少女たちの春【隠し言】私たちの24歳

秋 夕紀

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24歳の芹菜の隠し事

5 セックスする関係に

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 お風呂で仁朗の背中を流してから、私達はより親密になりました。その日はそれ以上に発展しませんでしたが、お互いの思いが通じた嬉しさがありました。彼は頻繁に家に来るようになり、私達は母親の前でも平気でべたべたとするようになりました。会えばキスをし合い、彼のキスは上達していきました。
「あなた達、仲がいいわね。うらやましいわよ。ねえ、仁朗さんが良ければ、この家に住めば良いじゃない。芹菜はまだ学生だから、結婚を前提にね。」
 母親がいきなり切り出してきて、私は動揺しました。
「ママ、何を言い出すのよ。仁朗さんに失礼だよ。」と私が言うと、
「お母さんと芹菜ちゃんが良ければ、僕は一緒に住みたいです。」と彼は答えていた。自分から言い出せない彼に不甲斐ふがいなさを少し感じましたが、それが彼の良い所なのかもしれません。

 彼が引っ越して来た晩、私は彼の部屋にいました。誠意ある態度で接してくれる彼に対して、どうしても話して置かなければならない事がありました。
「仁朗さんは私の過去を知っていて、そんなだらしない私が嫌じゃないの?」
「過去は過去でしかないよ。僕はずっと芹菜ちゃんが好きだった。男に誘われて付いて行く芹菜ちゃんは嫌いだったけど、騙されて汚された芹菜ちゃんが可哀そうで、僕しか救えないと思っていた。今こうして僕のことを思ってくれるだけで幸せだし、これからも好きでいてほしいから。」
 彼の優しい言葉に、私は涙をこらえていました。
「こんな汚い私で良いなら、抱いてほしい!私も仁朗さんが欲しい!」
 私は彼に抱き付いてキスを求めると、彼は包み込むように抱いてくれました。彼の優しいキスはその内に荒々しくなり、お互いにむさぼり合っていました。奥手な彼はなかなか先へ進もうとせず、仕方なく私がリードしていました。彼の手を取って胸に導き、確認ができた所で、その手を私の秘部に連れて行きました。彼は私の導きに素直に応じていましたが、自ら指を動かしてその感触を確かめていました。好きになった男性の手で触られて、私が感じていたのは当然です。
 私達は下着だけになって、畳に敷かれた布団に入りました。その頃には、彼も大分慣れてきたようで、私の身体のあちらこちらをいじっていました。
「芹菜ちゃん、可愛い!僕のものになるんだね。」
「うん、仁朗さんだけのものだよ。好きなようにして良いからね!」
 彼の男性器を手で探ると、立派に屹立きつりつしていました。そのまま入れて来るかと思っていると、彼は私から離れてコンドームを着け始めました。彼もその気で、しっかりと用意してあるんだなと感心しました。そして、私の上に乗って来ましたが、お腹がつかえて思うようになりませんでした。さらに彼の体重が私に掛かり、辛抱できずに訴えました。
「ちょっと待って!私が上になるから。」と位置を逆転させ、彼にまたがりました。まるで岩の上に座っているようでしたが、彼の性器をまみ私の中に入れました。久し振りのセックスに感じていた私を、彼が下から突き上げるように腰を動かしていました。私は彼の上で飛び跳ねながら、そのリズムに合わせてあえぎ声を発していました。彼は、雄叫おたけびにも似た声を上げて終わりました。
「汗びっしょりだね。仁朗さん、すごかったよ!これから一緒に、体位も考えよう。それよりも、お腹の肉をもう少し減らさないとだよね。」
「芹菜ちゃん、俺嬉しくて泣きそう!セックスって良いもんだね。」

 翌朝、母親と顔を合わせられなくて避けていると、
「あなた達、昨夜は凄かったわね!家が壊れるかと思ったわよ!ちゃんと避妊はしているんでしょうね。まあ良いけど、程々にね!」と釘を刺されました。
 それからは、仁朗さんの性欲が目覚めてしまったようで、毎晩のようにセックスをしていました。
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