18 / 31
第3話 赤西亮伍(18歳)のブログ=梅枝七海(16歳)
〈6月5日〉七海に女を感じる
しおりを挟む
#文芸部の今年の新入生は、女子3名と少なかった。皆オタクっぽい女子かと思ったら、梅枝七海という子は意外と活発で、文芸部には今までにないタイプだ。肩まである髪の毛はふんわりと柔らかそうで、制服のスカートを短めにして、すらりと伸びた脚がそそられる。大きな目と長いまつ毛が印象的で、以前付き合っていた彼女と少し似ている。つまり、僕の好きなタイプだ。
中間テストが終わって蒸し暑い今日、僕は部室で本を読んでいた。そこへ梅枝さんが、「暑い、暑い」と言いながらやって来た。夏服のベストは脱いでいて、ブラウスのリボンを外し、スカートの裾を託し上げて僕の前に座った。この学校の女子のブラウスは薄手で、レースのブラジャーが透けて見え、目のやり場に困った。
しばらくは本の話をして、恋愛小説が好きだという彼女の趣味と一致した。勉強の気休めとして、彼女と話すのが楽しみになってきた。#
梅枝七海は東京の中学から、3年生の時に静岡に転校してきた。中2の時に交際していた立松千宙とは、遠距離になって誤解も生じて別れた。ただ、いずれ再会した時に、お互いに彼氏、彼女がなく気持ちが残っているならば、もう一度付き合おうと約束していた。七海はその約束に信じていたが、もしかしたら自分にも新しい恋が生まれてもおかしくはないとも考えていた。
高校に入ってから運動部には関心がなく、勉強に支障のなさそうな文芸部を選んだ。真面目そうな部長赤西亮伍の説明を、退屈しながら聞いていた。
☆七海☆今頃、東京の千宙はどうしているのかな。もう好きな子ができただろうか。高校に入ってからも、きっとサッカーを続けているに違いない。わたしは陸上を続ける気力もないし、静岡の高校にはどうも馴染めそうにない。大学は絶対に東京へ行かせてもらえるように、勉強を頑張って親を説得しよう。☆☆☆☆☆
勉強に疲れた亮伍が部室でくつろいでいる所へ、七海がやって来た。彼女の刺激的な姿に目を奪われ、話をしていても落ち着かなかった。大学に合格するまでは異性に関心を持つまいと誓っていたが、目の前の彼女はその決心を揺るがす存在だった。勉強に支障はなかったが、就寝前には彼女を想像して自慰に耽る事もあった。
☆七海☆赤西部長はいかにも真面目そうだが、眼鏡の奥から見つめて来る眼差しにドキッとする。暑さに気が緩んで、大胆な格好を見せてしまい、刺激してしまったのか。それとも、もしかしてわたしに気があるのか。わたしは、ただここで話をするのが楽しくて、一緒にいると心が落ち着く。でも、あの目で見つめてほしいという自分が浅ましい。☆☆☆☆☆
七海は中学で千宙と交際して以来、男子と仲良くする事を避けていた。しかし、高校に入って赤西に出会い、恋愛を予感していた。
中間テストが終わって蒸し暑い今日、僕は部室で本を読んでいた。そこへ梅枝さんが、「暑い、暑い」と言いながらやって来た。夏服のベストは脱いでいて、ブラウスのリボンを外し、スカートの裾を託し上げて僕の前に座った。この学校の女子のブラウスは薄手で、レースのブラジャーが透けて見え、目のやり場に困った。
しばらくは本の話をして、恋愛小説が好きだという彼女の趣味と一致した。勉強の気休めとして、彼女と話すのが楽しみになってきた。#
梅枝七海は東京の中学から、3年生の時に静岡に転校してきた。中2の時に交際していた立松千宙とは、遠距離になって誤解も生じて別れた。ただ、いずれ再会した時に、お互いに彼氏、彼女がなく気持ちが残っているならば、もう一度付き合おうと約束していた。七海はその約束に信じていたが、もしかしたら自分にも新しい恋が生まれてもおかしくはないとも考えていた。
高校に入ってから運動部には関心がなく、勉強に支障のなさそうな文芸部を選んだ。真面目そうな部長赤西亮伍の説明を、退屈しながら聞いていた。
☆七海☆今頃、東京の千宙はどうしているのかな。もう好きな子ができただろうか。高校に入ってからも、きっとサッカーを続けているに違いない。わたしは陸上を続ける気力もないし、静岡の高校にはどうも馴染めそうにない。大学は絶対に東京へ行かせてもらえるように、勉強を頑張って親を説得しよう。☆☆☆☆☆
勉強に疲れた亮伍が部室でくつろいでいる所へ、七海がやって来た。彼女の刺激的な姿に目を奪われ、話をしていても落ち着かなかった。大学に合格するまでは異性に関心を持つまいと誓っていたが、目の前の彼女はその決心を揺るがす存在だった。勉強に支障はなかったが、就寝前には彼女を想像して自慰に耽る事もあった。
☆七海☆赤西部長はいかにも真面目そうだが、眼鏡の奥から見つめて来る眼差しにドキッとする。暑さに気が緩んで、大胆な格好を見せてしまい、刺激してしまったのか。それとも、もしかしてわたしに気があるのか。わたしは、ただここで話をするのが楽しくて、一緒にいると心が落ち着く。でも、あの目で見つめてほしいという自分が浅ましい。☆☆☆☆☆
七海は中学で千宙と交際して以来、男子と仲良くする事を避けていた。しかし、高校に入って赤西に出会い、恋愛を予感していた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生
花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。
女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感!
イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡
ぼっち陰キャはモテ属性らしいぞ
みずがめ
恋愛
俺、室井和也。高校二年生。ぼっちで陰キャだけど、自由な一人暮らしで高校生活を穏やかに過ごしていた。
そんなある日、何気なく訪れた深夜のコンビニでクラスの美少女二人に目をつけられてしまう。
渡会アスカ。金髪にピアスというギャル系美少女。そして巨乳。
桐生紗良。黒髪に色白の清楚系美少女。こちらも巨乳。
俺が一人暮らしをしていると知った二人は、ちょっと甘えれば家を自由に使えるとでも考えたのだろう。過激なアプローチをしてくるが、紳士な俺は美少女の誘惑に屈しなかった。
……でも、アスカさんも紗良さんも、ただ遊び場所が欲しいだけで俺を頼ってくるわけではなかった。
これは問題を抱えた俺達三人が、互いを支えたくてしょうがなくなった関係の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる