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7 一目惚れの明と暗 (暗)
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__2人がラブラブしてる最中王城の一室では__
「なぜですか!父上!なぜ、許可頂けないのですか?私の気持ちは……私が彼女を妃にと何年も前から望んでいたのをご存知ではありませんか!」
王太子は悲痛な声で父である王にやりきれない気持ちをぶつけていた。
「アレク、お前は王族だ!恋愛感情だけで婚約者を決めることもまして好いてるだけで結婚は無理だと言うことは知っておろう。クローバー王国のアマリリス王女をお前の婚約者にと向こうから打診がきておる。我が国にとってはいい縁談だ!断ることは出来ぬ、この話を受けるつもりだ!その為に王女は来日して学園に通う事になっている。お前の婚約者となる王女を1番に考えよ!滞在中は王城の王太子妃の部屋となるお前の隣の部屋が王女の部屋だ!…お前はこの国の王太子だその事を忘れるな、ヴァイオレット嬢の事は諦めよ。良いな!」
「父上、ヴァイオレット嬢は身分も申し分ないですし、語学も堪能で成績優秀、人格も申し分なく王太子妃として相応しい女性ではないですか!何故、彼女との婚約を公爵に打診して下さらなかったんですか?何度もお願いしていましたのに……正妃が無理なら…せめて、側妃として側に置くことも叶わないのですか?」
「バカを言うな!側妃などと申してみろ、わしが公爵に…(死んだ方がマシだと思うようなことされるではないか)それに側妃は王妃に子が出来ぬ場合のみ取る措置だ。せいぜい妾にしか出来ぬ!とにかくそんな馬鹿げたこと、冗談でも口にするな!それにヴァイオレット嬢にはすでに婚約者がいる。」
「は?こん…やく、しゃ?そんなバカな、彼女には婚約者候補もいないし釣書は全て公爵が破棄していたはずです。」
「つい最近できたのだ、既に婚約者の家で生活しておるし卒業後すぐ結婚するそうだ。だからどう足掻いてもお前の婚約者にはならん。わかったか!」
「なぜ?彼女の婚約者は私ではないのですか?あれ程……何度も…公爵にお願いしていたのに…なぜ?」
「アレク、公爵は女に不誠実な男は好かんそうだ、言ってる意味はわかるな、私や公爵が知らないと思っていたのか?
せめて、お前が公爵に婚約打診した後、誠実であったなら僅かだが希望もあっただろうが、…お前は、…身に覚えがありすぎて言い訳できんだろ?……お前は自分の娘と婚約したいと言ってきた男がその足で他の女の所に向かい欲望のまま食い散らかしていることを知っても、その男に可愛い娘を嫁にやるか?…やれんだろ?わしもそんな男には娘はやらん。王族や貴族なら政略の駒とせねばならぬこともあるが、ゴールディ公爵家は代々政略結婚はしない、それに一途(溺愛)な一族で男女とも婚約者が出来るまで閨教育もしない清い体だそうだ。故に婚約者となる相手にもそれなりに精錬を求めるのだよ……それにヴァイオレット嬢の婚約者は3年前に令嬢自らが見初めその後3年間も秘密裏に調査して心身ともに誠実だったため公爵の御眼鏡にかない先日、公爵家自ら婚約を打診したそうだ。そう言うことだ。話は終わりだ。下がって良い」
「何故、それを…その事を教えてくださらなかったんですか?知っていたら……」
「知っていたら、どうだと言うのだ?本気で愛する者がいたら、その人以外には普通触れたいと思わないのではないか?お前は本気でヴァイオレット嬢を好いていたのか?我にはそうは見えなかったぞ!我も公爵もお前が今まで抱いた女を全て知っておるぞ!…安易に王族の種を蒔かれては困るのだ。アレク…もうわかったであろう…どう足掻いても無駄だ!」
項垂れて下がる我が子を見て親として胸が痛んだ。
たとえアレクが誠実であろうとおそらくヴァイオレット嬢は手に入らなかった事を王は予想していた、幼き頃アレクは一目惚れしたヴァイオレット嬢を密かに思い続けていたのは知っていた、逆にヴァイオレット嬢がアレクに微塵も興味がない事にも気づいていた。
社交場にも王族主催の茶会にも何度招待しても一切出席しない時点で脈がない事に気づいていたが、……
学園入学直後の正式なの婚約打診を見事に断られた時点で、アレクに強く言い聞かせ諦めさせて婚約者を決めておけば良かったと王は後悔していた、アレクが王女私気に入れば良いが……見目は…美女ではあるが…ヴァイオレット嬢と比べてしまうと……後は性格が良ければ……難しいか…それにしても彼女の心を射止めたのが、ブラウン伯爵家の嫡男か…かなり優秀だと我の耳にも入っていた人物だったが……見目は驚くほど地味な文官だったな、……見目も身分も普通かぁ……アレクが素直に諦めてくれるといいが…頼むから公爵を刺激するなよ!と心の中で呟いた。
「なぜですか!父上!なぜ、許可頂けないのですか?私の気持ちは……私が彼女を妃にと何年も前から望んでいたのをご存知ではありませんか!」
王太子は悲痛な声で父である王にやりきれない気持ちをぶつけていた。
「アレク、お前は王族だ!恋愛感情だけで婚約者を決めることもまして好いてるだけで結婚は無理だと言うことは知っておろう。クローバー王国のアマリリス王女をお前の婚約者にと向こうから打診がきておる。我が国にとってはいい縁談だ!断ることは出来ぬ、この話を受けるつもりだ!その為に王女は来日して学園に通う事になっている。お前の婚約者となる王女を1番に考えよ!滞在中は王城の王太子妃の部屋となるお前の隣の部屋が王女の部屋だ!…お前はこの国の王太子だその事を忘れるな、ヴァイオレット嬢の事は諦めよ。良いな!」
「父上、ヴァイオレット嬢は身分も申し分ないですし、語学も堪能で成績優秀、人格も申し分なく王太子妃として相応しい女性ではないですか!何故、彼女との婚約を公爵に打診して下さらなかったんですか?何度もお願いしていましたのに……正妃が無理なら…せめて、側妃として側に置くことも叶わないのですか?」
「バカを言うな!側妃などと申してみろ、わしが公爵に…(死んだ方がマシだと思うようなことされるではないか)それに側妃は王妃に子が出来ぬ場合のみ取る措置だ。せいぜい妾にしか出来ぬ!とにかくそんな馬鹿げたこと、冗談でも口にするな!それにヴァイオレット嬢にはすでに婚約者がいる。」
「は?こん…やく、しゃ?そんなバカな、彼女には婚約者候補もいないし釣書は全て公爵が破棄していたはずです。」
「つい最近できたのだ、既に婚約者の家で生活しておるし卒業後すぐ結婚するそうだ。だからどう足掻いてもお前の婚約者にはならん。わかったか!」
「なぜ?彼女の婚約者は私ではないのですか?あれ程……何度も…公爵にお願いしていたのに…なぜ?」
「アレク、公爵は女に不誠実な男は好かんそうだ、言ってる意味はわかるな、私や公爵が知らないと思っていたのか?
せめて、お前が公爵に婚約打診した後、誠実であったなら僅かだが希望もあっただろうが、…お前は、…身に覚えがありすぎて言い訳できんだろ?……お前は自分の娘と婚約したいと言ってきた男がその足で他の女の所に向かい欲望のまま食い散らかしていることを知っても、その男に可愛い娘を嫁にやるか?…やれんだろ?わしもそんな男には娘はやらん。王族や貴族なら政略の駒とせねばならぬこともあるが、ゴールディ公爵家は代々政略結婚はしない、それに一途(溺愛)な一族で男女とも婚約者が出来るまで閨教育もしない清い体だそうだ。故に婚約者となる相手にもそれなりに精錬を求めるのだよ……それにヴァイオレット嬢の婚約者は3年前に令嬢自らが見初めその後3年間も秘密裏に調査して心身ともに誠実だったため公爵の御眼鏡にかない先日、公爵家自ら婚約を打診したそうだ。そう言うことだ。話は終わりだ。下がって良い」
「何故、それを…その事を教えてくださらなかったんですか?知っていたら……」
「知っていたら、どうだと言うのだ?本気で愛する者がいたら、その人以外には普通触れたいと思わないのではないか?お前は本気でヴァイオレット嬢を好いていたのか?我にはそうは見えなかったぞ!我も公爵もお前が今まで抱いた女を全て知っておるぞ!…安易に王族の種を蒔かれては困るのだ。アレク…もうわかったであろう…どう足掻いても無駄だ!」
項垂れて下がる我が子を見て親として胸が痛んだ。
たとえアレクが誠実であろうとおそらくヴァイオレット嬢は手に入らなかった事を王は予想していた、幼き頃アレクは一目惚れしたヴァイオレット嬢を密かに思い続けていたのは知っていた、逆にヴァイオレット嬢がアレクに微塵も興味がない事にも気づいていた。
社交場にも王族主催の茶会にも何度招待しても一切出席しない時点で脈がない事に気づいていたが、……
学園入学直後の正式なの婚約打診を見事に断られた時点で、アレクに強く言い聞かせ諦めさせて婚約者を決めておけば良かったと王は後悔していた、アレクが王女私気に入れば良いが……見目は…美女ではあるが…ヴァイオレット嬢と比べてしまうと……後は性格が良ければ……難しいか…それにしても彼女の心を射止めたのが、ブラウン伯爵家の嫡男か…かなり優秀だと我の耳にも入っていた人物だったが……見目は驚くほど地味な文官だったな、……見目も身分も普通かぁ……アレクが素直に諦めてくれるといいが…頼むから公爵を刺激するなよ!と心の中で呟いた。
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