番かぁ、わかってるんです。もう少しお待ちください。

キャロル

文字の大きさ
上 下
12 / 19

第12話 ダーグリオン7(リーシャ部隊)出動!

しおりを挟む
奥様リーシャこれから直ぐ登城されますか?』

「ええ、それで、爺にお願いがというか相談?したい事があって」

『新しい戦闘服の事でございますか?』

「そうなのよ、表向き護衛は3人で他の4人は着用して欲しいけどその人選お願いしたいの!時間がないから、で!」

『かしこまりました。で人選し準備致します。』

「それと全員に飲ませて置いて!効果はまだ試作段階だから2日間だと思うの、薬の効果がある間にを全て回収してきて欲しいの、キャロの話では3本皇城に持ち込まれているらしいの、中身の成分が知りたいから本当はちょっとだけあればいいかと思ったんだけど、どうやらかなり危険な物みたいだから全て回収する方向に切り替えるわ!現物が手に入れば製作者追跡して全て無効化してやるわ!戦闘服で防御出来ると思うけど念のため飲んでね!」

『承知致しました。が皇城に、となれば奥様と旦那様も危険ではございませんか?』

「私達は大丈夫だと思うわ、理由は不明なんだけど魂合わせで予想外の事が起きて、お互いを番と認知する機能とでもいうのかしら?なんか特殊になっちゃって?おまけにスキルにも変化が起きてそうなのよね~まだ試してないけどね!
兎に角大丈夫よ!心配しないで」

『そうでございましたか、成る程、確かに纏う魔力が変化しておりますね。では、直ぐ部隊を編成して指示しておきます』

「お願いね!」









さて、どいつにするか?説明するまでもなく任務を理解しているであろうが、ここはアイツらがいいか。

『出てこい!聞いていたんだろ?私のマーカス人選とお前リーダーの人選が一致しているか、見せてもらおうか!
既に戦闘服着用しているんだろ?後は細かい任務の説明する。』



リーダー*レバノン[豹獣人・属性闇,土]
NO2      *ギレン [猫獣人・属性火,風]双子兄
NO3     *ダレン [猫獣人・属性水,風]双子弟
NO4     *マリム [馬獣人・属性光]
NO5    *カリオン [狼獣人・属性強化・風・土]
NO6    *カケル  [人族と兎獣人のハーフで孤児・属性風・時]
NO7   *ノエル   [妖精と人族のハーフで孤児・属性闇・風]


静かに音もなく現れた7人。
暗部を統括していた兎獣人マーカスでさえよく注意しなければ音を拾う事も難しい


『やはり,闇属性と双子、レバノン、ギレン、ダレン、ノエルの4人か、2人は陰に隠れ地下から2人は上からか、あり程度目星はついているが、その一箇所が皇太子妃の側近侍女の部屋らしい、警備がかなり厳重だがいけるか?』

「問題ありません。速やかに任務を遂行致します。なんせこの新型戦闘服の新機能はこれですから」

腕に付いている腕輪?に手をかざすと仮面?が装着され姿が見えなくなった。

『????、!!!こ、これは、なんと!成る程、これなら正面から堂々と入っても気づかれまい!なんとまぁ、またしても凄いものを作ったもんだ!これはもはや無敵ではないか?』

「この仮面ヘルメットに色々機能が付いているのです。リーシャ様はと言ってましかが、これにも弱点があるそうです。!まだ改良中らしのですが、現在皇城には蛇獣人は居ないので問題はありませんが、リーシャ様曰くサーモグラフィー機能の魔導具で感知できるから体温感知に敏感な蛇獣人には看破される危険があるそうです。ある程度体温感知を防御してあるそうですが戦闘が開始すると体温上がりますから戦闘中は感知されてしまうそうです。」

『成る程、蛇獣人は獣人の中でも番という概念がない為か出生率が著しく下がり、今では希少種となっている。それにしても、気配消されたらもうどこに居るのかわからんな!
では、今回の任務は3点の中身だけ全回収、中身の入れ替えは危険を伴うので転送魔導具で入れ替えるようにとを奥様から預かった。3点揃ってから装置にセットして作動させるように!それと、くれぐれも見つからないようにとの事、それと何かしら危険を感じたら、直ぐ撤退する様にとの事、後は自分の判断と直感を信じて行動して欲しいとの事!以上!』

「了解しました。」

『では、ダーグリオン7出動せよ!』
(リーシャ命名)


「「「「「「「ラジャー‼︎」」」」」」」


『???なんだその掛け声は?』

「リーシャ様が任務を指示されたときこの掛け声するとテンション上がって嬉しいと申されまして、」

『そ、そうか、(これもリーシャ語か?)』



チョイチョイ言動が変だが、リーシャ様の影響だろう、それにしても本当に物凄い部隊ができたもんだと感心する。

こいつらの番も揃いも揃って暗部に匹敵する戦闘侍女に仕上がってしまった。

それもこれも奥様リーシャ好きが行き過ぎてドンドン競うようにスキルが上がって気がつくととんでもない集団ができてしまっていた。

コイツらの忠誠心は並じゃない!
そもそもリーシャ様がコイツらに手を差し伸べなければ既にこの世に居なかったしコイツらの番も悲惨な目に遭っていただろう。

強い者に惹かれる我らだが強さ優しさ聡明さ、そしてこの未知の物を生み出す能力に先見の明、此度のことも対応策が既に
描かれているようだ!なんとも我が主人は素晴らしい。

私もマーカスまだまだ精進しなくてはいけませんね。



(大きな声では言えないが実はリーシャの薬はいかに番から逃げるか!という私欲の副産物だった。他の魔導具も悪あがきの
副産物、戦闘服に関しては前世ヒーロー系アニメが大好きで現実にこんなヒーローいたらかっこいいな~っていう思いつきで進化した物だ。決して崇高な理由ではない。知らぬが仏という事ですね)






正式任務を主人リーシャから受け出動した。











『旦那様、奥様、登城準備整いました。護衛の3人はこの者達でございます。』

「爺、ありがとう。皇城かぁ、初めて行くのに夜っていうのが残念だけど、行ってきます。」

『別働隊は先に出動しております。お気をつけて行ってらっしゃいませ。』











あれ?ほのぼの日常恋愛物じゃなかった?
ま、いっか










しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた

菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…? ※他サイトでも掲載中しております。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

逃した番は他国に嫁ぐ

基本二度寝
恋愛
「番が現れたら、婚約を解消してほしい」 婚約者との茶会。 和やかな会話が落ち着いた所で、改まって座を正した王太子ヴェロージオは婚約者の公爵令嬢グリシアにそう願った。 獣人の血が交じるこの国で、番というものの存在の大きさは誰しも理解している。 だから、グリシアも頷いた。 「はい。わかりました。お互いどちらかが番と出会えたら円満に婚約解消をしましょう!」 グリシアに答えに満足したはずなのだが、ヴェロージオの心に沸き上がる感情。 こちらの希望を受け入れられたはずのに…、何故か、もやっとした気持ちになった。

思い出してしまったのです

月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。 妹のルルだけが特別なのはどうして? 婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの? でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。 愛されないのは当然です。 だって私は…。

忌むべき番

藍田ひびき
恋愛
「メルヴィ・ハハリ。お前との婚姻は無効とし、国外追放に処す。その忌まわしい姿を、二度と俺に見せるな」 メルヴィはザブァヒワ皇国の皇太子ヴァルラムの番だと告げられ、強引に彼の後宮へ入れられた。しかしヴァルラムは他の妃のもとへ通うばかり。さらに、真の番が見つかったからとメルヴィへ追放を言い渡す。 彼は知らなかった。それこそがメルヴィの望みだということを――。 ※ 8/4 誤字修正しました。 ※ なろうにも投稿しています。

番から逃げる事にしました

みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。 前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。 彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。 ❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。 ❋独自設定有りです。 ❋他視点の話もあります。 ❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。

嫁ぎ先(予定)で虐げられている前世持ちの小国王女はやり返すことにした

基本二度寝
恋愛
小国王女のベスフェエラには前世の記憶があった。 その記憶が役立つ事はなかったけれど、考え方は王族としてはかなり柔軟であった。 身分の低い者を見下すこともしない。 母国では国民に人気のあった王女だった。 しかし、嫁ぎ先のこの国に嫁入りの準備期間としてやって来てから散々嫌がらせを受けた。 小国からやってきた王女を見下していた。 極めつけが、周辺諸国の要人を招待した夜会の日。 ベスフィエラに用意されたドレスはなかった。 いや、侍女は『そこにある』のだという。 なにもかけられていないハンガーを指差して。 ニヤニヤと笑う侍女を見て、ベスフィエラはカチンと来た。 「へぇ、あぁそう」 夜会に出席させたくない、王妃の嫌がらせだ。 今までなら大人しくしていたが、もう我慢を止めることにした。

義弟の婚約者が私の婚約者の番でした

五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」 金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。 自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。 視界の先には 私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。

処理中です...