20 / 22
20 魔王降臨?
しおりを挟む
王女の暴挙から2日後私と公爵は王城に呼ばれ現在、王の執務室に居る。
そこには国王とブロム殿の父であるストーン子爵様と王太子殿下が居た。ゴクリ、……。
ストーン子爵には何度かお会いした事があるが、流石に国王に直接お会いしたことは無い、用件は察しているが緊張する、……いや、していたと言った方がいいか、なぜなら…公爵の放った言葉で私のガチガチだった緊張感は霧散してしまったからだ。
「おい!アルバートうちの可愛いヴァイオレットに何してくれたんだ?俺は言ったはずだ!クローバー王国の王太子と第3王女以外はクソだから、ちゃんと確認してから婚約書類にサインしろって、馬鹿か!お前は!あんなのが将来の王妃になんてなってみろ、国民が離れるぞ!」
「……すまん、釣書が第3王女の挿絵だったんだ、な、名前だってアマリリスとアリス…似てるだろ?アリス王女なら、アレクも気にいると思ったんだ。……」
「それで、あれか?都合よく破談に持ち込むためにヴァイオレットを利用したのか?お前ら親子で私のヴァイオレットを傷つけたのか?」
「…いや、そのまさか、あんな事するとは…」
どんどん、青くなる国王に鬼の形相の公爵、魔王降臨!もはや主従が逆転しているが誰も口を挟まない…と言うより、挟めないな。
「あんな事簡単に予想がつくだろ?嫉妬に狂った女がする事は決まっている、いつの時代もお前自身も学生の頃経験してるだろうが、中途半端なお前の態度が原因で起きた女どもの醜い争いを」
「…ああ、」
「それと王太子殿下、あなたは今回の王女の計画を知っていましたね、そして当初はご自身とジェイだけで救出に向かう算段だった、上手くいけば王女とは婚約破棄できてヴァイオレットも手に入れることができる、そうですね、」
「………、いえ、私は…」
成る程旧校舎手前で殿下にあったのはそう言うことか、ストーン家の影が素早く行動していなければ、…それでもヴィオはあの数分でかなり恐怖を感じていたはずだ、いくら王女と婚約破棄するためとはいえ姑息な!
他にも方法があっただろうに、手っ取り早い方法をとりやがって!
「たとえ王族だろうが、私の大切な人を傷つけることは許さない!アルバートわかっているはずだ、私達一族にとって国は単なる付属品いつでも切り捨てられると、次はない!いいね!」
「「…ああ、」はい…」」
「ストーン家から報告は受けているだろ?当然処分はしっかりしてくれるよね?私は許す気はないからね、クローバー王国には私の方から抗議をしておくよ、勿論賠償も請求させてもらうよ。我がゴールディ家に手を出した事を後悔してもらわなければいけないからね。
ああ、それとアレクサンドル、君には……そうだな、1年神国に留学してもらう、精神鍛錬してきなさい!いいですね!」
「…はい、」
神国か……俺にはなんてことないが、あの国では婚約者や婚姻相手以外と情を交わすことは禁止されている。
婚姻前に婚約者と情を交わした場合の婚約破棄は認められていない。元々あの国の国民は総じて誠実だし婚約者や婚姻相手を唯一とし大切にしている、娼館もなければ約束のない情交は交わさない…殿下の意識が変わってくれればいいが、
それより……物理的にも精神的にもクローバー国王は終わったな、はっきり言ってゴールディ家は公爵と言うのは単なる表向きの爵位と言っても過言ではない。
実の所王族より王族、なんせ直系全員が各国の王族の血が入ってる一族だ!実は俺もヴィオと婚約して初めて知ったが、すごい一族だった。
公爵の祖父つまりはヴィオの曽祖父はシルバー王国(自国)の王族、曽祖母も王族の姫、祖母は神国の王女、ヴィオの母は大国ダイヤード皇国の皇女兄ジュリアス様の妻(最近結婚した)は神国の第2王女つまりは全員皇族もしくは王族…しかも全員恋愛だ。
ダイヤード皇国の皇帝と神国の国王とは非常に仲がいいダイヤードの皇帝はシスコンだし神国の国王は娘であるジュリアス様の妻を溺愛している、代々妻を一途に大事にするゴールディ家に好意的だ、そんなゴールディ家に害なす事は3国を敵に回すことになる。
実際、由緒正しい高位貴族は周知の事実だが、こうして時々何も知らない愚かな奴が手を出しては闇に消えている。
改めて、すごい一族だな。
つい最近まで、しがない文官だった俺が今は…王族以上に王族らしい一族の初の姫と結婚できるなんて、改めて身震いする程……光栄だ!怯みなんてしない、ヴィオと共に歩めるなら、どんな試練も乗り越えられる。
ただ、改めて思う、……、公爵マジで怖ぇぇ!
そこには国王とブロム殿の父であるストーン子爵様と王太子殿下が居た。ゴクリ、……。
ストーン子爵には何度かお会いした事があるが、流石に国王に直接お会いしたことは無い、用件は察しているが緊張する、……いや、していたと言った方がいいか、なぜなら…公爵の放った言葉で私のガチガチだった緊張感は霧散してしまったからだ。
「おい!アルバートうちの可愛いヴァイオレットに何してくれたんだ?俺は言ったはずだ!クローバー王国の王太子と第3王女以外はクソだから、ちゃんと確認してから婚約書類にサインしろって、馬鹿か!お前は!あんなのが将来の王妃になんてなってみろ、国民が離れるぞ!」
「……すまん、釣書が第3王女の挿絵だったんだ、な、名前だってアマリリスとアリス…似てるだろ?アリス王女なら、アレクも気にいると思ったんだ。……」
「それで、あれか?都合よく破談に持ち込むためにヴァイオレットを利用したのか?お前ら親子で私のヴァイオレットを傷つけたのか?」
「…いや、そのまさか、あんな事するとは…」
どんどん、青くなる国王に鬼の形相の公爵、魔王降臨!もはや主従が逆転しているが誰も口を挟まない…と言うより、挟めないな。
「あんな事簡単に予想がつくだろ?嫉妬に狂った女がする事は決まっている、いつの時代もお前自身も学生の頃経験してるだろうが、中途半端なお前の態度が原因で起きた女どもの醜い争いを」
「…ああ、」
「それと王太子殿下、あなたは今回の王女の計画を知っていましたね、そして当初はご自身とジェイだけで救出に向かう算段だった、上手くいけば王女とは婚約破棄できてヴァイオレットも手に入れることができる、そうですね、」
「………、いえ、私は…」
成る程旧校舎手前で殿下にあったのはそう言うことか、ストーン家の影が素早く行動していなければ、…それでもヴィオはあの数分でかなり恐怖を感じていたはずだ、いくら王女と婚約破棄するためとはいえ姑息な!
他にも方法があっただろうに、手っ取り早い方法をとりやがって!
「たとえ王族だろうが、私の大切な人を傷つけることは許さない!アルバートわかっているはずだ、私達一族にとって国は単なる付属品いつでも切り捨てられると、次はない!いいね!」
「「…ああ、」はい…」」
「ストーン家から報告は受けているだろ?当然処分はしっかりしてくれるよね?私は許す気はないからね、クローバー王国には私の方から抗議をしておくよ、勿論賠償も請求させてもらうよ。我がゴールディ家に手を出した事を後悔してもらわなければいけないからね。
ああ、それとアレクサンドル、君には……そうだな、1年神国に留学してもらう、精神鍛錬してきなさい!いいですね!」
「…はい、」
神国か……俺にはなんてことないが、あの国では婚約者や婚姻相手以外と情を交わすことは禁止されている。
婚姻前に婚約者と情を交わした場合の婚約破棄は認められていない。元々あの国の国民は総じて誠実だし婚約者や婚姻相手を唯一とし大切にしている、娼館もなければ約束のない情交は交わさない…殿下の意識が変わってくれればいいが、
それより……物理的にも精神的にもクローバー国王は終わったな、はっきり言ってゴールディ家は公爵と言うのは単なる表向きの爵位と言っても過言ではない。
実の所王族より王族、なんせ直系全員が各国の王族の血が入ってる一族だ!実は俺もヴィオと婚約して初めて知ったが、すごい一族だった。
公爵の祖父つまりはヴィオの曽祖父はシルバー王国(自国)の王族、曽祖母も王族の姫、祖母は神国の王女、ヴィオの母は大国ダイヤード皇国の皇女兄ジュリアス様の妻(最近結婚した)は神国の第2王女つまりは全員皇族もしくは王族…しかも全員恋愛だ。
ダイヤード皇国の皇帝と神国の国王とは非常に仲がいいダイヤードの皇帝はシスコンだし神国の国王は娘であるジュリアス様の妻を溺愛している、代々妻を一途に大事にするゴールディ家に好意的だ、そんなゴールディ家に害なす事は3国を敵に回すことになる。
実際、由緒正しい高位貴族は周知の事実だが、こうして時々何も知らない愚かな奴が手を出しては闇に消えている。
改めて、すごい一族だな。
つい最近まで、しがない文官だった俺が今は…王族以上に王族らしい一族の初の姫と結婚できるなんて、改めて身震いする程……光栄だ!怯みなんてしない、ヴィオと共に歩めるなら、どんな試練も乗り越えられる。
ただ、改めて思う、……、公爵マジで怖ぇぇ!
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
王宮勤めにも色々ありまして
あとさん♪
恋愛
スカーレット・フォン・ファルケは王太子の婚約者の専属護衛の近衛騎士だ。
そんな彼女の元婚約者が、園遊会で見知らぬ女性に絡んでる·····?
おいおい、と思っていたら彼女の護衛対象である公爵令嬢が自らあの馬鹿野郎に近づいて·····
危険です!私の後ろに!
·····あ、あれぇ?
※シャティエル王国シリーズ2作目!
※拙作『相互理解は難しい(略)』の2人が出ます。
※小説家になろうにも投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
真実の愛は、誰のもの?
ふまさ
恋愛
「……悪いと思っているのなら、く、口付け、してください」
妹のコーリーばかり優先する婚約者のエディに、ミアは震える声で、思い切って願いを口に出してみた。顔を赤くし、目をぎゅっと閉じる。
だが、温かいそれがそっと触れたのは、ミアの額だった。
ミアがまぶたを開け、自分の額に触れた。しゅんと肩を落とし「……また、額」と、ぼやいた。エディはそんなミアの頭を撫でながら、柔やかに笑った。
「はじめての口付けは、もっと、ロマンチックなところでしたいんだ」
「……ロマンチック、ですか……?」
「そう。二人ともに、想い出に残るような」
それは、二人が婚約してから、六年が経とうとしていたときのことだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
拝啓、大切なあなたへ
茂栖 もす
恋愛
それはある日のこと、絶望の底にいたトゥラウム宛てに一通の手紙が届いた。
差出人はエリア。突然、別れを告げた恋人だった。
そこには、衝撃的な事実が書かれていて───
手紙を受け取った瞬間から、トゥラウムとエリアの終わってしまったはずの恋が再び動き始めた。
これは、一通の手紙から始まる物語。【再会】をテーマにした短編で、5話で完結です。
※以前、別PNで、小説家になろう様に投稿したものですが、今回、アルファポリス様用に加筆修正して投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
侍女から第2夫人、そして……
しゃーりん
恋愛
公爵家の2歳のお嬢様の侍女をしているルイーズは、酔って夢だと思い込んでお嬢様の父親であるガレントと関係を持ってしまう。
翌朝、現実だったと知った2人は親たちの話し合いの結果、ガレントの第2夫人になることに決まった。
ガレントの正妻セルフィが病弱でもう子供を望めないからだった。
一日で侍女から第2夫人になってしまったルイーズ。
正妻セルフィからは、娘を義母として可愛がり、夫を好きになってほしいと頼まれる。
セルフィの残り時間は少なく、ルイーズがやがて正妻になるというお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
淡泊早漏王子と嫁き遅れ姫
梅乃なごみ
恋愛
小国の姫・リリィは婚約者の王子が超淡泊で早漏であることに悩んでいた。
それは好きでもない自分を義務感から抱いているからだと気付いたリリィは『超強力な精力剤』を王子に飲ませることに。
飲ませることには成功したものの、思っていたより効果がでてしまって……!?
※この作品は『すなもり共通プロット企画』参加作品であり、提供されたプロットで創作した作品です。
★他サイトからの転載てす★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】おしどり夫婦と呼ばれる二人
通木遼平
恋愛
アルディモア王国国王の孫娘、隣国の王女でもあるアルティナはアルディモアの騎士で公爵子息であるギディオンと結婚した。政略結婚の多いアルディモアで、二人は仲睦まじく、おしどり夫婦と呼ばれている。
が、二人の心の内はそうでもなく……。
※他サイトでも掲載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる