12 / 34
24歳の櫻子の隠し言
4 大学を卒業して
しおりを挟む
私は看護大学を卒業して、総合病院の産婦人科に勤務して2年目になりました。研修医の政岡猶之と交際を始めて半年になります。夜勤明けのある日、猶之さんから食事に誘われたのがきっかけでした。何度か会って話をするうちに、意気投合し距離が縮まりました。
「白石さんは、僕の事をどう思っていますか?僕と付き合って下さい。」と告白されたのは、病院の仮眠室でした。私もその気があったのでその場で承諾すると、彼がキスを求めてきました。
「政岡先生、ダメ!ここは病院だから、そんな事をして見つかったら大変な事になります。先生の気持は分かりましたから、仕事が終わったら待ってます。」とその場は冷静に対応して、正式に交際が始まりました。
医師と看護士の勤務は不規則で、中々会う機会が持てませんでした。それでも、仕事の帰りや休日が合った時にはデートをしていました。二人とも住んでいる所は病院の近くで、次第にお互いの部屋を行き来するようになりました。部屋で食事を作って待っている私の元へ、消毒の臭いの残る猶之が帰って来て、抱き締められてキスをされるのが好きでした。
付き合って半年になるこの日、いつものようにソファーにくつろいでキスをしていました。この日は二人でワインを飲んでいて、あまりお酒に強くない猶之はキスだけに留まらずに、私の胸を触ってきました。これまでも触られる事を拒みませんでしたが、この日は部屋着のトレーナーの中へ手を差し伸べ、下着の上から触られました。
「櫻子、愛してる!僕たち、次の段階に進んでも良いんじゃない?」
彼はそう言いながら、下半身に手を伸ばし、太腿を撫でてきました。
「猶之さん、ごめんなさい!私も猶之さんの事を愛しているわ!いつか結ばれたいとずっと思っていたけど、まだできそうにないの。」
「できそうにないって、どういう事なの?できれば話してくれないかな?」
私は5年前にレイプされてトラウマになっている事、自分の軽率な行動を悔いている事を話しました。そうしなければ先に進めないと思ったからです。
「そんな事があったなんて、知らなかった。僕こそ無理に聞き出して、ごめんね!医者の立場から言うと、そういう患者さんを診た事は何回かあるけど、身体のケアよりも心のケアが必要だと分かっている。櫻子が引き摺っている過去を、僕は共有していくから、時間を掛けてゆっくりと進んで行こう。無理はしなくていいからね。」と優しく抱き留め、背中をしきりにさすってくれました。
「白石さんは、僕の事をどう思っていますか?僕と付き合って下さい。」と告白されたのは、病院の仮眠室でした。私もその気があったのでその場で承諾すると、彼がキスを求めてきました。
「政岡先生、ダメ!ここは病院だから、そんな事をして見つかったら大変な事になります。先生の気持は分かりましたから、仕事が終わったら待ってます。」とその場は冷静に対応して、正式に交際が始まりました。
医師と看護士の勤務は不規則で、中々会う機会が持てませんでした。それでも、仕事の帰りや休日が合った時にはデートをしていました。二人とも住んでいる所は病院の近くで、次第にお互いの部屋を行き来するようになりました。部屋で食事を作って待っている私の元へ、消毒の臭いの残る猶之が帰って来て、抱き締められてキスをされるのが好きでした。
付き合って半年になるこの日、いつものようにソファーにくつろいでキスをしていました。この日は二人でワインを飲んでいて、あまりお酒に強くない猶之はキスだけに留まらずに、私の胸を触ってきました。これまでも触られる事を拒みませんでしたが、この日は部屋着のトレーナーの中へ手を差し伸べ、下着の上から触られました。
「櫻子、愛してる!僕たち、次の段階に進んでも良いんじゃない?」
彼はそう言いながら、下半身に手を伸ばし、太腿を撫でてきました。
「猶之さん、ごめんなさい!私も猶之さんの事を愛しているわ!いつか結ばれたいとずっと思っていたけど、まだできそうにないの。」
「できそうにないって、どういう事なの?できれば話してくれないかな?」
私は5年前にレイプされてトラウマになっている事、自分の軽率な行動を悔いている事を話しました。そうしなければ先に進めないと思ったからです。
「そんな事があったなんて、知らなかった。僕こそ無理に聞き出して、ごめんね!医者の立場から言うと、そういう患者さんを診た事は何回かあるけど、身体のケアよりも心のケアが必要だと分かっている。櫻子が引き摺っている過去を、僕は共有していくから、時間を掛けてゆっくりと進んで行こう。無理はしなくていいからね。」と優しく抱き留め、背中をしきりにさすってくれました。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる