18 / 57
十八話 あの人。
しおりを挟む
◆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◆
なんだ……ここは懐かしい。
ここは俺が昔通っていた道場であった。
道場の中では目つきの悪い中学生くらいの少年と黒い髪を長く伸ばした凛とした顔立ちの大学生くらいの女性がいた。
その二人は剣道着を着て、真剣なまなざしを互いに向けて木刀を構えていた。
互いに間合いを探りあっていたが、先に仕掛けたのは少年の方だった。
「はっ……」
ダン!
少年は息を大きく吐くと、床を強く蹴って一気に間合いを詰めて木刀を振るった。
その一振りを見切っていたのか女性は木刀で受け流してしまった。
それから、少年と女性は目にも止まらぬ速さで木刀を振い、カンッカンッと甲高い硬い木がぶつかりあう音だけが道場に響いていた。
あぁ……あの中学生は昔の俺か……懐かしい。
今、見ると剣筋がまだまだ未熟で荒いな。
「ふふ……甘いな。まだまだ、それでは旅先で暴漢二十人に襲われても対処できないぞ?」
「はぁはぁ何ですか。それは」
「先週に行っていたエジプトで遭遇してな。ちょっと危なかった」
「何て旅をしているんですか!?」
「私のように美人では仕方ない」
「自分で言うんですか」
「ふふ……まぁ、私が世界の宝石のように美しい光景を望むのには些細な障害さ」
しばらく、少年と女性は会話しながら打ち合っていた。
そして、鍔迫り合いの後で少年が力で押し返し、女性に向かって木刀を振り抜いた。
「些細な障害ですかね……はぁ!」
「私にしてはなっ!」
少年が振り抜いた木刀に対して女性は躱すことなく木刀を振り上げて、少年の木刀を弾き飛ばした。
その木刀は道場の床にカランカランと落ち転がった。
女性は木刀の剣先を少年の首元に突き立てて、にやりと笑った。
「ぐ……」
「ふふ、少年、強くなったな」
「この状況で、その言葉は……馬鹿にしていますよ」
「馬鹿にしている訳がないじゃないか。本心からの言葉だよ? 少年は強い」
「負けたけど」
「ふ……当り前じゃないか。私が何年剣を振るってきたか、この道場……星理の門下に入って三年の少年に負けるわけがないだろう」
「いや、次は勝つ……」
不機嫌な様子の少年は落ちていた木刀を拾い上げて、再び女性に向けて木刀を構えてみせた。
対して女性はやれやれと言った様子で笑う。
「まだやるのかい?」
「やる」
「……そうか、その前に聞かせてくれ。少年は強くなり、何になりたいんだ?」
懐かしいな。
アレ?
……俺は彼女の問いになんて答えたんだっけ?
いまいち、思い出せない。
んー。何だったかなー。
――……。
……。
「ん……んん……」
俺は目を覚まし、白い天井をぼーっと眺める。そして、ふぅーと一回息を吐くと、再び目を閉じた。
久しぶりに……懐かしい夢を見たな。あの人の夢を見るなんて。
「ん……」
横から小さな鼻息が不意に聞えて、俺は横に視線を向けた。すると、アリアの綺麗な寝顔がドアップで現れ、思わずビクっと俺の身体が震えた。
そうか、アリアの隣で寝たんだったか……。
うむ、ぐっすり寝ているな。
アリアは十二歳だったな。
アリアの見た目は十歳未満の幼女なんだけど、話した感じでは子供ぽくない……大人なんだよな。
大人にならないといけなかったのかな?
背伸びしているのだろうか?
誰か彼女を支える人はメイドのリナリー以外いないのだろうか?
……。
アリアは聖女だと聞いた。
最初はぴんと来なかったが、この世界での聖女が尊い存在であることがアリアとリナリーの会話を聞いていて感じていた。
なんでも、聖属性の魔法が仕えて、教会が定めるマナ保有者が聖女、聖人に認定されるそうだ。
それで尊い存在であるゆえんは二つある。
一つ目は聖女、聖人の数であるアリアの住まうクリスト王国とやらにはアリアを含めて二十人ほどしかいないそうだ。
クリスト王国とやらが人口何人いるのか分からないが、アリアの屋敷に辿り付くまでの間にいくつもの街を通った、少なくとも万から十万単位の人間がいるだろ。
その中で二十人とはあまりに少なすぎると感じた。
二つ目は、移動手段の主流が馬車であることからわかるようにこの世界では科学技術の発展が乏しいこと。
医療技術の発展は科学技術の発展に依存している部分があった。
つまり、この世界の医療技術は前世の世界ほどないことが分かる。
そんな世界でアリアの使う傷を治癒する魔法はかなり重宝されるだろう。
実際にリナリーから受けた傷をアリアが治癒してくれた時に使った【ヒール】という聖属性の魔法は確かにすごかった。
アリアが魔法を唱えると五分もしない内に傷は完全に消えていたんだ。
その二つの所以から、アリアの存在がかなり尊いことが分かる。
まだ小さいアリアに過剰なほどに多くの期待が寄せられているのではないだろうか?
本来、その過剰な期待から守ってやるのが両親なんだろうが、アリアの父親に会った時いい感じを受けなかった。
……かと言って、俺がアリアにできることなんて、魔法を使うとき使うというマナを貸すだけだ。
うむ……命の恩人であるアリアに対してそれだけなのか?
んー。
俺は……助けられ恩を返すために少しでもアリアを助けたい。
どうしたらいい?
何か助言するのは……難しいよな。
話を聞いてやるだけならばできるが。
貴族やら、教会やらの問題は俺がどうこうすることはできないだろう。
では、安全面は……リナリーが居るけど、俺に何かできることはあるだろうか?
今の俺は聖獣とかいう動物らしいが、実感が全くない。
正直、ただの猫と同じくくらいにしか思えない。
では、どうする?
戦闘能力は……リナリーに負けている。
一応、火は出せる。
しかし、魔法がある世界である、魔法で炎を出せる人など多く居そうだ。
あ……そうだ。
そうか、俺にはアレがある。
リナリーは確かに化け物クラスに強い。
ただ、四六時中アリアと一緒に居られる訳ではないだろう。
その点、俺は【聖約】を結んだから、アリアは俺を召喚魔法とやらで、どこでも呼び出すことができるそうだ。
希少な力を持つアリアなのだ、どこでどんなヤツが襲ってくるか分からない。
……リナリーが居ない場面でもアリアを逃がしてやれるくらいの力が欲しいな。
あ……そういえば、今日は教会で俺がどんなスキルを持っているか、調べに行くと言っていたから。
その時、俺にどんなスキルがあるのかで、今後の方針を考えてみるか。
なんだ……ここは懐かしい。
ここは俺が昔通っていた道場であった。
道場の中では目つきの悪い中学生くらいの少年と黒い髪を長く伸ばした凛とした顔立ちの大学生くらいの女性がいた。
その二人は剣道着を着て、真剣なまなざしを互いに向けて木刀を構えていた。
互いに間合いを探りあっていたが、先に仕掛けたのは少年の方だった。
「はっ……」
ダン!
少年は息を大きく吐くと、床を強く蹴って一気に間合いを詰めて木刀を振るった。
その一振りを見切っていたのか女性は木刀で受け流してしまった。
それから、少年と女性は目にも止まらぬ速さで木刀を振い、カンッカンッと甲高い硬い木がぶつかりあう音だけが道場に響いていた。
あぁ……あの中学生は昔の俺か……懐かしい。
今、見ると剣筋がまだまだ未熟で荒いな。
「ふふ……甘いな。まだまだ、それでは旅先で暴漢二十人に襲われても対処できないぞ?」
「はぁはぁ何ですか。それは」
「先週に行っていたエジプトで遭遇してな。ちょっと危なかった」
「何て旅をしているんですか!?」
「私のように美人では仕方ない」
「自分で言うんですか」
「ふふ……まぁ、私が世界の宝石のように美しい光景を望むのには些細な障害さ」
しばらく、少年と女性は会話しながら打ち合っていた。
そして、鍔迫り合いの後で少年が力で押し返し、女性に向かって木刀を振り抜いた。
「些細な障害ですかね……はぁ!」
「私にしてはなっ!」
少年が振り抜いた木刀に対して女性は躱すことなく木刀を振り上げて、少年の木刀を弾き飛ばした。
その木刀は道場の床にカランカランと落ち転がった。
女性は木刀の剣先を少年の首元に突き立てて、にやりと笑った。
「ぐ……」
「ふふ、少年、強くなったな」
「この状況で、その言葉は……馬鹿にしていますよ」
「馬鹿にしている訳がないじゃないか。本心からの言葉だよ? 少年は強い」
「負けたけど」
「ふ……当り前じゃないか。私が何年剣を振るってきたか、この道場……星理の門下に入って三年の少年に負けるわけがないだろう」
「いや、次は勝つ……」
不機嫌な様子の少年は落ちていた木刀を拾い上げて、再び女性に向けて木刀を構えてみせた。
対して女性はやれやれと言った様子で笑う。
「まだやるのかい?」
「やる」
「……そうか、その前に聞かせてくれ。少年は強くなり、何になりたいんだ?」
懐かしいな。
アレ?
……俺は彼女の問いになんて答えたんだっけ?
いまいち、思い出せない。
んー。何だったかなー。
――……。
……。
「ん……んん……」
俺は目を覚まし、白い天井をぼーっと眺める。そして、ふぅーと一回息を吐くと、再び目を閉じた。
久しぶりに……懐かしい夢を見たな。あの人の夢を見るなんて。
「ん……」
横から小さな鼻息が不意に聞えて、俺は横に視線を向けた。すると、アリアの綺麗な寝顔がドアップで現れ、思わずビクっと俺の身体が震えた。
そうか、アリアの隣で寝たんだったか……。
うむ、ぐっすり寝ているな。
アリアは十二歳だったな。
アリアの見た目は十歳未満の幼女なんだけど、話した感じでは子供ぽくない……大人なんだよな。
大人にならないといけなかったのかな?
背伸びしているのだろうか?
誰か彼女を支える人はメイドのリナリー以外いないのだろうか?
……。
アリアは聖女だと聞いた。
最初はぴんと来なかったが、この世界での聖女が尊い存在であることがアリアとリナリーの会話を聞いていて感じていた。
なんでも、聖属性の魔法が仕えて、教会が定めるマナ保有者が聖女、聖人に認定されるそうだ。
それで尊い存在であるゆえんは二つある。
一つ目は聖女、聖人の数であるアリアの住まうクリスト王国とやらにはアリアを含めて二十人ほどしかいないそうだ。
クリスト王国とやらが人口何人いるのか分からないが、アリアの屋敷に辿り付くまでの間にいくつもの街を通った、少なくとも万から十万単位の人間がいるだろ。
その中で二十人とはあまりに少なすぎると感じた。
二つ目は、移動手段の主流が馬車であることからわかるようにこの世界では科学技術の発展が乏しいこと。
医療技術の発展は科学技術の発展に依存している部分があった。
つまり、この世界の医療技術は前世の世界ほどないことが分かる。
そんな世界でアリアの使う傷を治癒する魔法はかなり重宝されるだろう。
実際にリナリーから受けた傷をアリアが治癒してくれた時に使った【ヒール】という聖属性の魔法は確かにすごかった。
アリアが魔法を唱えると五分もしない内に傷は完全に消えていたんだ。
その二つの所以から、アリアの存在がかなり尊いことが分かる。
まだ小さいアリアに過剰なほどに多くの期待が寄せられているのではないだろうか?
本来、その過剰な期待から守ってやるのが両親なんだろうが、アリアの父親に会った時いい感じを受けなかった。
……かと言って、俺がアリアにできることなんて、魔法を使うとき使うというマナを貸すだけだ。
うむ……命の恩人であるアリアに対してそれだけなのか?
んー。
俺は……助けられ恩を返すために少しでもアリアを助けたい。
どうしたらいい?
何か助言するのは……難しいよな。
話を聞いてやるだけならばできるが。
貴族やら、教会やらの問題は俺がどうこうすることはできないだろう。
では、安全面は……リナリーが居るけど、俺に何かできることはあるだろうか?
今の俺は聖獣とかいう動物らしいが、実感が全くない。
正直、ただの猫と同じくくらいにしか思えない。
では、どうする?
戦闘能力は……リナリーに負けている。
一応、火は出せる。
しかし、魔法がある世界である、魔法で炎を出せる人など多く居そうだ。
あ……そうだ。
そうか、俺にはアレがある。
リナリーは確かに化け物クラスに強い。
ただ、四六時中アリアと一緒に居られる訳ではないだろう。
その点、俺は【聖約】を結んだから、アリアは俺を召喚魔法とやらで、どこでも呼び出すことができるそうだ。
希少な力を持つアリアなのだ、どこでどんなヤツが襲ってくるか分からない。
……リナリーが居ない場面でもアリアを逃がしてやれるくらいの力が欲しいな。
あ……そういえば、今日は教会で俺がどんなスキルを持っているか、調べに行くと言っていたから。
その時、俺にどんなスキルがあるのかで、今後の方針を考えてみるか。
0
お気に入りに追加
289
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ
柚木 潤
ファンタジー
実家の薬華異堂薬局に戻った薬剤師の舞は、亡くなった祖父から譲り受けた鍵で開けた扉の中に、不思議な漢方薬の調合が書かれた、古びた本を見つけた。
そして、異世界から助けを求める手紙が届き、舞はその異世界に転移する。
舞は不思議な薬を作り、それは魔人や魔獣にも対抗できる薬であったのだ。
そんな中、魔人の王から舞を見るなり、懐かしい人を思い出させると。
500年前にも、この異世界に転移していた女性がいたと言うのだ。
それは舞と関係のある人物であった。
その後、一部の魔人の襲撃にあうが、舞や魔人の王ブラック達の力で危機を乗り越え、人間と魔人の世界に平和が訪れた。
しかし、500年前に転移していたハナという女性が大事にしていた森がアブナイと手紙が届き、舞は再度転移する。
そして、黒い影に侵食されていた森を舞の薬や魔人達の力で復活させる事が出来たのだ。
ところが、舞が自分の世界に帰ろうとした時、黒い翼を持つ人物に遭遇し、舞に自分の世界に来てほしいと懇願する。
そこには原因不明の病の女性がいて、舞の薬で異物を分離するのだ。
そして、舞を探しに来たブラック達魔人により、昔に転移した一人の魔人を見つけるのだが、その事を隠して黒翼人として生活していたのだ。
その理由や女性の病の原因をつきとめる事が出来たのだが悲しい結果となったのだ。
戻った舞はいつもの日常を取り戻していたが、秘密の扉の中の物が燃えて灰と化したのだ。
舞はまた異世界への転移を考えるが、魔法陣は動かなかったのだ。
何とか舞は転移出来たが、その世界ではドラゴンが復活しようとしていたのだ。
舞は命懸けでドラゴンの良心を目覚めさせる事が出来、世界は火の海になる事は無かったのだ。
そんな時黒翼国の王子が、暗い森にある遺跡を見つけたのだ。
*第1章 洞窟出現編 第2章 森再生編 第3章 翼国編
第4章 火山のドラゴン編 が終了しました。
第5章 闇の遺跡編に続きます。

チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

【完結】蓬莱の鏡〜若返ったおっさんが異世界転移して狐人に救われてから色々とありまして〜
月城 亜希人
ファンタジー
二〇二一年初夏六月末早朝。
蝉の声で目覚めたカガミ・ユーゴは加齢で衰えた体の痛みに苦しみながら瞼を上げる。待っていたのは虚構のような現実。
呼吸をする度にコポコポとまるで水中にいるかのような泡が生じ、天井へと向かっていく。
泡を追って視線を上げた先には水面らしきものがあった。
ユーゴは逡巡しながらも水面に手を伸ばすのだが――。
おっさん若返り異世界ファンタジーです。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる