上 下
16 / 19

第15話 番が番を誤認事件 (ゼロ・東園慈・バハムの場合)

しおりを挟む
姉ちゃんがキャロル俺を呼んでいる。



きたーーーーーーーーー!!!!!!!


何かと避けられていたが、それでも1年に一度ゼロの前世での誕生日にだけは贈り物くれてに一度は会ってくれた姉ちゃん!

(送らないと押しかけてくるから仕方なく毎年送りしつこさに負けて数年に一度リーシャ同伴で数分あっていただけだ。
不憫な元弟よ!そのしつこさがなければもっと交流できたのに、キャロルもリーシャもゼロの事は大事に思っているが
兎に角まとわりついてしつこいのだ!
残念な子だ)


それがなんと誕生日以外に俺に会いに来てくれた… …と思ったら、なんとリーちゃんまで居た!

やべ、クリスマスと盆と正月いっぺんに来た?この世界に盆も正月もましてクリスマスなんて無いけどね、兎に角この奇跡のような大好きな2人に誕生日以外で会えるなんて幸せー

動機はさておき呼ばれてウキウキの俺、脳内お花畑になっていた、……が、



「ゼロ、獣人族と妖精族には唯一無二の番が存在するのは知ってるでしょ!」

『ああ、勿論、俺もこの世界に来て番という存在に興味が湧いてさ!結構調べたり実験したりしたからね、魔族にも高位貴族と高魔力保持者には番が存在するんだよ!人族には無いようだがおそらく魔力量と関係してるみたいだね。
ただ姉ちゃんのように極々稀に人族が番と認識される場合があるが、それはかなりの魔力保持者か特殊ギフト持ちのようだね。』

「そうなんだ、あんたゼロもちゃんと勉強してたのね、てっきり下半身の運動ばかりしてんのかと思ったわ、」

『酷いよ、俺もやればできる子だって知ってるだろ?』

「あーはいはい、そんなやればできる優秀なゼロ君に特殊任務を与えます。」

『任務?しかも特殊?姉ちゃんから?与えられるの?ハイハイ!やりますなんでもやります!是非やらせてください。
そんで任務遂行できたらご褒美ください!』

やったー任務だろうが下僕だろうがなんでもいい姉ちゃんと関われるなら。

「……、お前は犬か!まぁいいわ、ゼロにお願いする任務は2つ詳細はリーシャが説明するわ、それとその任務はリーシャの部隊ダーグリオンを同行するから!
こちらの素性が一切バレないように完全に姿を隠して遂行する必要があるから、ゼロは臨時でダーグリオンと同じ戦闘服着用してもらうわよ!これがその戦闘服よ!」

うわ!これあれじゃないか某映画FF4の戦闘服じゃん!超カッコいいんだけど、これ作ったんか?姉ちゃんとリーちゃんってやっぱ天才だわ!

しかもステルス機能ついてんじゃん!マジカッケー

これ欲しい…これあったら、こっそり姉ちゃんとこ…

『ダメよ!あげないわよ!特にゼロには、その戦闘服は特殊機能ついてるからリーシャの許可がないとただのピタピタスーツ
よ、良からぬ事考えてるでしょ!ダメダメ!パクろうとしても無駄よ!
色々検証したけどそのステルス機能はリーシャの魔石じゃないとダメなのよ、要するに特殊な魔力だからこその奇跡の産物なの!』

マジかーなんか特殊な魔力感じたけどリーちゃんの魔石か、……って魔石?まさか自分で作っちゃったの?
あれ?俺チートって思ってたけど俺軽く越されてる?リーちゃんの方がチートじゃね?

俺リーちゃんの弟子入りしていいかな?

「余計なこと考えてないでちゃんと任務に集中してよ!ぶっつけ本番チャンスは一回、2つの任務を同時進行してナルハヤで
遂行して頂戴!」

『お、おお、任せとけ!』



戦闘服に着替え終わってリーちゃんから説明されたのは番を誤認して強制的に発情させられる香水タイプの薬が出回ったという事。

そして手に入れた薬は獣人の猫科をターゲットにしている…猫科…リーちゃん猫科だよね、

ドイツだろうが姉ちゃんとリーちゃんに仇なすやつは許さん!消し炭にしちゃうもんね!

しかもその薬の原料が俺の国民しかも成人前の子供、原料聞いてこれ作ったやつマジ外道!

成人前の処女サキュバスと童貞インキュバスの血と水の妖精の涙と人魚の鱗この世界には無いはずのマタタビ、

助け出すのは4人。

監禁されてる者を救出に向かうのはダーグリオンの4人、残り3人と俺はこの薬の残りを破棄す事とこの薬を開発依頼した奴を跡形もなく始末すること、姉ちゃんとリーちゃんは捕まえてこいって言ってたけど、旦那達テリオン&ザカライヤはのちの憂いを残すな!と、つまり跡形もなく塵にしてこいってことだ!

俺もそれに賛成!こういう輩は温情かける必要なし!俺の国民が被害にあった事だし遠慮しないぞ!

さて!姉ちゃんとリーちゃんのために張り切って行こう!





いやぁ、マジこの戦闘服欲しい!機能オフでもカッコいいじゃん!なんかテンション上がるって!











ゼロ・東園慈・バハム 番が番を誤認事件に協力することになったら、誕生日じゃ無いのに大好きな姉ちゃんキャロルに会うことができた。















ダーグリオン7出動!の裏側


レバノンリーダーこの任務は二手に分かれてお願いしたいの、それで、ゼロと行動を共にする人選はレバノンに任せるわ!ちょっと、だいぶ?変わってると思うけど気にしないでね!
いつも言ってるけど危険を感じたら無理せず撤退してね!それと全て指示に従う必要ないわ自分で判断して臨機応変にね!
保護対象見つけたら速やかに脱出して!これ脱出用スクロール作ってみたの!4人保護した時点でスクロール破ると
ここの研究所に用意した治療室に転送するからね!」

『了解しました。ゼロ様はお見受けしたところキャロル様とリーシャ様をとても大事にしていることが如実に伝わります。
少々ところもありますが、良い味方になるかと』

「そう言ってくれると嬉しいわ、私たち3人は古くからの幼馴染で大切な家族なの、後、もう一つ、お願いしたいんだけど、今回薬と併用で瞳の中に魔法印刻んだ魔導士がいるんだけど、結構高度な魔術印だったからその魔導士には十分気をつけて欲しいの、その戦闘服である程度の魔術や魔法を防御できるけど、やばそうな奴だったら捕縛しようとせず、この瓶に封印してね!
これ、キャロルとの新作魔道具なんだけどネ、対象者の名前呼んだ後何でもいから相手が声発してくれればこの小瓶にヒューンって吸い込まれてキュポンって封印されるアイテムなの、一応持っていってね!じゃぁ、気をつけてね!」

『はい、お任せください!』

リーシャ様、また新作試して欲しいんですね。

これまた笑顔でおもちゃを説明するみたいにお話してますが正直恐ろしい兵器ですよ、

できれば使って差し上げたいのですが、恐らく出番はないでしょう。

なぜならレバノンは普段は主人のに忠実にしたがっているがこの任務だけはゼロ達と同じ考えである。
いずれ主たちを脅かす存在になりうる外道な敵を確実に全てを殲滅するのだから



それにしても主人様リーシャの周りはキャラ濃いなと再認識したのであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

義弟の婚約者が私の婚約者の番でした

五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」 金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。 自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。 視界の先には 私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。

転生したら竜王様の番になりました

nao
恋愛
私は転生者です。現在5才。あの日父様に連れられて、王宮をおとずれた私は、竜王様の【番】に認定されました。

君は番じゃ無かったと言われた王宮からの帰り道、本物の番に拾われました

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ココはフラワーテイル王国と言います。確率は少ないけど、番に出会うと匂いで分かると言います。かく言う、私の両親は番だったみたいで、未だに甘い匂いがするって言って、ラブラブです。私もそんな両親みたいになりたいっ!と思っていたのに、私に番宣言した人からは、甘い匂いがしません。しかも、番じゃなかったなんて言い出しました。番婚約破棄?そんなの聞いた事無いわっ!! 打ちひしがれたライムは王宮からの帰り道、本物の番に出会えちゃいます。

番から逃げる事にしました

みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。 前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。 彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。 ❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。 ❋独自設定有りです。 ❋他視点の話もあります。 ❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

君は僕の番じゃないから

椎名さえら
恋愛
男女に番がいる、番同士は否応なしに惹かれ合う世界。 「君は僕の番じゃないから」 エリーゼは隣人のアーヴィンが子供の頃から好きだったが エリーゼは彼の番ではなかったため、フラれてしまった。 すると 「君こそ俺の番だ!」と突然接近してくる イケメンが登場してーーー!? ___________________________ 動機。 暗い話を書くと反動で明るい話が書きたくなります なので明るい話になります← 深く考えて読む話ではありません ※マーク編:3話+エピローグ ※超絶短編です ※さくっと読めるはず ※番の設定はゆるゆるです ※世界観としては割と近代チック ※ルーカス編思ったより明るくなかったごめんなさい ※マーク編は明るいです

忌むべき番

藍田ひびき
恋愛
「メルヴィ・ハハリ。お前との婚姻は無効とし、国外追放に処す。その忌まわしい姿を、二度と俺に見せるな」 メルヴィはザブァヒワ皇国の皇太子ヴァルラムの番だと告げられ、強引に彼の後宮へ入れられた。しかしヴァルラムは他の妃のもとへ通うばかり。さらに、真の番が見つかったからとメルヴィへ追放を言い渡す。 彼は知らなかった。それこそがメルヴィの望みだということを――。 ※ 8/4 誤字修正しました。 ※ なろうにも投稿しています。

番が見つけられなかったので諦めて婚約したら、番を見つけてしまった。←今ここ。

三谷朱花
恋愛
息が止まる。 フィオーレがその表現を理解したのは、今日が初めてだった。

処理中です...