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四十六話 強烈な怒り。
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「な……ぼべえ!!」
今回はディレークの懐に俺の渾身の頭突きをお見舞いすることになった。
「げほげほ、なんなん、聖獣はこないけったいな戦い方するようになったんか?」
俺の頭突きがさく裂した胸のあたりをさすりながらディレークは咳き込む。
対して、俺はディレークの体を蹴って後ろにくるくるとバク転し、着地してみせた。
「しゃー」
「な……」
ちょうど着地した近くにいたワンダが俺を見て、ぽかんと口を開けていた。
一瞬視界に入れたワンダはかなり疲労しているようだった。
……。
ディレークに視線を向けたまま俺は一考する。
そして、【ハーネットの指輪】によって意思疎通できているアリアに向けて言葉を掛ける。
『アリア、このワンダを回復してくれ』
『しかし、ノヴァ一人で大丈夫ですか? 治癒魔法を使っている途中は【スターリー・スカイ】による援護も限定的になってしまいますが……』
『今の状態でここに居ても邪魔だから』
『……わかりました』
アリアはそれからワンダを呼び戻して治癒属性の魔法である【ヒール】をかけ始めた。
そして、俺とディレークが向かい合う形で対峙することになった。
「キヒキヒ」
「……」
ディレークは独特な笑い声を上げる。
んーリナリーが危機感をあらわにしただけはある。全く気が抜けない。
さっきは不意打ちがうまくいったが、次も同じ手はもう通じないだろう。
「あんさんが聖獣……銀猫やんな……あ」
ディレークはポンと手のひらを叩いて、何か思い出したような表情になった。
そして、俺を覗き込むようにして言葉をつづけた。
「さてはワンチャンを消してくれたんもあんさんやな?」
「……?」
ワンチャン?
何のことを言っているのか分からずに俺は眉間に皺が寄る。
「そや、ワンチャンじゃ……わからへんよな。えっと、黒い狼……銀猫を始末しに行った時に合わんかった?」
「……」
黒い狼。
銀猫を始末。
先ほどの黒い寅、大蛇、鹿が現れた時点で気付けよとも思うが……。
そうか、こいつの差し金だったのか。
ブワッと心の奥底から沸き上がって強烈な怒りで……俺の頭の中でプツンと切れる音がした。
……【斬撃】。
俺は右前脚を真下に振り下した。
俺にスキルの【斬撃】を制御することはできない。
それでも【斬撃】が発動しない訳ではない。
周りの物を巻き込んでしまう……威力が強すぎて制御できないからスキルの【斬撃】を使わないでいた。
俺の右前脚の爪先から三本の鋭い空気の刃が発生した。
その空気の刃はすごいスピードで直線的にまっすぐ伸びてディレークへと襲う。
一応は不意を付けたのだろう。
不敵な笑みを引っ込めたディレークは即座に両手に持った短剣で空気の刃を受けようと構えた。
【肉体強化】。
俺は地面を蹴った。
すると、先ほどと同様に地面が吹き飛び、俺も吹き飛ぶ。
今度は先ほどの頭突きとは異なり、上空へ思いっきり飛び上がった。
空中で体勢を整えるのが難しかったが、再び【斬撃】による空気の刃をディレークへ目がけて放った。
前方と上空からの空気の刃がディレークに直撃した。
そして、ディレークの周囲で大きく砂埃を上げた。
飛び過ぎた俺は飛んだまま、ディレークを視界にとらえる。
砂埃から表れたディレークは強力な多面攻撃に受け切ることができずに、上空から放たれた空気の刃の一つが左肩を切り込んでいた。
「あたた……なんや急に!」
結構本気での攻撃でも駄目か……。
凄く丈夫なんだな。
俺は上空で【肉体強化】行い思いっきり空気を蹴った。
すると、蹴ったことにより圧縮された空気の層が足場となって急落下する。
空中で【肉体強化】を使うと、先ほどまでの吹っ飛びとは異なって制御しやすい速度での移動が可能だった。
俺はディレークの後ろに降りると、しっぽを左手に絡み付ける。
そして、再び【肉体強化】を使って、地面を蹴った。
すると、地面が吹き飛んで……しっぽを絡みつけてディレークの左手を思いっきり引っ張って俺も吹き飛んだ。
その吹き飛ぶ勢いは凄まじいもので……俺のしっぽが絡みついていたディレークの左手はちょうど先ほど斬撃で切り裂かれた肩の辺りから引き裂いていた。
ドカン!
「ぼべ!」
俺は吹き飛んだ勢いで、そのまま円形闘技場の舞台を囲う壁に激突してしまった。
体の痛みを感じつつも、すぐに壁に突き刺さった頭を引っこ抜いた。
即座に視線を巡らせる。
ディレークは膝を付いて、左肩辺りから腕が千切れて黒い液体がドプドプと流れ出ている。
俺はディレークを睨みつけた。
「しゃーあ」
「うわーおっかないでー」
睨みつけられたことに気付いたディレークはへらへらと笑みを浮かべながら立ち上がって身構える。
なんなんだ……。
漠然とした不安が過る。
その不安は俺を冷静にさせた。
「なんなん急に痛ったいわー。ほんま。左腕が取れてしまったわ」
ディレークは服についた砂埃を払う。
俺はディレークから左腕を奪った。
左腕を失って……なんで、そんなに飄々としていられるんだ?
余裕がある?
危機感がないだけ?
いや、致命傷となる場所へ飛んだ放った斬撃はちゃんと短剣で受けていた……。
危機感がないという訳じゃないように思える。
じゃ……なんだ?
出し惜しみをしている?
いや、アイツ自身が出し惜しみしているという訳ではなく。
別に?
アイツは自分以上の何かを隠し持っている?
「……っ」
俺はその考えに至った瞬間、走りだしていた。
ディレークを警戒しつつ俺はアリアのもとに戻る。
対してディレークも俺を追いかけるように視線をアリアの方に向けた。
アリアのもとに戻ると、アリアに回復させてもらったワンダが「すごかったぞ。なんださっきのやつは?」「本当に聖獣?」などと質問してくる。
悪いがワンダの質問を全部無視して【ハーネットの指輪】を通してアリアに声を掛ける。
『……アリア』
『ノヴァ、どうしたんですか?』
『アリアだけでも逃げろ……俺がここ残る。心配するなよ? リナリーもそろそろ来るから大丈夫だ』
『え? 急にどうし……片腕を奪うほどに、あの悪魔をノヴァが圧倒していたではないですか』
『嫌な予感がする』
『それは……』
俺に逃げろと言われてアリアが戸惑いの表情でさらに問いかけようとした時だった。
『勘の鋭い猫ちゃんですねぇーキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒ』
ディレークの独特な笑い声が俺と……たぶんアリアの頭の中にも響いた。
今回はディレークの懐に俺の渾身の頭突きをお見舞いすることになった。
「げほげほ、なんなん、聖獣はこないけったいな戦い方するようになったんか?」
俺の頭突きがさく裂した胸のあたりをさすりながらディレークは咳き込む。
対して、俺はディレークの体を蹴って後ろにくるくるとバク転し、着地してみせた。
「しゃー」
「な……」
ちょうど着地した近くにいたワンダが俺を見て、ぽかんと口を開けていた。
一瞬視界に入れたワンダはかなり疲労しているようだった。
……。
ディレークに視線を向けたまま俺は一考する。
そして、【ハーネットの指輪】によって意思疎通できているアリアに向けて言葉を掛ける。
『アリア、このワンダを回復してくれ』
『しかし、ノヴァ一人で大丈夫ですか? 治癒魔法を使っている途中は【スターリー・スカイ】による援護も限定的になってしまいますが……』
『今の状態でここに居ても邪魔だから』
『……わかりました』
アリアはそれからワンダを呼び戻して治癒属性の魔法である【ヒール】をかけ始めた。
そして、俺とディレークが向かい合う形で対峙することになった。
「キヒキヒ」
「……」
ディレークは独特な笑い声を上げる。
んーリナリーが危機感をあらわにしただけはある。全く気が抜けない。
さっきは不意打ちがうまくいったが、次も同じ手はもう通じないだろう。
「あんさんが聖獣……銀猫やんな……あ」
ディレークはポンと手のひらを叩いて、何か思い出したような表情になった。
そして、俺を覗き込むようにして言葉をつづけた。
「さてはワンチャンを消してくれたんもあんさんやな?」
「……?」
ワンチャン?
何のことを言っているのか分からずに俺は眉間に皺が寄る。
「そや、ワンチャンじゃ……わからへんよな。えっと、黒い狼……銀猫を始末しに行った時に合わんかった?」
「……」
黒い狼。
銀猫を始末。
先ほどの黒い寅、大蛇、鹿が現れた時点で気付けよとも思うが……。
そうか、こいつの差し金だったのか。
ブワッと心の奥底から沸き上がって強烈な怒りで……俺の頭の中でプツンと切れる音がした。
……【斬撃】。
俺は右前脚を真下に振り下した。
俺にスキルの【斬撃】を制御することはできない。
それでも【斬撃】が発動しない訳ではない。
周りの物を巻き込んでしまう……威力が強すぎて制御できないからスキルの【斬撃】を使わないでいた。
俺の右前脚の爪先から三本の鋭い空気の刃が発生した。
その空気の刃はすごいスピードで直線的にまっすぐ伸びてディレークへと襲う。
一応は不意を付けたのだろう。
不敵な笑みを引っ込めたディレークは即座に両手に持った短剣で空気の刃を受けようと構えた。
【肉体強化】。
俺は地面を蹴った。
すると、先ほどと同様に地面が吹き飛び、俺も吹き飛ぶ。
今度は先ほどの頭突きとは異なり、上空へ思いっきり飛び上がった。
空中で体勢を整えるのが難しかったが、再び【斬撃】による空気の刃をディレークへ目がけて放った。
前方と上空からの空気の刃がディレークに直撃した。
そして、ディレークの周囲で大きく砂埃を上げた。
飛び過ぎた俺は飛んだまま、ディレークを視界にとらえる。
砂埃から表れたディレークは強力な多面攻撃に受け切ることができずに、上空から放たれた空気の刃の一つが左肩を切り込んでいた。
「あたた……なんや急に!」
結構本気での攻撃でも駄目か……。
凄く丈夫なんだな。
俺は上空で【肉体強化】行い思いっきり空気を蹴った。
すると、蹴ったことにより圧縮された空気の層が足場となって急落下する。
空中で【肉体強化】を使うと、先ほどまでの吹っ飛びとは異なって制御しやすい速度での移動が可能だった。
俺はディレークの後ろに降りると、しっぽを左手に絡み付ける。
そして、再び【肉体強化】を使って、地面を蹴った。
すると、地面が吹き飛んで……しっぽを絡みつけてディレークの左手を思いっきり引っ張って俺も吹き飛んだ。
その吹き飛ぶ勢いは凄まじいもので……俺のしっぽが絡みついていたディレークの左手はちょうど先ほど斬撃で切り裂かれた肩の辺りから引き裂いていた。
ドカン!
「ぼべ!」
俺は吹き飛んだ勢いで、そのまま円形闘技場の舞台を囲う壁に激突してしまった。
体の痛みを感じつつも、すぐに壁に突き刺さった頭を引っこ抜いた。
即座に視線を巡らせる。
ディレークは膝を付いて、左肩辺りから腕が千切れて黒い液体がドプドプと流れ出ている。
俺はディレークを睨みつけた。
「しゃーあ」
「うわーおっかないでー」
睨みつけられたことに気付いたディレークはへらへらと笑みを浮かべながら立ち上がって身構える。
なんなんだ……。
漠然とした不安が過る。
その不安は俺を冷静にさせた。
「なんなん急に痛ったいわー。ほんま。左腕が取れてしまったわ」
ディレークは服についた砂埃を払う。
俺はディレークから左腕を奪った。
左腕を失って……なんで、そんなに飄々としていられるんだ?
余裕がある?
危機感がないだけ?
いや、致命傷となる場所へ飛んだ放った斬撃はちゃんと短剣で受けていた……。
危機感がないという訳じゃないように思える。
じゃ……なんだ?
出し惜しみをしている?
いや、アイツ自身が出し惜しみしているという訳ではなく。
別に?
アイツは自分以上の何かを隠し持っている?
「……っ」
俺はその考えに至った瞬間、走りだしていた。
ディレークを警戒しつつ俺はアリアのもとに戻る。
対してディレークも俺を追いかけるように視線をアリアの方に向けた。
アリアのもとに戻ると、アリアに回復させてもらったワンダが「すごかったぞ。なんださっきのやつは?」「本当に聖獣?」などと質問してくる。
悪いがワンダの質問を全部無視して【ハーネットの指輪】を通してアリアに声を掛ける。
『……アリア』
『ノヴァ、どうしたんですか?』
『アリアだけでも逃げろ……俺がここ残る。心配するなよ? リナリーもそろそろ来るから大丈夫だ』
『え? 急にどうし……片腕を奪うほどに、あの悪魔をノヴァが圧倒していたではないですか』
『嫌な予感がする』
『それは……』
俺に逃げろと言われてアリアが戸惑いの表情でさらに問いかけようとした時だった。
『勘の鋭い猫ちゃんですねぇーキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒキヒ』
ディレークの独特な笑い声が俺と……たぶんアリアの頭の中にも響いた。
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