10 / 22
10 牽制された?なんで?
しおりを挟む
休み明けで教室に入るとまたまた席替えがあったようで私はアリスと教室の窓側1番後ろの席で隣同士になっていました。
王太子殿下と王女殿下は隣同士になっていて、私たちと対局の離れた位置だったので正直ホッとしましたの。
ホスト役も語学堪能なマリン様が選ばれたようで、第2王子殿下と隣同士で和やかにお話しされているようだし、ホッと胸を撫で下ろしてアリスとお互いの婚約者の惚気話に花を咲かせていたら、……突然…、目の前に影が…、顔を上げるとそこにはウエーブのかかった真っ赤な髪、勝気な吊り上がったアーモンド型のオレンジ色の瞳に迫力のある豊満ボディ!身長も高めで160センチの私より10センチは高い美女?
(ヴァイオレットの美醜は一般的ではないので補足します…件の王女はまぁまぁ美人のダイナマイトボディ?胸はヴァイオレットと大きさは同じくらいだが、小尻のヴァイオレットとは逆に大きなお尻の王女のボディは迫力満点)
「ねぇ、あなたが噂のヴァイオレット様かしら?」
え?噂って?なんですの??全く意味がわからないんですが…。それに…できれば関わりたくありませんのに、……
「え?噂ですか?どんな噂かは分かりかねますが…、…お初にお目にかかります。王女殿下、私はヴァイオレット=ゴールディと申します。」
面倒だと思いながら、相手は王族ここは教室ですがきちんと私はカーテシーで挨拶した。
「ふん、私はアレクサンドル様の婚約者のアマリリス=クローバーよ!いいこと!今後は私の婚約者に近づかないようにしてちょうだい!いいわね!」
近づくも何も挨拶程度しか話した事ないのですが……言いがかりもいいとこです。はぁ、
「ご婚約おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。」
「ふん、噂より大した事ないわね、こんな華奢な女鶏ガラみたいな女じゃ、遊び相手にすらならないわね…クス」
と、鶏ガラって失礼しちゃう!確かに手足は…細い…かも…でも、お胸は…大きくて綺麗だって…エメル様が言ってくれたもん!華奢かもしれないけど、最近はたくさん食べてるから…鶏ガラじゃないもん…。
慌てて、王太子殿下がやってきて、アマリリス王女殿下を連れて行った。
面倒去ってまた面倒……今度は…、もう、ほっといて欲しいです。
「ごめんねぇ、妹が失礼なこと言って、王太子殿下の想い人と噂の君があまりに綺麗だから、嫉妬しただけだよ、アマリリスは婚約したばかりで不安だったんだよ、許してね!」
軽い口調で第2王子殿下が話しかけてきたが、正直どうでもいいです、ど、う、で、も。
「い、いえ、お気になさらないでください、それに私は王太子殿下とは挨拶程度しかお話ししたことありませんし想い人ではありませんよ、…それに私には愛する婚約者もいますのでご心配には及びませんよ」
「えー、婚約者がいるのー!残念、君の噂は聞いていたから是非私の婚約者になって欲しいと思っていたけど…一足遅かったのかー」
さっきから噂噂って、やめて欲しいですし冗談は顔だけにして欲しいです。大きい声で言うもんだから、ザワザワと、周りがざわめきだしましたよ、私に婚約者ができたことがそんなに驚くことですの?
「相思相愛ですのよ、卒業と同時に結婚しますのよ。今から楽しみにしておりますの」
エメル様を思い頬が緩みテレっとなってしまう。
「レティ、その顔はダメよ、エメル様以外に見せてはダメよ!全く!」
「え?何がですの?そんなに変な顔してましたの?」
「そうじゃないわ、……もう、いいわ、とにかくこっちにきて……、第2王子殿下お話中失礼します。もうすぐ授業が始まってしまいますので席にお戻りになられた方がよろしいかと、それと今後は彼女も私も婚約者がいる身ですので接触はお控えくださることをお願いいたします。参考までに私の婚約者はグレン=ストロングラム公爵で私と親友であるヴァイオレット様を事のほか大事にされていますので行動にはお気をつけくださいませね。」
「……あの鬼神が……婚約者?……ああ、肝に銘じておくよ」
まぁ、さすがストロングラム公爵様ですのね、猛然と剣を振るう姿は鬼神の如く、その強さはクローバー王国でも有名なんですのね…。
「ねぇ、アリスのグレン様の強さはクローバー王国でも有名なんですのね~さすがね。」
「まぁね~、私のグレン様に勝てる者なんていないわよ!こんな時は遠慮なく名前出して盾にしていいよって言ってくれたのよ。姿も素敵だけど、中身はもっと素敵なの~」
「お互い想いが通じてよかったわよね、私のエメル様も素敵ですの~。アリスに振られてもいいから、勇気出して告白しなさい!って背中押してもらって、そのおかげで…今凄く幸せなの~ありがとうアリス、私…振られちゃうかもって思ってたから、…今も夢みたいで…」
「いや、レティが振られるとかナイナイ!絶対夢じゃないから安心してよ。それに…(あの手のジミ面はこっちから押さなきゃダメだしね。)まぁ兎に角、仲良くしてるみたいで安心したわよ。今度エメル様と私たちのタウンハウスにお茶しにきてよ!ストロングラム公爵家専用のタウンハウスだから私たちと使用人しかいないの、だから遠慮はいらないわよ、なんなら泊まって行って~部屋はたくさんあるから~」
「ええ、エメル様にお願いしてみる~」
キャッキャ、うふふと2人の美少女が語らう姿に渇望する眼差しを向ける1人の男の視線の先を嫉妬に満ちた眼差しを向ける女がいた。
王太子殿下と王女殿下は隣同士になっていて、私たちと対局の離れた位置だったので正直ホッとしましたの。
ホスト役も語学堪能なマリン様が選ばれたようで、第2王子殿下と隣同士で和やかにお話しされているようだし、ホッと胸を撫で下ろしてアリスとお互いの婚約者の惚気話に花を咲かせていたら、……突然…、目の前に影が…、顔を上げるとそこにはウエーブのかかった真っ赤な髪、勝気な吊り上がったアーモンド型のオレンジ色の瞳に迫力のある豊満ボディ!身長も高めで160センチの私より10センチは高い美女?
(ヴァイオレットの美醜は一般的ではないので補足します…件の王女はまぁまぁ美人のダイナマイトボディ?胸はヴァイオレットと大きさは同じくらいだが、小尻のヴァイオレットとは逆に大きなお尻の王女のボディは迫力満点)
「ねぇ、あなたが噂のヴァイオレット様かしら?」
え?噂って?なんですの??全く意味がわからないんですが…。それに…できれば関わりたくありませんのに、……
「え?噂ですか?どんな噂かは分かりかねますが…、…お初にお目にかかります。王女殿下、私はヴァイオレット=ゴールディと申します。」
面倒だと思いながら、相手は王族ここは教室ですがきちんと私はカーテシーで挨拶した。
「ふん、私はアレクサンドル様の婚約者のアマリリス=クローバーよ!いいこと!今後は私の婚約者に近づかないようにしてちょうだい!いいわね!」
近づくも何も挨拶程度しか話した事ないのですが……言いがかりもいいとこです。はぁ、
「ご婚約おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。」
「ふん、噂より大した事ないわね、こんな華奢な女鶏ガラみたいな女じゃ、遊び相手にすらならないわね…クス」
と、鶏ガラって失礼しちゃう!確かに手足は…細い…かも…でも、お胸は…大きくて綺麗だって…エメル様が言ってくれたもん!華奢かもしれないけど、最近はたくさん食べてるから…鶏ガラじゃないもん…。
慌てて、王太子殿下がやってきて、アマリリス王女殿下を連れて行った。
面倒去ってまた面倒……今度は…、もう、ほっといて欲しいです。
「ごめんねぇ、妹が失礼なこと言って、王太子殿下の想い人と噂の君があまりに綺麗だから、嫉妬しただけだよ、アマリリスは婚約したばかりで不安だったんだよ、許してね!」
軽い口調で第2王子殿下が話しかけてきたが、正直どうでもいいです、ど、う、で、も。
「い、いえ、お気になさらないでください、それに私は王太子殿下とは挨拶程度しかお話ししたことありませんし想い人ではありませんよ、…それに私には愛する婚約者もいますのでご心配には及びませんよ」
「えー、婚約者がいるのー!残念、君の噂は聞いていたから是非私の婚約者になって欲しいと思っていたけど…一足遅かったのかー」
さっきから噂噂って、やめて欲しいですし冗談は顔だけにして欲しいです。大きい声で言うもんだから、ザワザワと、周りがざわめきだしましたよ、私に婚約者ができたことがそんなに驚くことですの?
「相思相愛ですのよ、卒業と同時に結婚しますのよ。今から楽しみにしておりますの」
エメル様を思い頬が緩みテレっとなってしまう。
「レティ、その顔はダメよ、エメル様以外に見せてはダメよ!全く!」
「え?何がですの?そんなに変な顔してましたの?」
「そうじゃないわ、……もう、いいわ、とにかくこっちにきて……、第2王子殿下お話中失礼します。もうすぐ授業が始まってしまいますので席にお戻りになられた方がよろしいかと、それと今後は彼女も私も婚約者がいる身ですので接触はお控えくださることをお願いいたします。参考までに私の婚約者はグレン=ストロングラム公爵で私と親友であるヴァイオレット様を事のほか大事にされていますので行動にはお気をつけくださいませね。」
「……あの鬼神が……婚約者?……ああ、肝に銘じておくよ」
まぁ、さすがストロングラム公爵様ですのね、猛然と剣を振るう姿は鬼神の如く、その強さはクローバー王国でも有名なんですのね…。
「ねぇ、アリスのグレン様の強さはクローバー王国でも有名なんですのね~さすがね。」
「まぁね~、私のグレン様に勝てる者なんていないわよ!こんな時は遠慮なく名前出して盾にしていいよって言ってくれたのよ。姿も素敵だけど、中身はもっと素敵なの~」
「お互い想いが通じてよかったわよね、私のエメル様も素敵ですの~。アリスに振られてもいいから、勇気出して告白しなさい!って背中押してもらって、そのおかげで…今凄く幸せなの~ありがとうアリス、私…振られちゃうかもって思ってたから、…今も夢みたいで…」
「いや、レティが振られるとかナイナイ!絶対夢じゃないから安心してよ。それに…(あの手のジミ面はこっちから押さなきゃダメだしね。)まぁ兎に角、仲良くしてるみたいで安心したわよ。今度エメル様と私たちのタウンハウスにお茶しにきてよ!ストロングラム公爵家専用のタウンハウスだから私たちと使用人しかいないの、だから遠慮はいらないわよ、なんなら泊まって行って~部屋はたくさんあるから~」
「ええ、エメル様にお願いしてみる~」
キャッキャ、うふふと2人の美少女が語らう姿に渇望する眼差しを向ける1人の男の視線の先を嫉妬に満ちた眼差しを向ける女がいた。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
悪役令嬢ですが、ヒロインが大好きなので助けてあげてたら、その兄に溺愛されてます!?
柊 来飛
恋愛
ある日現実世界で車に撥ねられ死んでしまった主人公。
しかし、目が覚めるとそこは好きなゲームの世界で!?
しかもその悪役令嬢になっちゃった!?
困惑する主人公だが、大好きなヒロインのために頑張っていたら、なぜかヒロインの兄に溺愛されちゃって!?
不定期です。趣味で描いてます。
あくまでも創作として、なんでも許せる方のみ、ご覧ください。
王女殿下の秘密の恋人である騎士と結婚することになりました
鳴哉
恋愛
王女殿下の侍女と
王女殿下の騎士 の話
短いので、サクッと読んでもらえると思います。
読みやすいように、3話に分けました。
毎日1回、予約投稿します。
この裏切りは、君を守るため
島崎 紗都子
恋愛
幼なじみであるファンローゼとコンツェットは、隣国エスツェリアの侵略の手から逃れようと亡命を決意する。「二人で幸せになろう。僕が君を守るから」しかし逃亡中、敵軍に追いつめられ二人は無残にも引き裂かれてしまう。架空ヨーロッパを舞台にした恋と陰謀 ロマンティック冒険活劇!
お父様、ざまあの時間です
佐崎咲
恋愛
義母と義姉に虐げられてきた私、ユミリア=ミストーク。
父は義母と義姉の所業を知っていながら放置。
ねえ。どう考えても不貞を働いたお父様が一番悪くない?
義母と義姉は置いといて、とにかくお父様、おまえだ!
私が幼い頃からあたためてきた『ざまあ』、今こそ発動してやんよ!
※無断転載・複写はお断りいたします。
残り一日で破滅フラグ全部へし折ります ざまぁRTA記録24Hr.
福留しゅん
恋愛
ヒロインに婚約者の王太子の心を奪われて嫉妬のあまりにいじめという名の悪意を振り撒きまくった公爵令嬢は突然ここが乙女ゲー『どきエデ』の世界だと思い出す。既にヒロインは全攻略対象者を虜にした逆ハーレムルート突入中で大団円まであと少し。婚約破棄まで残り二十四時間、『どきエデ』だったらとっくに詰みの状態じゃないですかやだも~! だったら残り一日で全部の破滅フラグへし折って逃げ切ってやる! あわよくば脳内ピンク色のヒロインと王太子に最大級のざまぁを……!
※Season 1,2:書籍版のみ公開中、Interlude 1:完結済(Season 1読了が前提)
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
どうせ去るなら爪痕を。
ぽんぽこ狸
恋愛
実家が没落してしまい、婚約者の屋敷で生活の面倒を見てもらっているエミーリエは、日の当たらない角部屋から義妹に当たる無邪気な少女ロッテを見つめていた。
彼女は婚約者エトヴィンの歳の離れた兄妹で、末っ子の彼女は家族から溺愛されていた。
ロッテが自信を持てるようにと、ロッテ以上の技術を持っているものをエミーリエは禁止されている。なので彼女が興味のない仕事だけに精を出す日々が続いている。
そしていつか結婚して自分が子供を持つ日を夢に見ていた。
跡継ぎを産むことが出来れば、自分もきっとこの家の一員として尊重してもらえる。そう考えていた。
しかし儚くその夢は崩れて、婚約破棄を言い渡され、愛人としてならばこの屋敷にいることだけは許してやるとエトヴィンに宣言されてしまう。
希望が持てなくなったエミーリエは、この場所を去ることを決意するが長年、いろいろなものを奪われてきたからにはその爪痕を残して去ろうと考えたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる