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2 夢まだ覚めませんが何か?
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ご機嫌よう、地球の皆様。
私はまだジャスミンの体を乗っ取ってます。あれから4日経ちました。怪我はどうかって?勿論あんなの2日で痛み消えたわよ!
ただ、混乱した頭を整理したくてズル休みよ!それで何かわかったのかって?ええ、多分だけど、わかったわよ!
どうやら、あっちの私はもう存在しないっぽいのよね。なぜかって?そりゃ、恐ろしいことにジャスミンの詳細な幼少期から現在までそりゃもうどんどん溢れてきてテンプレでよくある前世の記憶が~の逆バージョンよ!
要するにジャスミンが私で私がジャスミンなのよ、っていうか、ジャスミンが先か私が先かってくらい見事に統合しちゃってるの、怖いでしょ~これ、ちょっとしたホラーよ。なんかもう、こんな感じで独り言増えちゃってさ!
なるべく脳内会議で留めておこうとしてるんだけど、ついポロっと口から出ちゃうから、部屋以外で休まらないのよ~はぁ、それで、明日はとうとう学園に行かなきゃなんないし、正直行きたくないのよ~なんとなくこの世界は現実だけど、世界観があの18禁ゲームの世界に似てるでしょ~うっかり、ボヘっとしてたら、喰われちゃう可能性あるのよ~。ハー怖い!
喪女だった私は映像として2次元で鑑賞する分には涎垂らしてみちゃうわよ~
でも体験は~無理無理~特に顔面偏差値高い系は特に無理~
というわけで、地味に残りの学園生活を送るべく今日から地味な装いの定番、三つ編みに黒縁メガネで行こうかと本日は自分で支度しました。
この際、最推しルークにとってもアウトオブ眼中になるべく必要以外接触しないことにするの。
_じゃ行ってきます。_
「お待たせ、ルーク、さぁ、行きましょう」
「…お嬢様?その格好は?…いかがされました?」
おー怪訝な顔したって事は成功かな?好感度ダウン作戦
「いかがも何も今日からこれが私のスタイルです。さぁ、行きましょう。遅れてしまいますよ」
有無を言わさず馬車に乗り込みいつもなら、隣か膝の上なのですが、向かい合わせに座りました。
お尻が痛いのはクッション持参で解決です。
「お嬢様?どうして向かい側に座るのでしょう?」
ブル!なんか室内温度が下がったような……。
「うーん、こうして座った方が広く座れるし、ほら、ルークの顔もよく見えるし、ね!」
「…その割には外の景色ばかり見てるようですが、私が何か不快になるようなことしましたでしょうか?」
なんだろう?寒気が…する?あれ?ルーク?不機嫌だ。
「いいえ、何も、ルークはいつも通り優秀よ、ただ、私もそろそろ自立しないとね、ルークも結婚考える歳でしょ、いつまでも私にばかりかまっていたら、恋もできないじゃない?というわけで、校内ではこれから、自由にしてね!私も自分の事は自分でするから、ね!」
「……もしかして私もことがお嫌いに?」
「まさか~好きよ~(最推しだもの)でも、ルークも自由に…「なら、却下です」…は?」
却下?
「ルーク、えーっと…意味がわからないんだけど…」
「わからないのは、こっちです。相変わらずのトンチンカン思考ですね。これからは何かする前に一言相談してください。」
ルークはあっというまに私のメガネを取り髪型もいつものようにハーフアップに変えてしまった。
「ちょっと、ルーク何するの?私の好感度ダウン作戦がー」
「ジャスミン、何訳のわかんないこと言ってんだよ!あんな格好したら、逆に男よってくるだろがー」
…うわっ!ルークのジャスミン呼びだ!なんかわかんないけど怒ってる?…怒りスイッチ押しちゃった?やば!黙っとこ。
学園について心配してくれたクラスメイトに挨拶して、いつも通り授業を受け昼休みとなり昼食を取るべくルークといつもの場所(裏庭)に向かおうとしたら、王太子殿下に声をかけられた。
「ジャスミン嬢、私も一緒に昼食を取りたいのだが、いいかい?」
王族にいいかい?と言われて、…否と言える人がいるのだろうか?言いたいですが…。
「王太子殿下、私たちは外で食べる予定なのですが、流石に殿下も外というわけには…」
「大丈夫、構わないよ、どこで食べてるの?さぁ行こう」
私の手を取り歩き出した所で、私の視界に嫌なものが見えた。嫌な予感しかしない。急いで移動しようとしたら
「「兄上ー「マック様~お昼ご一緒しましょう~」」」
ピンク頭が、第2と第3王子を引き連れてやってきた。
ここに着く前に逃げないと厄介ごとの匂いしかしない。
「王太子殿下、王子様たちがお呼びですから、今日は私たちはここで、失礼します。ルーク行きましょう」
王太子が握っている私の手を抜いて、急いでその場を去ろうとしたら、今度はガシッと手首を掴まれて耳元で、低いイケボで『逃すわけないでしょ』と囁かれた。ブル!
ルークに助けを求め顔を見ると首を横に振られた。
“ブルータスお前もか!“
ヒィィ、とうとうやってきてしまった。ピンクグループ…。
「兄上、いつも断られていますが今日こそはご一緒しましょう。ローズが兄上と一緒に食事したいと言っていますので、さぁ行きましょう」
よし。第2このまま殿下を連れて行ってくれ!
「いや、今日はジャスミン嬢と一緒に食べる約束をしているんだ。すまないね」
「ジャスミン嬢?ジャスミン嬢ってあの性悪の?」
「なんだと!なんの根拠があってジャスミン嬢を貶す発言をする!マイク、王族なら、その発言に責任を持てるのであろうな!」
あーなんか、嫌なテンプレ展開が始まった、私はガタイのいい殿下に丁度隠れるようになっているから王子たちからは見えないのだろう。言いたい放題だ!どれもよくある乙ゲーの内容だ、馬鹿なのかこの王子は?
「ジャスミン嬢はローズに罵声をあげ、物を壊したり怪我をさせたりしていじめているそうだ。昨日も暴力を振るわれたそうだ。」
「…昨日、ねぇ、証拠は?あるのか?王族がまさか一方の言い分だけを鵜呑みにしている訳ではないよな!」
「ありますよ、昨日、ローズに暴力振るうところ私が見たんですから。」
「それは、本当にジャスミン嬢だったのか?」
「ええ、間違いありませんこの目で見ました。顔もバッチリ見たので間違いないです。」
「そうか、なら、本人にあったら、わかるか?」
「勿論です。」
「そうか、なら、合わせてやろう」
「「は?」」
私は殿下の背中から顔を出して挨拶した。
「お初にお目にかかります。レディング侯爵家の娘ジャスミンと申します。昨日まで膝の怪我で歩けなかったため学園を休んでおりまして本日より登校いたしましたの。何か、誤解があったようですが私は気にしておりませんので。」
チキショウ!綺麗なカーテシーのおまけ付きだ!笑顔もつけちゃうぞ!ニコリ
「「………、」」
「マイク、イーディス、彼女がやったと申すか?」
「いえ、…私の勘違いでした。ジャスミン嬢失礼なこと言って申し訳ない」
「何、言ってんの~マイク~私~この女に突き飛ばされて怪我したのよ~痛かったんだから~マック様~本当ですよ~」
ヒェー……空気読みなさいよ!殿下から冷気がダダ漏れじゃないの~
「ローズ嬢、私は君に愛称で呼ぶことも名を呼ぶことも許可してはいない不敬だぞ!それにその日に起こった事はすでに調査済みだ!君がジャスミン嬢を突き飛ばし怪我を負わせた事は多くの生徒から目撃情報を得ている。校内とはいえ故意に突き飛ばしたであろう、心優しいジャスミン嬢は事を大きくしたくないから、君の責は問わないと申していたが、そのような傲慢な態度ではやはり罰を受けてもらう。おって沙汰いたす。いけ!」
ピンクグループはそそくさとその場を後にした。
「ジャスミン嬢、愚弟がすまなかった。近いうちに詫びを致す」
詫びとかマジで困る勘弁してほしいです。
「あの、殿下、本当に気にしていませんので、お詫びとか結構ですので、王子たちの事も穏便に済むようにしていただけませんか?おそらく、大切に思ってる方が危害を加えられたと心痛めた結果裁量が狭くなってしまわれたんだと思います。察してあげていただけませんか?」
これ以上巻き込まれたくないから、これで終わりにしたい、あんな脳内お花畑に変に逆恨みされたらたまったもんじゃない。
(とまぁ、ジャスミンの本音は面倒ごと回避一択であったが、この発言で王太子の好感度がぐんと上がってしまったのはいうまでもない。そして、密かにルークの好感度ならぬヤンデレ指数が上がりつつある事も微塵も気付いていない残念なジャスミンだった。)
私はまだジャスミンの体を乗っ取ってます。あれから4日経ちました。怪我はどうかって?勿論あんなの2日で痛み消えたわよ!
ただ、混乱した頭を整理したくてズル休みよ!それで何かわかったのかって?ええ、多分だけど、わかったわよ!
どうやら、あっちの私はもう存在しないっぽいのよね。なぜかって?そりゃ、恐ろしいことにジャスミンの詳細な幼少期から現在までそりゃもうどんどん溢れてきてテンプレでよくある前世の記憶が~の逆バージョンよ!
要するにジャスミンが私で私がジャスミンなのよ、っていうか、ジャスミンが先か私が先かってくらい見事に統合しちゃってるの、怖いでしょ~これ、ちょっとしたホラーよ。なんかもう、こんな感じで独り言増えちゃってさ!
なるべく脳内会議で留めておこうとしてるんだけど、ついポロっと口から出ちゃうから、部屋以外で休まらないのよ~はぁ、それで、明日はとうとう学園に行かなきゃなんないし、正直行きたくないのよ~なんとなくこの世界は現実だけど、世界観があの18禁ゲームの世界に似てるでしょ~うっかり、ボヘっとしてたら、喰われちゃう可能性あるのよ~。ハー怖い!
喪女だった私は映像として2次元で鑑賞する分には涎垂らしてみちゃうわよ~
でも体験は~無理無理~特に顔面偏差値高い系は特に無理~
というわけで、地味に残りの学園生活を送るべく今日から地味な装いの定番、三つ編みに黒縁メガネで行こうかと本日は自分で支度しました。
この際、最推しルークにとってもアウトオブ眼中になるべく必要以外接触しないことにするの。
_じゃ行ってきます。_
「お待たせ、ルーク、さぁ、行きましょう」
「…お嬢様?その格好は?…いかがされました?」
おー怪訝な顔したって事は成功かな?好感度ダウン作戦
「いかがも何も今日からこれが私のスタイルです。さぁ、行きましょう。遅れてしまいますよ」
有無を言わさず馬車に乗り込みいつもなら、隣か膝の上なのですが、向かい合わせに座りました。
お尻が痛いのはクッション持参で解決です。
「お嬢様?どうして向かい側に座るのでしょう?」
ブル!なんか室内温度が下がったような……。
「うーん、こうして座った方が広く座れるし、ほら、ルークの顔もよく見えるし、ね!」
「…その割には外の景色ばかり見てるようですが、私が何か不快になるようなことしましたでしょうか?」
なんだろう?寒気が…する?あれ?ルーク?不機嫌だ。
「いいえ、何も、ルークはいつも通り優秀よ、ただ、私もそろそろ自立しないとね、ルークも結婚考える歳でしょ、いつまでも私にばかりかまっていたら、恋もできないじゃない?というわけで、校内ではこれから、自由にしてね!私も自分の事は自分でするから、ね!」
「……もしかして私もことがお嫌いに?」
「まさか~好きよ~(最推しだもの)でも、ルークも自由に…「なら、却下です」…は?」
却下?
「ルーク、えーっと…意味がわからないんだけど…」
「わからないのは、こっちです。相変わらずのトンチンカン思考ですね。これからは何かする前に一言相談してください。」
ルークはあっというまに私のメガネを取り髪型もいつものようにハーフアップに変えてしまった。
「ちょっと、ルーク何するの?私の好感度ダウン作戦がー」
「ジャスミン、何訳のわかんないこと言ってんだよ!あんな格好したら、逆に男よってくるだろがー」
…うわっ!ルークのジャスミン呼びだ!なんかわかんないけど怒ってる?…怒りスイッチ押しちゃった?やば!黙っとこ。
学園について心配してくれたクラスメイトに挨拶して、いつも通り授業を受け昼休みとなり昼食を取るべくルークといつもの場所(裏庭)に向かおうとしたら、王太子殿下に声をかけられた。
「ジャスミン嬢、私も一緒に昼食を取りたいのだが、いいかい?」
王族にいいかい?と言われて、…否と言える人がいるのだろうか?言いたいですが…。
「王太子殿下、私たちは外で食べる予定なのですが、流石に殿下も外というわけには…」
「大丈夫、構わないよ、どこで食べてるの?さぁ行こう」
私の手を取り歩き出した所で、私の視界に嫌なものが見えた。嫌な予感しかしない。急いで移動しようとしたら
「「兄上ー「マック様~お昼ご一緒しましょう~」」」
ピンク頭が、第2と第3王子を引き連れてやってきた。
ここに着く前に逃げないと厄介ごとの匂いしかしない。
「王太子殿下、王子様たちがお呼びですから、今日は私たちはここで、失礼します。ルーク行きましょう」
王太子が握っている私の手を抜いて、急いでその場を去ろうとしたら、今度はガシッと手首を掴まれて耳元で、低いイケボで『逃すわけないでしょ』と囁かれた。ブル!
ルークに助けを求め顔を見ると首を横に振られた。
“ブルータスお前もか!“
ヒィィ、とうとうやってきてしまった。ピンクグループ…。
「兄上、いつも断られていますが今日こそはご一緒しましょう。ローズが兄上と一緒に食事したいと言っていますので、さぁ行きましょう」
よし。第2このまま殿下を連れて行ってくれ!
「いや、今日はジャスミン嬢と一緒に食べる約束をしているんだ。すまないね」
「ジャスミン嬢?ジャスミン嬢ってあの性悪の?」
「なんだと!なんの根拠があってジャスミン嬢を貶す発言をする!マイク、王族なら、その発言に責任を持てるのであろうな!」
あーなんか、嫌なテンプレ展開が始まった、私はガタイのいい殿下に丁度隠れるようになっているから王子たちからは見えないのだろう。言いたい放題だ!どれもよくある乙ゲーの内容だ、馬鹿なのかこの王子は?
「ジャスミン嬢はローズに罵声をあげ、物を壊したり怪我をさせたりしていじめているそうだ。昨日も暴力を振るわれたそうだ。」
「…昨日、ねぇ、証拠は?あるのか?王族がまさか一方の言い分だけを鵜呑みにしている訳ではないよな!」
「ありますよ、昨日、ローズに暴力振るうところ私が見たんですから。」
「それは、本当にジャスミン嬢だったのか?」
「ええ、間違いありませんこの目で見ました。顔もバッチリ見たので間違いないです。」
「そうか、なら、本人にあったら、わかるか?」
「勿論です。」
「そうか、なら、合わせてやろう」
「「は?」」
私は殿下の背中から顔を出して挨拶した。
「お初にお目にかかります。レディング侯爵家の娘ジャスミンと申します。昨日まで膝の怪我で歩けなかったため学園を休んでおりまして本日より登校いたしましたの。何か、誤解があったようですが私は気にしておりませんので。」
チキショウ!綺麗なカーテシーのおまけ付きだ!笑顔もつけちゃうぞ!ニコリ
「「………、」」
「マイク、イーディス、彼女がやったと申すか?」
「いえ、…私の勘違いでした。ジャスミン嬢失礼なこと言って申し訳ない」
「何、言ってんの~マイク~私~この女に突き飛ばされて怪我したのよ~痛かったんだから~マック様~本当ですよ~」
ヒェー……空気読みなさいよ!殿下から冷気がダダ漏れじゃないの~
「ローズ嬢、私は君に愛称で呼ぶことも名を呼ぶことも許可してはいない不敬だぞ!それにその日に起こった事はすでに調査済みだ!君がジャスミン嬢を突き飛ばし怪我を負わせた事は多くの生徒から目撃情報を得ている。校内とはいえ故意に突き飛ばしたであろう、心優しいジャスミン嬢は事を大きくしたくないから、君の責は問わないと申していたが、そのような傲慢な態度ではやはり罰を受けてもらう。おって沙汰いたす。いけ!」
ピンクグループはそそくさとその場を後にした。
「ジャスミン嬢、愚弟がすまなかった。近いうちに詫びを致す」
詫びとかマジで困る勘弁してほしいです。
「あの、殿下、本当に気にしていませんので、お詫びとか結構ですので、王子たちの事も穏便に済むようにしていただけませんか?おそらく、大切に思ってる方が危害を加えられたと心痛めた結果裁量が狭くなってしまわれたんだと思います。察してあげていただけませんか?」
これ以上巻き込まれたくないから、これで終わりにしたい、あんな脳内お花畑に変に逆恨みされたらたまったもんじゃない。
(とまぁ、ジャスミンの本音は面倒ごと回避一択であったが、この発言で王太子の好感度がぐんと上がってしまったのはいうまでもない。そして、密かにルークの好感度ならぬヤンデレ指数が上がりつつある事も微塵も気付いていない残念なジャスミンだった。)
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