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第4話 あなたは番にお願い事されたらどうしますか? (リーシャ・バレンティノの場合)
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暇だ………ひたすら暇だ!
キャロが旅行に行って2日経った
いつもなら旦那様の出勤後、私のプライベートルームにハイテンションで出勤してくるキャロ。
初日は久しぶりに静かな1日を過ごしゆったりと読書なんかして、ぐうたら生活を満喫していた。
静かな朝も2日目にしてなんとなく寂しさを感じ………たくはないが……悔しいがちょっと……本当にちょっと寂しい、
そしてある事に気がついた!
“私って友達いなくね~”
キャロと出会ったのが7歳くらいだったかな?
実はキャロルは前世の性格が色濃く出てるため思考も行動もかなり自由で個性的、しかも天才!
種族は人族なんだけどその中でも力を持つリバティーノ王国の王弟殿下の娘、一応王族(見えね~)
んで、うちのママンはキャロのパパと兄妹、という事は………従姉妹同士で友達~!
キャロは生粋の人族そして私は獣人と人族のハーフ?という事でーす。
しかもキャロと同じ前世持ち!
お互い初見でピピっときたぜ!即意気投合!
その時から日中は何かしら用事がない限り一緒に行動して色んな物発明して、大人達にビビられて(笑)
ずーっと一緒だった。
だから成人を迎えた14歳の誕生日の翌日番の魔力と気配を感知した時はガクブルだった。
早くも番を感知してしまった。
私は色んなものを分析記憶する能力が突出していて一度でも私のサーチエリアに入った者全て記憶する事が出来る。
その記憶のおかげですぐ相手がわかってしまった。
本来なら番を感知した瞬間に頬染めて求婚に来てくれるのを待っている案件ですよ。
だけど私が感知した相手は………、
選べるなら、選んでいいなら絶対選ばない種族、
竜だったから………、
すぐ近くまで気配を感じた私は隠密シールドを貼り隠れるようにキャロの元に向かい、即席で番阻害魔道具を作って欲しいと
お願いした。
とりあえず完成まではもしものためにと作ってあった自作のショボい魔道具で急場を凌いでいた。
それから、小型魔道具作りにハマった私達は常に新しい物の開発に勤しんで行動を共にしていた。
私より1歳年上のキャロが18歳の時ザカライヤ様に番ロックオンされてそれはそれは………もう攻撃……アプローチされてあれよアレよという間に人妻になっていた。
まぁ幸せいっぱい胸いっぱい甘々ですよ。
と、あまりに暇すぎてちょいと昔を思い出しちゃった。まぁ要するにキャロ以外友達居ないって事ですよ!
あーあ、なんか面白い事無いかな~。
あ!そうだママンとリバティーノの伯父様(キャロルのパパ)の所に遊びに行こうと誘ってみようかなぁ。
ブブブブ、ブブブブ、
ママン?
「ママン?丁度私も今連絡しようと思ってたーナイス!ママンこれから……、」
「リーちゃん!今も暇で寂しいだろうけど明日も暇でしょ?」
………、まだ私、話途中なんだけど……、気持ちいいぐらいにぶった斬りしてくれるわ!しかも言い方!
図星だけど言い方!もう!
「………、確かに今は暇だけど明日も暇かわかんない!」
「何?リーちゃん……キャロちゃん居ないから拗ねてるの?」
「ち、違うわよ!」
「もう、可愛いわね~ちょっと揶揄っただけよ!でもキャロちゃんに暫く会えないから寂しいんでしょ?
ちょっとお家に帰ってらっしゃい。
明日、大事なお客様がいらっしゃるんだけど、一緒におもてなしして欲しいの」
お客様?おもてなし?
「おもてなし?別に私が居なくたって我が家ならどんな相手でもいつでも対応できるじゃない!」
嫌よ面倒くさい。お客様なんて気を使うの疲れるし。
「そんな事言わないで~リーちゃんのお料理が絶品だって噂聞いて是非招待して欲しいって先方からの要望なのよ~
勿論パパも同席するわ」
料理か~うちの厨房使い勝手いいのよね~久しぶりに新しいメニュー披露しちゃいますか~!
1人分って作るの物足りなかったんだよね、いつもキャロ達の分3、4人前作ってたから
ふふふ、新しいデザートも作ってみようっと。
「ええ、わかった。厨房占領していいんでしょ!しょうがない、新しいメニューご披露しちゃいますよ!」
「あら、期待しちゃうわよ!りーちゃん、そろそろパパのお迎えが着くと思うから、じゃあ、待ってるわ」
え!お迎え?パパ?
最初から断るって選択肢ないじゃん!まぁ断んないけどさ!暇だから。
「リーシャ~会いたかったよ~ちょっと合わないうちに綺麗になって~大きくなったね~」
…………、パパ、大きくなってないし、もっと伸びて欲しかった身長は16歳で止まったし、まぁおっぱいはママンに似て
……、ママン程じゃないけどそれなりにバイ~ンと成長したけどね~。
「パパ、3日前に会ったじゃない、」
「3日も顔見てないんだよ!リーシャは妖精国に近いからタウンハウスに引っ越したいなんて言うから~毎日会えないじゃないか~パパ心配で~」
「そうだけど、作業場作りたかったし、それにここはパパが要塞並みのセキュリティ設置して常備優秀なパパが選んだ騎士さん(全員既婚者)が在中してるから心配ないでしょ」
その優秀な騎士さんは日々私とキャロの実験にお付き合いしてくれて、なんならかなりレベルアップしてますよ!
報酬はなんと私の創作料理でいいっていうんだから、欲が無いいい人達ですよ。
先月なんてお遊びでキャロと某アニメのパクリマジックアイテム付き戦闘服作って3対1で対戦してもらったんだけど
えらい喜んでくれて、日頃結構な無茶振りにも応えてくれているお礼にちょっと改良してタウンハウスに通勤してる騎士さんにそれぞれの魔法属性に合わせた戦闘服に腕時計型空間収納付けてたら号泣して喜んでくれた。
良い人達だ。
なんだかんだで過保護なパパだけど、割と自由に好きな事させてくれるし私の意見を尊重してくれる。
パパみたいな人が番だったらなぁ~
そう思うのは仕方ないだってパパ素敵だもん!パパ大好き!
前言撤回
「パパ!どういう事!私を騙したのね!」
「ち、ちがうよ!リーちゃん落ち着いて!」
「落ち着け?落ち着ける訳ないでしょ!私帰る!」
「ちょっと待ってリーちゃん!」
「リーちゃん、パパを責めないで、パパは反対したのよ、でもママがパパにお願いしたの
ねぇリーちゃん、そろそろ向かい合って話したら?もう4年よ。先日テリオン殿下に偶然お会いしたんだけど、
気づいらしたわよ。リーちゃんが番だって……、それでね、殿下が悲しいお顔されるのよ、
番と認識してるはずなのに番と気づかれたくないほどに私の事が嫌いなのかって」
「……… 、嫌いな訳ではない(むしろタイプ?)……ただ、」
「ただ何?」
「………、お付き合いするのは……いいけど、結婚するのはちょっと……前向きに考えられない……かな……まだ」
「「……………、結婚……したくない?」」
「今はまだっていうか当分?」
「「………????」」
「リーちゃん、テリオン殿下があなたの番なのよね?」
「うん」
「番なのに結婚したくない?」
「リーちゃん、あなたは確かに獣人と人族のハーフだけど、遺伝子は獣人寄りよね?っていうか獣化出来るから獣人よね?」
「うん」
「なのに番と認識してるのに結婚したくないとか……、獣人と妖精族の番に対する愛情表現ってハンパないって認識なんだけど……それなのに なんでそんなにクールなの?ママ意味わかんない。ねぇパパ?」
ママン、私は……結婚は今はまだ気が進まないってだけで、したくない訳……、したくないのかな?
自分でもわからないんだよね。
「リーシャがまだ心の準備できてないなら、無理しなくていいんじゃないか?まだ子供なんだよ」
「パパ!何バカなこと言ってるの?リーちゃんは立派な大人です!成人してもう4年もたったんですよ!
あなたが私を手に入れるためにどんだけシツコ……熱烈だったか、忘れたんですか?」
ああ、パパしつこくアプローチしたんだ~、ママンは人族だから番の感覚は魂合わせするまでわからないもんね~
「忘れてないさ!今の昔もビオラに対する愛は寄り大きくなってるよ!」
あーあ、ラブラブ始まっちゃたよ!今のうちにタウンハウスに帰ろうっと
「あ!パパ、ちょっとわかったから後にして、リーちゃんが逃げちゃう!パパお願いリーちゃんを確保して
絶対テリオン殿下と話合わせるわよ!
それと、そのネックレス番認識阻害魔道具だから外して頂戴!
嫌がるなら力ずくでね!」
「はい、」
!!!!!嘘でしょ!
リーシャ・バレンティノ 番にお願いされたパパに確保された。
キャロが旅行に行って2日経った
いつもなら旦那様の出勤後、私のプライベートルームにハイテンションで出勤してくるキャロ。
初日は久しぶりに静かな1日を過ごしゆったりと読書なんかして、ぐうたら生活を満喫していた。
静かな朝も2日目にしてなんとなく寂しさを感じ………たくはないが……悔しいがちょっと……本当にちょっと寂しい、
そしてある事に気がついた!
“私って友達いなくね~”
キャロと出会ったのが7歳くらいだったかな?
実はキャロルは前世の性格が色濃く出てるため思考も行動もかなり自由で個性的、しかも天才!
種族は人族なんだけどその中でも力を持つリバティーノ王国の王弟殿下の娘、一応王族(見えね~)
んで、うちのママンはキャロのパパと兄妹、という事は………従姉妹同士で友達~!
キャロは生粋の人族そして私は獣人と人族のハーフ?という事でーす。
しかもキャロと同じ前世持ち!
お互い初見でピピっときたぜ!即意気投合!
その時から日中は何かしら用事がない限り一緒に行動して色んな物発明して、大人達にビビられて(笑)
ずーっと一緒だった。
だから成人を迎えた14歳の誕生日の翌日番の魔力と気配を感知した時はガクブルだった。
早くも番を感知してしまった。
私は色んなものを分析記憶する能力が突出していて一度でも私のサーチエリアに入った者全て記憶する事が出来る。
その記憶のおかげですぐ相手がわかってしまった。
本来なら番を感知した瞬間に頬染めて求婚に来てくれるのを待っている案件ですよ。
だけど私が感知した相手は………、
選べるなら、選んでいいなら絶対選ばない種族、
竜だったから………、
すぐ近くまで気配を感じた私は隠密シールドを貼り隠れるようにキャロの元に向かい、即席で番阻害魔道具を作って欲しいと
お願いした。
とりあえず完成まではもしものためにと作ってあった自作のショボい魔道具で急場を凌いでいた。
それから、小型魔道具作りにハマった私達は常に新しい物の開発に勤しんで行動を共にしていた。
私より1歳年上のキャロが18歳の時ザカライヤ様に番ロックオンされてそれはそれは………もう攻撃……アプローチされてあれよアレよという間に人妻になっていた。
まぁ幸せいっぱい胸いっぱい甘々ですよ。
と、あまりに暇すぎてちょいと昔を思い出しちゃった。まぁ要するにキャロ以外友達居ないって事ですよ!
あーあ、なんか面白い事無いかな~。
あ!そうだママンとリバティーノの伯父様(キャロルのパパ)の所に遊びに行こうと誘ってみようかなぁ。
ブブブブ、ブブブブ、
ママン?
「ママン?丁度私も今連絡しようと思ってたーナイス!ママンこれから……、」
「リーちゃん!今も暇で寂しいだろうけど明日も暇でしょ?」
………、まだ私、話途中なんだけど……、気持ちいいぐらいにぶった斬りしてくれるわ!しかも言い方!
図星だけど言い方!もう!
「………、確かに今は暇だけど明日も暇かわかんない!」
「何?リーちゃん……キャロちゃん居ないから拗ねてるの?」
「ち、違うわよ!」
「もう、可愛いわね~ちょっと揶揄っただけよ!でもキャロちゃんに暫く会えないから寂しいんでしょ?
ちょっとお家に帰ってらっしゃい。
明日、大事なお客様がいらっしゃるんだけど、一緒におもてなしして欲しいの」
お客様?おもてなし?
「おもてなし?別に私が居なくたって我が家ならどんな相手でもいつでも対応できるじゃない!」
嫌よ面倒くさい。お客様なんて気を使うの疲れるし。
「そんな事言わないで~リーちゃんのお料理が絶品だって噂聞いて是非招待して欲しいって先方からの要望なのよ~
勿論パパも同席するわ」
料理か~うちの厨房使い勝手いいのよね~久しぶりに新しいメニュー披露しちゃいますか~!
1人分って作るの物足りなかったんだよね、いつもキャロ達の分3、4人前作ってたから
ふふふ、新しいデザートも作ってみようっと。
「ええ、わかった。厨房占領していいんでしょ!しょうがない、新しいメニューご披露しちゃいますよ!」
「あら、期待しちゃうわよ!りーちゃん、そろそろパパのお迎えが着くと思うから、じゃあ、待ってるわ」
え!お迎え?パパ?
最初から断るって選択肢ないじゃん!まぁ断んないけどさ!暇だから。
「リーシャ~会いたかったよ~ちょっと合わないうちに綺麗になって~大きくなったね~」
…………、パパ、大きくなってないし、もっと伸びて欲しかった身長は16歳で止まったし、まぁおっぱいはママンに似て
……、ママン程じゃないけどそれなりにバイ~ンと成長したけどね~。
「パパ、3日前に会ったじゃない、」
「3日も顔見てないんだよ!リーシャは妖精国に近いからタウンハウスに引っ越したいなんて言うから~毎日会えないじゃないか~パパ心配で~」
「そうだけど、作業場作りたかったし、それにここはパパが要塞並みのセキュリティ設置して常備優秀なパパが選んだ騎士さん(全員既婚者)が在中してるから心配ないでしょ」
その優秀な騎士さんは日々私とキャロの実験にお付き合いしてくれて、なんならかなりレベルアップしてますよ!
報酬はなんと私の創作料理でいいっていうんだから、欲が無いいい人達ですよ。
先月なんてお遊びでキャロと某アニメのパクリマジックアイテム付き戦闘服作って3対1で対戦してもらったんだけど
えらい喜んでくれて、日頃結構な無茶振りにも応えてくれているお礼にちょっと改良してタウンハウスに通勤してる騎士さんにそれぞれの魔法属性に合わせた戦闘服に腕時計型空間収納付けてたら号泣して喜んでくれた。
良い人達だ。
なんだかんだで過保護なパパだけど、割と自由に好きな事させてくれるし私の意見を尊重してくれる。
パパみたいな人が番だったらなぁ~
そう思うのは仕方ないだってパパ素敵だもん!パパ大好き!
前言撤回
「パパ!どういう事!私を騙したのね!」
「ち、ちがうよ!リーちゃん落ち着いて!」
「落ち着け?落ち着ける訳ないでしょ!私帰る!」
「ちょっと待ってリーちゃん!」
「リーちゃん、パパを責めないで、パパは反対したのよ、でもママがパパにお願いしたの
ねぇリーちゃん、そろそろ向かい合って話したら?もう4年よ。先日テリオン殿下に偶然お会いしたんだけど、
気づいらしたわよ。リーちゃんが番だって……、それでね、殿下が悲しいお顔されるのよ、
番と認識してるはずなのに番と気づかれたくないほどに私の事が嫌いなのかって」
「……… 、嫌いな訳ではない(むしろタイプ?)……ただ、」
「ただ何?」
「………、お付き合いするのは……いいけど、結婚するのはちょっと……前向きに考えられない……かな……まだ」
「「……………、結婚……したくない?」」
「今はまだっていうか当分?」
「「………????」」
「リーちゃん、テリオン殿下があなたの番なのよね?」
「うん」
「番なのに結婚したくない?」
「リーちゃん、あなたは確かに獣人と人族のハーフだけど、遺伝子は獣人寄りよね?っていうか獣化出来るから獣人よね?」
「うん」
「なのに番と認識してるのに結婚したくないとか……、獣人と妖精族の番に対する愛情表現ってハンパないって認識なんだけど……それなのに なんでそんなにクールなの?ママ意味わかんない。ねぇパパ?」
ママン、私は……結婚は今はまだ気が進まないってだけで、したくない訳……、したくないのかな?
自分でもわからないんだよね。
「リーシャがまだ心の準備できてないなら、無理しなくていいんじゃないか?まだ子供なんだよ」
「パパ!何バカなこと言ってるの?リーちゃんは立派な大人です!成人してもう4年もたったんですよ!
あなたが私を手に入れるためにどんだけシツコ……熱烈だったか、忘れたんですか?」
ああ、パパしつこくアプローチしたんだ~、ママンは人族だから番の感覚は魂合わせするまでわからないもんね~
「忘れてないさ!今の昔もビオラに対する愛は寄り大きくなってるよ!」
あーあ、ラブラブ始まっちゃたよ!今のうちにタウンハウスに帰ろうっと
「あ!パパ、ちょっとわかったから後にして、リーちゃんが逃げちゃう!パパお願いリーちゃんを確保して
絶対テリオン殿下と話合わせるわよ!
それと、そのネックレス番認識阻害魔道具だから外して頂戴!
嫌がるなら力ずくでね!」
「はい、」
!!!!!嘘でしょ!
リーシャ・バレンティノ 番にお願いされたパパに確保された。
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