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第17章 もうひとつの初めて(番外編)
7 茜の告白
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真斗が身体を離そうとすると、茜はしがみ付いたままで離れようとしなかった。真斗は仕方なく、入れたままで彼女を下にして余韻を楽しんだ。
「茜、大丈夫だった?」真斗の言葉に、茜は力を抜いて答えた。
「大丈夫じゃないよ!男の人は凄いね。真斗、ずっと大好きだよ。私、愛されているの?」
「俺も、茜が大切で、大好き!愛していると、正直に言えるのは初めてだよ。」
~茜~真斗が私の元に帰って来た。心も身体も一つになれた。パパ、ママごめん
なさい。私は真斗のものになったよ。随分時間が掛かったけど、これで良かっ
たのかもしれない。もう手放さないから。
真斗は茜から離れ、茜の愛しい部分をティッシュで拭いてやった。茜は恥ずかしそうに身をくねらせていたが、出血はなかったようだ。二人は裸のまま布団の中で、指を絡めて横になっていた。茜が思い切ったように、言葉を発した。
「私どうだった?真斗の欲望は満足できた?愛海のことを思い出さなかった?」
「何でそんなことを言うの?茜はSだよね。思い出す訳がないよ。茜とは心が繋がって身体が繋がっていたから、すごく気持ちが良かった。愛海とはこんなにならなかったよ。もっと早く、茜とこうなりたかった。」真斗は正直に答えていた。
「実はさ、真斗に愛海を紹介したのは、私の誤算だった。まさか真斗と彼女が結ばれるとは思っていなかったんだよね。」茜の告白じみた言葉に、真斗は動揺していた。
~真斗~茜は何を言い出すんだろう。愛海との事を気にしているのかな。最後の
ホテルの事はばれていないはずだし、その前の中出しか?妊娠しなくて良
かった。
「前にも話したけど、愛海を紹介したのは、真ちゃんを諦めようと思ったからだよ。あの時の愛海は男子に嫌悪感を抱いていて、臆病だったの。その原因は、中学の時に信頼していた男に無理矢理キスされたことにあったみたい。」真斗が口を挟んだ。
「それって瑛士とかいう奴か?愛海がお兄ちゃんとか、呼んでいたよね。」
「知っているんだ。この間も東京に行った時に、案内してもらったんだけど、夜にホテルに来て愛海を強姦しようとしたんだよ。とんでもない奴でしょ。」
「それは聞いてない。茜は大丈夫というか、部屋にいなかったの?」茜は困っていた。
「そこに当然話が行くよね。真斗には隠さず話すよ。」茜は覚悟を決めて、その夜に英之と会っていた事、再度振られた事を話した。
「なぜ会ったかと言うと、行きの電車の中で愛海の相談に乗っていて、真斗にもその前に説教みたいな事をしていて、自分自身が嫌になったんだよ。二人の取り持ちをした責任はあるけど、馬鹿らしくなって、私も英之とよりを戻そうとしたの。でも、また振られて、惨めだった。」
「分かるような気がする。俺がもっと茜に目を向けるべきだった。」
~茜~そうだよ、真斗がいけないんだよ。二人でとっとと初体験を済ませて、私だ
け処女のまま。あの時、本当は先輩に抱かれに行ったんだよ。失敗したけど。
「茜、大丈夫だった?」真斗の言葉に、茜は力を抜いて答えた。
「大丈夫じゃないよ!男の人は凄いね。真斗、ずっと大好きだよ。私、愛されているの?」
「俺も、茜が大切で、大好き!愛していると、正直に言えるのは初めてだよ。」
~茜~真斗が私の元に帰って来た。心も身体も一つになれた。パパ、ママごめん
なさい。私は真斗のものになったよ。随分時間が掛かったけど、これで良かっ
たのかもしれない。もう手放さないから。
真斗は茜から離れ、茜の愛しい部分をティッシュで拭いてやった。茜は恥ずかしそうに身をくねらせていたが、出血はなかったようだ。二人は裸のまま布団の中で、指を絡めて横になっていた。茜が思い切ったように、言葉を発した。
「私どうだった?真斗の欲望は満足できた?愛海のことを思い出さなかった?」
「何でそんなことを言うの?茜はSだよね。思い出す訳がないよ。茜とは心が繋がって身体が繋がっていたから、すごく気持ちが良かった。愛海とはこんなにならなかったよ。もっと早く、茜とこうなりたかった。」真斗は正直に答えていた。
「実はさ、真斗に愛海を紹介したのは、私の誤算だった。まさか真斗と彼女が結ばれるとは思っていなかったんだよね。」茜の告白じみた言葉に、真斗は動揺していた。
~真斗~茜は何を言い出すんだろう。愛海との事を気にしているのかな。最後の
ホテルの事はばれていないはずだし、その前の中出しか?妊娠しなくて良
かった。
「前にも話したけど、愛海を紹介したのは、真ちゃんを諦めようと思ったからだよ。あの時の愛海は男子に嫌悪感を抱いていて、臆病だったの。その原因は、中学の時に信頼していた男に無理矢理キスされたことにあったみたい。」真斗が口を挟んだ。
「それって瑛士とかいう奴か?愛海がお兄ちゃんとか、呼んでいたよね。」
「知っているんだ。この間も東京に行った時に、案内してもらったんだけど、夜にホテルに来て愛海を強姦しようとしたんだよ。とんでもない奴でしょ。」
「それは聞いてない。茜は大丈夫というか、部屋にいなかったの?」茜は困っていた。
「そこに当然話が行くよね。真斗には隠さず話すよ。」茜は覚悟を決めて、その夜に英之と会っていた事、再度振られた事を話した。
「なぜ会ったかと言うと、行きの電車の中で愛海の相談に乗っていて、真斗にもその前に説教みたいな事をしていて、自分自身が嫌になったんだよ。二人の取り持ちをした責任はあるけど、馬鹿らしくなって、私も英之とよりを戻そうとしたの。でも、また振られて、惨めだった。」
「分かるような気がする。俺がもっと茜に目を向けるべきだった。」
~茜~そうだよ、真斗がいけないんだよ。二人でとっとと初体験を済ませて、私だ
け処女のまま。あの時、本当は先輩に抱かれに行ったんだよ。失敗したけど。
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