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1章 巡りあい

8 新困[婚]生活はじまりました?

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ある意味、新しい生活が始まります。

この度、セレスティア=クライン ピチピチ17歳大公妃となりなした。

昨日はいろんな意味で驚いた1日だった~。

殿下が誓約書の内容を把握してないのはびっくりだった、書類も見ずにサインするなんて詐欺にあったらどうする?サイン必要な書類は端の端まで読まないと騙されちゃうぞ!


今日はなにしようかしら?自由にスローライフって言ってはみたが、一応、嫁に来た以上大公妃として、クラウンの広大な領地に住む領民が安心して生活できるように私も働かないとね!個人資産は沢山あるけど、今後の生活費やロイ達の給金も稼がないといけないわね~。

う~ん、今日は予定ないしとりあえず、簡単に見回り行こう!


町娘風の簡素な青いワンピースに着替え、髪は高い位置でポニーテール白いエプロンつけて、(不思議の国の○○○みたい)さて、マイクとミミ連れてホールに向かったら、、、!

大きな黒い物体?

「セレスティア、そ、その格好は(なんだ!可愛すぎるそれで外出はダメだろう)、、、どこか出かけるのか?」

「え、殿下!どうしてここに?(結界張ってあったのになんで入ってこれたの?)」
いきなりラスボス登場?

「ああ、殿下じゃなく夫婦なんだからザックと呼んでくれ、私もティアと呼んでもいいだろうか?」

「ええ、構いませんが、ザックってそれは、、アイザック様とお呼びし「いやザックで!様もいらない!」、、、はぁ、では、ザック今日は何か?ありました?」

「ありがとう、ティア それで今日は、その、、ティアと話がしたくて、、今後について」
モジモジ話すその姿がなんだか可愛く見えて思わずクスリと微笑んだ。

「丁度良かったです、クライン領を見て回ろうかと思って支度してたので大公妃として何ができるか何したら良いか相談したかったですし、とりあえずサロンでお茶しながら話しませんか?」

「ああ、喜んで!」
嬉しそうに笑顔で答えたアイザック様に尻尾があったらブンブン揺れてそう なんて思ったら不敬かしらクスッ

サロンに向かいながら、ふと結界のこと思い出して、

「アイザック様、「ザックと」はい、ザック、、ここには普通に入れました?」

「ん?ああ、従者と来たんだが、なぜか渡り廊下の扉を開けることが出来ず、私が開けて入ってきたが、扉から先へも私しか入れなかったんだ、なぜだ?」

登録者以外通れないはずだから、ザックだけが抵抗なく通れたってことは、居るはずないと存在するはずないと思ってたから試しに付与した通過許可条件クリアしたってことよね~まさか
というか、やはり彼が、、。

*魔力量がセレスティアより多く強い者
*セレスティアを守る者
*セレスティアと対になる女神の祝福『運命の腕輪』を体内に持つ者
 
「この別館には夜5人しかいないので警備のために強い結界が張ってあるんです。普通の人は弾かれます。登録者以外が強引に入ると警報がなる仕組みになってます。ザックは普通じゃなかったってことですね、ハハハハ苦笑」
笑って誤魔化せるかな?

「何か通過に条件あるのかい?」
うっ!鋭いな!聞き流してくれなかったか。

「ええ、まあ、ちょっと」

「条件は?何?、厳重な結界だったんだろ?私は通過しちゃったから知る権利あると思うんだけど?ね!」
うっ!小首傾げて、可愛い大型犬のようね~しょうがないなぁ、いずれ分かることだし。
(私達2人を結界膜で包み他に聞こえないように音を遮断した)

「ザック、これから話すことは他言無用、私以外、父も知らないことです。絶対誰にも話してはいけません。王にもですよ、よろしいですか?」

「ああ、わかった、」

「条件は3つです。
*私より魔力量が多く私より強い者
*私を守る者
*運命の腕輪を持つ者です。」

「運命の腕輪?あれは存在するのか?私がそれを持ってると?腕輪なんて持ってないぞ!それよりティアはなぜそれを条件として付与できるんだ?」

そうよね、そう思うわよね、これも運命なのかしら。

「それは、私が運命の腕輪を持つ者だから、腕輪は現存する物じゃなく簡単にいうと生まれる物です。」

「生まれる?とは?」

「祝福として女神に与えられ体内に宿っていて、ある一定の条件を満たすと表に現れお互いに装備されます。装備されても本人達しか見えませんが、腕輪を持つと他に知られると厄介ごとが舞い込んで来ると思いますし、どんな祝福かも覚醒しないと判らないので、知られないようにしてください。今はあくまで持ってるだけで装備してません。後、覚醒の条件は2つ、ですが秘密です」

「この話は終わりです。サロンに着きましたよ、結界を解除します。」
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