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1章 巡りあい
27 愛の代償
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異世界から来た工藤ことみの発言で危うく地下牢を破壊しそうになったザックを宥めロイ達と共に皇太子宮に戻った。
起きてから軽食は取ったものの、朝から、無駄に疲れる事があったお陰でお腹が空きすぎて恥ずかしながらグウグウなってます。
「ティア、お腹も空いたけど、疲れただろう、食事取ったら少し休もうか?」
「ええ、もうペコペコよ、ロイ達もまだでしょダイニングルームに食事が用意してあるようだけど、例の調査報告も聞きたいから部屋のリビングで一緒に取りましょう。ねぇザックいいでしょ」
「そうだね、ロイ、こっちに用意してくれ、殿下が滞在中は好きに使っていいと言っていたから、構わないだろう」
「はい!すぐご用意いたします。」
ロイ達4人に用意を任せ暫し私たちは2人は………節度を持った?イチャイチャタイムに入りました。
勿論?当然のようにこの部屋に入ってから、私はザックのお膝の上ですが……定位置と化して今ではクライン家の面々は誰一人突っ込む事なくスルーしています。あのマイさえも……そして、話しながら、私にベタベタチュチュしていてもそれがザックの定番もはや私も慣れ?た?最近では室内だし言っても無駄な気がして好きにさせてます……まぁ、なんのかんの言っても伝わる愛が嬉しいのです。
どっぷり2人の世界に入ってる間に食事はどんどん運ばれ用意が整いました。みんな揃ったところで食事を始めて間もなく、訪問者が、言わずと知れたアズモンド殿下です。やはりきたか!
「私だけ抜けものにして皆さんだけで食事なんてひどいですね!」
ふふっ、なんか5歳くらい老け込んだ見たいね~きっと真面目に相手してたんでしょうねぇ、やり取りが想像つくから笑えるわ
「セレスティアなんか笑ってませんか?私を生贄にしておいて酷いですね」
「ふふふふ、すみません、想像したら、、ふふ、おかしくて、……大変でしたでしょ」
「大変なんてもんじゃないですよ!一才話が通じない噛み合わない、異世界人は言葉を脳内で全く違う意味に変換する生き物なんですか?あれと普通に会話したセレスティアは凄いですよ……私はもうごめんだ、」
おそらく相当酷いやり取りだったんだろうイケメンなのに残念臭がする。
「あら、あの手の女性から話を引き出すにはご褒美が必要なんですよ頑張ってください」
頑張れなんて言ったけど、今回はきっと私が標的で皇子たちは巻き込まれて利用されたんだろう、責任感じるなぁ
内心、ちょっと落ち込んでいた。
すると、私の気持ちが伝わったのかザックが耳元で
「ティアのせいじゃないよ、」と言いながら暖かく優しい魔力で包んでくれ、不安な心が落ち着いてきた。
ありがとうと愛してるを込めて私もザックに魔力を送った。
食事も終わり、食後のお茶が用意されたところで、ロイ達の報告を聞いた。
「ロイの調査の方から聞こう、本人のことは粗方、ティアが尋問してくれたんだが、自分はヒロインだと言っていた、がその辺に関する情報はあるか?」
「はい、直接関係するかは不明ですが、あの異世界人はストック男爵家にある男が半年前にストック男爵の娘だと言って連れてきたそうです。幻影魔法を使っていたのでしょうがその容姿はストック男爵と似ていて妻を亡くしたばかりでおまけに子供がいなかった為もありすぐ信じて縁を結んだそうです。本人の希望のままに甘やかし学園も無理を通して中途編入してアンバル殿下の側近に近づき籠絡していったようです。
その籠絡に関する恋愛物語のような手引書が見つかりまして、内容はアンバル皇子殿下と側近達を籠絡し成功するとアズモンド殿下と出会い殿下を籠絡するとアイザック様と出会い籠絡、その出会いの場所なども書かれていて、身分違いの男爵令嬢が高位貴族に次々愛され最終的には5人と結ばれハーレムを作り幸せになりました。という物語と言って良いのか………知らぬものが読んだら、いかがわしい小説かと思う内容でした。おそらく魅了を使いそれを実行したのでしょう。」
「成程、おそらく召喚した者にその書物を渡し、君はヒロインだからこの本の通りにすれば男のハーレム作れるとか洗脳し魔力がなかったから、魔石移植で使えるようにしたようだ。騙し洗脳するのは簡単だったろうが、頭の悪さが仇になったのとアンバル皇子の婚約者への強い執着……いや、愛の大きさのおかげで失敗したのは誤算だったろうな。他にはあったか?マイの方はどうだ?」
「はい、私は屋敷内と裏庭を調べこちらを見つけました。」
マイが出してきたのは………、草?
「マイ、なんだ?草か?」
「ええ、その通りですが、裏庭で見つけ色に違和感を感じて一部持ってきたんです。黒いものが付着してるんですが血のようです。草に血がついてるぐらいよくある事かもしれませんが、その血に残ってる魔力残渣が気になりまして、」
「どういうことだ、」
「その魔力探ってみてください。これは魔力のようで魔力じゃないんです私には違うということぐらいしか、わかりませんでしたが、アイザック様やセレスティア様くらいに高魔力の方なら判別できるのではないかと、」
マイにそう言われ私とザックは魔力残渣を探ってみた。
「「こ、これは、(神力)」」
私とザックは顔を見合わせ確信した。(間違いない、あいつだ)
「ザック、血ってことは、」
寿命が長く怪我も病気もしないはずなのにどこからか血を流したってことよね、であれば、代償?
____ゴフッ!……ゴホゴホ
まずいな、代償を計算して事故死直前の者を召喚したのに、あちらの世界では、あのままなら死んでいた、こっちならあの女の世界の平均寿命80歳まで生きられるから50年は命与えた事になる……命与えても召喚自体が代償を伴うのか、……なら、俺の残りは、後………、
起きてから軽食は取ったものの、朝から、無駄に疲れる事があったお陰でお腹が空きすぎて恥ずかしながらグウグウなってます。
「ティア、お腹も空いたけど、疲れただろう、食事取ったら少し休もうか?」
「ええ、もうペコペコよ、ロイ達もまだでしょダイニングルームに食事が用意してあるようだけど、例の調査報告も聞きたいから部屋のリビングで一緒に取りましょう。ねぇザックいいでしょ」
「そうだね、ロイ、こっちに用意してくれ、殿下が滞在中は好きに使っていいと言っていたから、構わないだろう」
「はい!すぐご用意いたします。」
ロイ達4人に用意を任せ暫し私たちは2人は………節度を持った?イチャイチャタイムに入りました。
勿論?当然のようにこの部屋に入ってから、私はザックのお膝の上ですが……定位置と化して今ではクライン家の面々は誰一人突っ込む事なくスルーしています。あのマイさえも……そして、話しながら、私にベタベタチュチュしていてもそれがザックの定番もはや私も慣れ?た?最近では室内だし言っても無駄な気がして好きにさせてます……まぁ、なんのかんの言っても伝わる愛が嬉しいのです。
どっぷり2人の世界に入ってる間に食事はどんどん運ばれ用意が整いました。みんな揃ったところで食事を始めて間もなく、訪問者が、言わずと知れたアズモンド殿下です。やはりきたか!
「私だけ抜けものにして皆さんだけで食事なんてひどいですね!」
ふふっ、なんか5歳くらい老け込んだ見たいね~きっと真面目に相手してたんでしょうねぇ、やり取りが想像つくから笑えるわ
「セレスティアなんか笑ってませんか?私を生贄にしておいて酷いですね」
「ふふふふ、すみません、想像したら、、ふふ、おかしくて、……大変でしたでしょ」
「大変なんてもんじゃないですよ!一才話が通じない噛み合わない、異世界人は言葉を脳内で全く違う意味に変換する生き物なんですか?あれと普通に会話したセレスティアは凄いですよ……私はもうごめんだ、」
おそらく相当酷いやり取りだったんだろうイケメンなのに残念臭がする。
「あら、あの手の女性から話を引き出すにはご褒美が必要なんですよ頑張ってください」
頑張れなんて言ったけど、今回はきっと私が標的で皇子たちは巻き込まれて利用されたんだろう、責任感じるなぁ
内心、ちょっと落ち込んでいた。
すると、私の気持ちが伝わったのかザックが耳元で
「ティアのせいじゃないよ、」と言いながら暖かく優しい魔力で包んでくれ、不安な心が落ち着いてきた。
ありがとうと愛してるを込めて私もザックに魔力を送った。
食事も終わり、食後のお茶が用意されたところで、ロイ達の報告を聞いた。
「ロイの調査の方から聞こう、本人のことは粗方、ティアが尋問してくれたんだが、自分はヒロインだと言っていた、がその辺に関する情報はあるか?」
「はい、直接関係するかは不明ですが、あの異世界人はストック男爵家にある男が半年前にストック男爵の娘だと言って連れてきたそうです。幻影魔法を使っていたのでしょうがその容姿はストック男爵と似ていて妻を亡くしたばかりでおまけに子供がいなかった為もありすぐ信じて縁を結んだそうです。本人の希望のままに甘やかし学園も無理を通して中途編入してアンバル殿下の側近に近づき籠絡していったようです。
その籠絡に関する恋愛物語のような手引書が見つかりまして、内容はアンバル皇子殿下と側近達を籠絡し成功するとアズモンド殿下と出会い殿下を籠絡するとアイザック様と出会い籠絡、その出会いの場所なども書かれていて、身分違いの男爵令嬢が高位貴族に次々愛され最終的には5人と結ばれハーレムを作り幸せになりました。という物語と言って良いのか………知らぬものが読んだら、いかがわしい小説かと思う内容でした。おそらく魅了を使いそれを実行したのでしょう。」
「成程、おそらく召喚した者にその書物を渡し、君はヒロインだからこの本の通りにすれば男のハーレム作れるとか洗脳し魔力がなかったから、魔石移植で使えるようにしたようだ。騙し洗脳するのは簡単だったろうが、頭の悪さが仇になったのとアンバル皇子の婚約者への強い執着……いや、愛の大きさのおかげで失敗したのは誤算だったろうな。他にはあったか?マイの方はどうだ?」
「はい、私は屋敷内と裏庭を調べこちらを見つけました。」
マイが出してきたのは………、草?
「マイ、なんだ?草か?」
「ええ、その通りですが、裏庭で見つけ色に違和感を感じて一部持ってきたんです。黒いものが付着してるんですが血のようです。草に血がついてるぐらいよくある事かもしれませんが、その血に残ってる魔力残渣が気になりまして、」
「どういうことだ、」
「その魔力探ってみてください。これは魔力のようで魔力じゃないんです私には違うということぐらいしか、わかりませんでしたが、アイザック様やセレスティア様くらいに高魔力の方なら判別できるのではないかと、」
マイにそう言われ私とザックは魔力残渣を探ってみた。
「「こ、これは、(神力)」」
私とザックは顔を見合わせ確信した。(間違いない、あいつだ)
「ザック、血ってことは、」
寿命が長く怪我も病気もしないはずなのにどこからか血を流したってことよね、であれば、代償?
____ゴフッ!……ゴホゴホ
まずいな、代償を計算して事故死直前の者を召喚したのに、あちらの世界では、あのままなら死んでいた、こっちならあの女の世界の平均寿命80歳まで生きられるから50年は命与えた事になる……命与えても召喚自体が代償を伴うのか、……なら、俺の残りは、後………、
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