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第十章 初めての体験
2 初体験のとき
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3月の初め、学年末試験も終わって、高校入試の1週間が在校生は家庭学習になる。太陽の陽射しも柔らかく降り注ぎ、晴れ晴れとした気分を味わえるこの時期は、高校生にとって最高の1週間である。家庭学習の2日目に、私は真斗の家に行く約束をした。「いよいよ」という気持であった。
朝食を食べてから、後ろにリボンの付いた紺のミニ丈のワンピースに着替え、母親に「友達と遊びに行ってくる」とだけ告げて家を出た。待ち合わせていた真斗とコンビニに寄って、昼食を見繕い家に向かった。家には当然だが誰もいなかった。居間のソファーに座ったが、ソファーが意外と深くて、スカートが上がってきて気になった。時間は十分にあるためか、真斗は焦っていなかった。二人で話をしながらゲームに没頭した。
昼食を食べ終わり、テレビを見ていると、真斗が誘ってきた。
「ねえ、部屋を変えようか。2階の俺の部屋に先に行っていて。分かるよね。」
私は言われるままに2階に上がって、真斗の部屋に入った。前来た時よりも片付けられているような気がした。私が立ったまま部屋を見廻していると、あとから来た真斗がいきなり後ろから抱き締めてきた。腕は胸の辺りで組まれ、私は動けない状態だった。
「愛海、今日はいいよね。」真斗に耳元で囁かれ、私は頭ではもう考えられない域に達していた。向きを変えられキスした時、真斗の呼吸が荒いのに気が付いた。私は自らワンピースを脱ぎ、下着だけの姿でベッドに潜り込んだ。ベッドの中で抱き合いながら、真斗の手は優しかった。ここまでは前回のおさらいみたいなもので、気が遠くなりそうになりながらも安心して身を委ねていた。私が「いよいよだ」と思ったその時、真斗を身体の中に感じた。
すべてが終わった後で、真斗は私を抱き寄せて優しくキスをしてくれた。私は何故か涙が流れていた。
朝食を食べてから、後ろにリボンの付いた紺のミニ丈のワンピースに着替え、母親に「友達と遊びに行ってくる」とだけ告げて家を出た。待ち合わせていた真斗とコンビニに寄って、昼食を見繕い家に向かった。家には当然だが誰もいなかった。居間のソファーに座ったが、ソファーが意外と深くて、スカートが上がってきて気になった。時間は十分にあるためか、真斗は焦っていなかった。二人で話をしながらゲームに没頭した。
昼食を食べ終わり、テレビを見ていると、真斗が誘ってきた。
「ねえ、部屋を変えようか。2階の俺の部屋に先に行っていて。分かるよね。」
私は言われるままに2階に上がって、真斗の部屋に入った。前来た時よりも片付けられているような気がした。私が立ったまま部屋を見廻していると、あとから来た真斗がいきなり後ろから抱き締めてきた。腕は胸の辺りで組まれ、私は動けない状態だった。
「愛海、今日はいいよね。」真斗に耳元で囁かれ、私は頭ではもう考えられない域に達していた。向きを変えられキスした時、真斗の呼吸が荒いのに気が付いた。私は自らワンピースを脱ぎ、下着だけの姿でベッドに潜り込んだ。ベッドの中で抱き合いながら、真斗の手は優しかった。ここまでは前回のおさらいみたいなもので、気が遠くなりそうになりながらも安心して身を委ねていた。私が「いよいよだ」と思ったその時、真斗を身体の中に感じた。
すべてが終わった後で、真斗は私を抱き寄せて優しくキスをしてくれた。私は何故か涙が流れていた。
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