21 / 31
第3話 赤西亮伍(18歳)のブログ=梅枝七海(16歳)
〈9月10日〉恋愛映画を二人で観る
しおりを挟む
#新学期が始まってすぐに、七海を映画に誘った。夏休み中、勉強に頑張った自分への御ほうびとして、それぐらいは許されるはずだ。予備校での勉強に疲れて集中力が切れると、女の子の事ばかり考えていた。七海の事はもちろんだが、2年前の美月先輩との初めてのキス、ふっくらとして形の良いおっぱいの感触や、1年前に付き合っていた詩帆の柔らかい体を思い出していた。七海は先輩と顔つきが似ていて、その時の事が思い出され、下半身が反応してしまう。胸は先輩より小さくてまだ子供っぽいが、触りたい、キスしたい、裸を見たいという欲望が渦巻いていた。
今日観た映画は、キスシーンやベッドシーンがやたらに多い恋愛映画で、僕のチョイスに間違いはなかった。特に従兄と初体験をする場面はリアルだったし、女優が惜し気もなく胸を露わにして悶えるシーンには興奮した。隣に座る七海も興奮していて、それを横目で見ながら僕はなぜか勃起していた。恋愛映画は初めてだと言っていたが、まだキスもした事がないのだろう。ファーストキスは僕のものだ。#
七海と亮伍は、9月の初めに、映画館で初めてのデートをした。朝から雨の降っている土曜日、七海は新調したワンピースに身を包み、彼との待ち合せ場所に出掛けた。映画は恋愛もので、女流作家の小説を映像化したものだった。随所にキスシーンやベッドシーンがあり、七海はドキドキしながらスクリーンを見つめていた。初めて観る刺激的なシーンに見入って七海が興奮しているのを、亮伍は隣で様子をうかがい楽しんでいた。
☆七海☆初めてのデートで亮伍さんと、あんないやらしい映画を観るとは思わなかった。キスシーンが6回、ベッドシーンが3回、何を伝えたいのか分からなかった。R-15となっていたが、高校生が観て良いものだろうか。キスはともかく、ベッドで男と女が裸で抱き合うなんて考えられない。でも、変な声を出して、気持ち良さそうにしていて、シーツで隠されていた部分がつながっているのだと想像すると、私は何だか興奮していた。それを知られるのが嫌でスクリーンを凝視していたが、横に居る彼はどう思っただろうか気になった。途中で彼の手が太股に触れたような気がしたが、気のせいだったのだろうか。☆☆☆☆☆
映画が終わってからもその興奮は冷めやらず、恥ずかしさもあって口数少なくなっていた。マックの2階で昼食を摂りながら、
「好きだという気持ちを言葉だけでなく、ラブシーンで表しているんだよ。恋する二人の心理が、キスやベッドシーンにうまく描かれていたよね。」と亮伍は七海の表情をうかがいながら言った。
「恋人同士がキスとか、その…エッチとかするのが当然のように描かれていましたけど、二人の心が通じ合っているだけではダメなんですか?」
七海が恥ずかしさを我慢して言うと、
「まだ子供だね!その内に分かるようになるよ!」と亮伍は言い放った。
今日観た映画は、キスシーンやベッドシーンがやたらに多い恋愛映画で、僕のチョイスに間違いはなかった。特に従兄と初体験をする場面はリアルだったし、女優が惜し気もなく胸を露わにして悶えるシーンには興奮した。隣に座る七海も興奮していて、それを横目で見ながら僕はなぜか勃起していた。恋愛映画は初めてだと言っていたが、まだキスもした事がないのだろう。ファーストキスは僕のものだ。#
七海と亮伍は、9月の初めに、映画館で初めてのデートをした。朝から雨の降っている土曜日、七海は新調したワンピースに身を包み、彼との待ち合せ場所に出掛けた。映画は恋愛もので、女流作家の小説を映像化したものだった。随所にキスシーンやベッドシーンがあり、七海はドキドキしながらスクリーンを見つめていた。初めて観る刺激的なシーンに見入って七海が興奮しているのを、亮伍は隣で様子をうかがい楽しんでいた。
☆七海☆初めてのデートで亮伍さんと、あんないやらしい映画を観るとは思わなかった。キスシーンが6回、ベッドシーンが3回、何を伝えたいのか分からなかった。R-15となっていたが、高校生が観て良いものだろうか。キスはともかく、ベッドで男と女が裸で抱き合うなんて考えられない。でも、変な声を出して、気持ち良さそうにしていて、シーツで隠されていた部分がつながっているのだと想像すると、私は何だか興奮していた。それを知られるのが嫌でスクリーンを凝視していたが、横に居る彼はどう思っただろうか気になった。途中で彼の手が太股に触れたような気がしたが、気のせいだったのだろうか。☆☆☆☆☆
映画が終わってからもその興奮は冷めやらず、恥ずかしさもあって口数少なくなっていた。マックの2階で昼食を摂りながら、
「好きだという気持ちを言葉だけでなく、ラブシーンで表しているんだよ。恋する二人の心理が、キスやベッドシーンにうまく描かれていたよね。」と亮伍は七海の表情をうかがいながら言った。
「恋人同士がキスとか、その…エッチとかするのが当然のように描かれていましたけど、二人の心が通じ合っているだけではダメなんですか?」
七海が恥ずかしさを我慢して言うと、
「まだ子供だね!その内に分かるようになるよ!」と亮伍は言い放った。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI

シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ


体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる