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第10話 立松千宙(19歳)の日記=秋庭二奈(19歳)

<11月15日>二奈がストーカーに襲われる※

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★千宙★今日、俺は七海とセックスするはずだった。家族が留守の家に彼女を呼んで、お互いの思いを成し遂げるつもりだった。ところが、女友だちの二奈がストーカーに襲われるという事件が起き、七海との約束をドタキャンしてしまった。彼女には後で事情を話せば分かってもらえると、高をくくっていた。
 二奈の事件で警察から、彼女が動揺しているから迎えに来てほしいと連絡があった。例のストーカー男にアパートの前で待ち伏せされ、部屋に押し入られたという事だった。そこで何があったかは聞かなかったが、彼女のパニック状態からして尋常でない目に遭ったと想像できた。歩くのも覚束おぼつかない彼女を抱える様にして帰ったが、いつもの明るさは失せて終始無言だった。アパートに着いてもおびえている彼女に、側にいて欲しいと頼まれて泊まる事にした。
 七海には少し落ち着いてからメールをしたが返事はなく、電話をしても応答がなかった。約束を裏切られて相当怒っているのだと思い、メールで事情を知らせておいた。ただ、余計な誤解をされると厄介だと思い、二奈の名は伏せて友だちが事件に巻き込まれたとだけ記した。いずれは会って謝らなければと思った。★★★

 二奈はストーカー男に部屋に押し入られ、暴行を受けた。男が部屋に入ってきた際、反射的に大声を上げて叫び抵抗したが、男に口をふさがれ殴られて気を失った。
☆二奈☆意識が戻った時、その男は満足気に私を眺めながら座っていた。ブラウスの前ボタンははじかれて下着があらわになり、スカートはめくり上がってパンティは脱がされていた。正気に戻るにつれて自分がレイプされたのだと理解し、改めて恐怖を覚えた。意識が混濁している中で、男に犯されている感覚がぼんやりとあった。口惜しい事に、体は反応して覚えていた。☆☆☆

 二奈の叫び声を聞いた隣の部屋の男子学生は、異常を察して様子を見に来た。彼女の部屋のドアをノックした時には、部屋の中は静まり返っていた。彼はアパートの周りをうろつく怪しい男を知っていて、自分の感を信じて警察に連絡していた。
☆二奈☆身の危険を感じて声も出せずにいると、いきなり警官が踏み込んできた。男はその場で現行犯逮捕され、私は救われた思いで腰が抜けていた。私のあられのない姿に気付いた一人の警官が、ベッドカバーで私を包んでくれた。☆☆☆

二奈は後から来た婦人警官に、病院へと連れて行かれた。待合室で婦人警官に状況を訊かれ、被害届を出すように説得されて診察を受けた。
☆二奈☆診察台の上で股を開かれ、恥ずかしい格好をさせられた。レイプによる傷の検証と、男の体液を採取したようだったが、セックスの時に男に脚を広げられて見られるよりも屈辱的だった。☆☆☆

 その後に警察署で事情聴取を受け、頼る知人のいない二奈は、千宙に迎えを頼んだ。千宙は七海との大事な約束があったが、二奈のために奔走ほんそうした。
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