を仲良くしたい貴族への贈り物としたらしい。
塩自体は普通に買えるが、『セルの実』から作られる高級な塩を使った料理は、貴族にとってはパーティー料理なんかで振る舞うことがステータスの一つらしく、かなり喜ばれて、その後の取引にプラスに働いているらしい。
そのことを分かっていたから、私から絶対に買い取るべく、高値を提案したらしい。
・・・まあ、こちらは助かるだけだし、いいんだけどさ。
町に行った以外では、森を散策したり、定期的に魔獣を狩ったり、拠点を手直ししたりと、のんびりと過ごしていた。
そんな中で趣味的にやっていたのが、ゴーレムについて書かれた本の解読だ。
解読といっても、用語の意味が分からないものを、レーベルやカイトに聞いたのが中心だ。
というのもこの本は、ラシアール王国の前身の国家でグレイムラッドバイパーに滅ぼされたカナト王国の時代のゴーレム研究について書かれた本なのだ。
そのため、当時の地名や人名が、例え話や実例として紹介されているのだ。
カイト曰くこの本に使われている言語は、カナト王国の古語で、カイトたちラシアール王国で勉強してきた者は勉強しない、失われた言語らしい。
王国の古老などに見せれば読むことができるはず、とのことで、その前に入手できたのはラッキーだった。
内容を知られれば、普通は軍事転用や貿易への利用を考えて、機密扱いになるだろうし。
本に書かれていることは大きく分けて2つ。
ゴーレムの構造や出来る事、とゴーレムの作り方だ。
前者については、かなり基礎的な内容から実用例までかなり詳しく書いてあった。
曰く、ゴーレムとは魔石を核として、土や金属などを身体部分とした、魔法生物だ。
魔法生物と書かれているが、ロボットやドローンに近い感じかな。
魔石に命令式を書き込む、魔力を稼動エネルギーとして使用する。
カナト王国では、兵士・門番や警備としての利用や、重たい物を運搬する運搬役としての運用がされていたらしい。
ゴーレムの性能を基礎付けるのは、魔石だ。
魔石の大きさや質が、どれくらい命令式を書き込むことのできるかに影響する。
当然、命令式を多く書き込める方が、ゴーレムのできることも増えるわけだ。
そして、稼動にどれほど魔力を使えるか —どれくらいの魔力を貯めることができるか—と、魔力の使用効率 —要は魔力の燃費— も性能に大きな差を与える。
魔力は、魔石に貯めることができ、それを電池代わりに、ゴーレムに埋め込むらしい。
カナト王国で、比較的大きく質の良い魔石を入手することができたようだ。
というのも、カナト王国は、ラシアール王国よりも軍事力が優れていて、ファングラヴィットであれば、少しの犠牲で討伐できた。
そのため、森から出てきたファングラヴィットを年に数回は狩っており、その魔石を利用できたらしい。
つまり、宝物庫に大量にある魔石で、ゴーレムを作ることができるわけだ。
それを知った時は、思わず叫んでしまった。
ただ、そう簡単にはいかない。
ゴーレムの作り方は思ったより、定式化されていなかったのだ。
まず難しいのが、命令式を書き込む作業。
ゴーレムへ命令式を書き込む方法は2つある。
最初に魔石に直接書き込む方法と、ゴーレムが完成してから勉強させる方法だ。
後者については、新人研修が如く、そのゴーレムにやらせたいことを訓練してやれば、身につく。この身につくというのが、魔石への書き込みになるわけだ。
つまり、ゴーレムとして完成し、ある程度の動きができるようになってから、兵士にするなら兵士の訓練を、門番にするなら門番の訓練をすればいいわけだ。
一方で前者、魔石へ直接書き込む方法がよく分からない。
これはゴーレムの基礎的な動き、つまり首を動かす、手足を動かす、歩くなどの動きの命令式を書き込んでいく。
本には、必要な動きを順に念じながら魔力を込めていく、と書かれているのみなのだ。
なんとなくだが、魔法の発動と似たものを感じる。
魔法発動の核は、イメージだ。
強いイメージを参考に魔力が魔素へ指示を出して、イメージした事象が具現化する。
魔石にゴーレムの基礎的な動きの命令式を書き込むことも、イメージを具現化していくということができる。
それにレーベルは、ゴーレムの作製は『闇魔法』の一種だと言っていた。
最後に命令式を書き込んだ魔石と身体部分となる土や金属を合成する。
これも説明は曖昧だったが、おそらく魔石と土等の身体部分を1カ所に集め、魔力を込める感じだ。
すると魔法陣に包まれて、ゴーレムとなるらしい。
・・・・・・分からんが、イメージを強くすれば『適合化の魔法陣』みたいなのが出てくるんだろうか?
まあ、そのときになったら考えよう・・・
♢ ♢ ♢
そんな感じで、本の解読が進み、町へ行くという用事も完了したので、いよいよゴーレム作りに取り掛かることにする。
まずは、基礎的な動きを魔石に書き込むことから始めよう。
宝物庫に行き、ファングラヴィットの魔石をいくつか選ぶ。
宝物庫には、フォレストタイガーの魔石やグレイムラッドバイパーの魔石もあるが、最初は失敗するだろうし、山ほどあるファングラヴィットの魔石で実験する。
魔石の大きさが性能に直結することを考えると、一際大きいグレイムラッドバイパーの魔石は、ゴーレム作りに慣れてから使用したい。
魔石へ直接、命令式を書き込む行程は、イメージと魔力の注入だ。
イメージを書き込めているかを試すためにも、まずは魔力を込めることができるようにならなければならない。
そういうわけで、魔石に魔力を込めることからやってみる。
魔力を感じたり、体内の魔力を操作したりといったことは、最近なんとなく感覚がつかめてきた。
『竜人化』により角を出してから、魔石を両手で包み、魔力を込めていく。
どの程度込める必要があるか分からないので、とりあえず、全力だ。
魔力が身体を巡り、かざした両手から魔石へ流れていくのを感じる。
2分ほど魔力を込め続けていると、いきなり魔石が「ギャン!」と音を立てて、破裂した・・・・・・
280
お気に入りに追加
4,295
あなたにおすすめの小説
令嬢に転生してよかった!〜婚約者を取られても強く生きます。〜
三月べに
ファンタジー
令嬢に転生してよかった〜!!!
素朴な令嬢に婚約者である王子を取られたショックで学園を飛び出したが、前世の記憶を思い出す。
少女漫画や小説大好き人間だった前世。
転生先は、魔法溢れるファンタジーな世界だった。リディーは十分すぎるほど愛されて育ったことに喜ぶも、婚約破棄の事実を知った家族の反応と、貴族内の自分の立場の危うさを恐れる。
そして家出を決意。そのまま旅をしながら、冒険者になるリディーだったのだが?
【連載再開しました! 二章 冒険編。】
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる