神様の気遣いで転生したら聖女のペットに……。明日からは自立のため頑張って働こうと思う。

太陽クレハ

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六話 えええ!

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 ◆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◆



 あ、暖かい……。

 俺は徐々に覚醒していく意識の中で……全身が暖かい何かに包まれているような感覚を覚えた。

「……ん?」

 少しぼやけた視線の先には知らない天井である。

 ……そうだ、黒い狼との戦いで……どうなったんだ? もしかして、また転生したとか……いや、もう一度転生はないようだ。

 俺は視線を下に向けると、そこには白銀色のもふ毛に覆われた自身の手……いや、右前足が映った。

 そして、暖かい毛布に包まれていた。

 てか、黒い狼に付けられた傷は? 治してくれたのか? 誰が? あんな森の中に誰かいたのか?

 てか、ここはどこなんだ?

 てか、何がどうなって……こうなったんだ?

 ここは小奇麗な木造の建物の一室。

 その部屋にはベッドとテーブル、椅子、タンス等の家具が一つずつ置かれていた。

 窓は木の板で閉められていて、外を見ることはできない。

 ……あーわからん。はぁー。

 俺は小さくため息を吐き、天井を見上げて目を瞑る。

 視覚を遮ると聴覚が敏感になって周りの声が聞えてくる。

「#$%$$#$$%$」

「$%&%&%%%」

「&&%&&+*#$%」

「$%$$#$$%$$#$」

「%&+%&%%」

 んーなんか、部屋の外から声が聞えて来るけど、言葉が分からないから……意味がないよなー。

 英語でもないのが辛いなー。

 まぁ……英語だったとしてもほとんど分からないだろうけど。

 ……それにしても、無駄に聴力が高いなー。

 まぁ……猫になったからそうなのか?

 ただ、困るなー。聴覚同様に嗅覚も敏感になっちゃってるんだよな。

 はぁーどこからか、美味しそうな匂いが。

 腹が……腹が減ったぁぁぁぁ。

 限界だ。

 何か食べ物はないのか?

 俺は立ち上がり、毛布がパッサリとベッドの上に落ちる。そして、毛布に隠れていた体を目にして疑問を抱いた。

 ん? 体……大きくなってない? んーん?

 何も食べてないはずなのに……なんで?

 その時、部屋の外がにわかに騒がしくなっていることに気付いた。

「%&&+*#$%」

「$%$$#$$%$$&+*#」

 ! 声が大きくなって……誰かこちらの部屋に近づいてきている?

 えっと、どうしようか?

 と、とりあえず、様子見? 

 どうせ、言葉は分からんのだから、寝たふりでもするかな?

 俺は再び毛布に包まって、眠りに入る。

 そして、毛布の隙間から薄目を開けて観察する。

 一分もしない内に扉がギーっと音を立て開いた。

 扉の向こうから百三十センチくらいの金髪幼女とすらっとした身体つきの赤茶色の髪のメイドさんが現れた。

「&&%&&&%&&+*#$%」

「$%$&%&&$#$$%$$#$」

 んーやっぱり何を言っているのかわからない……。

 すごく面倒だな。

 金髪幼女がパッと笑みを浮かべて俺に近づいてきた。

 金髪幼女は俺が包まれていた毛布を手にとる。そして、俺の頭や喉元、背中、お腹をやさしく撫でるように触れた。

 なんか、くすぐったいが……体調を調べられているようだ? 

 あぁ……顎下を撫でられるの……気持ちええなぁ。

 はぁーって!

 いかん! 気持ち良すぎて……意識が本当に飛びそうだった。

 こ、これは……どういうことなんだろう?

 俺はそんな疑問を抱いていたが、金髪幼女はしばらく俺のもふ毛を撫でていた。

 そうしていると赤茶色の髪のメイドさんが隣にやってきて、ジト目を金髪幼女に向けた。

「おほん、$%$&%&&$#$%&&$#$%$$#$」

「%&&$#~」

 何やら赤茶色の髪のメイドさんから促されたのか、金髪幼女は俺の身体を抱きかかえてベッドに腰かける。

 赤茶色の髪のメイドさんが金髪幼女に木皿を手渡した。その木皿にはたっぷりの白い液体が入っていた。

 まさか、牛乳!?

 どうしよう、今すぐ起きて牛乳をもらえるように交渉するか?

 そんなことを考えると、金髪幼女が木のスプーンを手にして、白い液体を掬い飲み始めた。

 うわ、殺生な。

 目の前で飲まんでも。

 そんなことを思っていると……。

 ん?

 んんん?

 金髪幼女の顔が俺の顔に近づいて、俺に口づけをした。

 え……?

 一瞬、訳が分からなかった。

 え?

 ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!

 金髪幼女にキスをされた!驚愕して……声を上げなかった俺を褒めてあげたい。

「ん……」

 んん……!

 金髪幼女が俺の唇をこじ開けて……。

 んん……ん?

 ……ゴクン。

 ん? 俺の口の中にミルクの甘い味わいがホワッと広がった。

 な、なるほど……どうやら、寝ている俺に口移しでミルクを飲ませてくれているようだ。

 食事を与えてくれる恩人の彼女に対し、寝たふりするのはなんだか申し訳ない。

 金髪幼女の唇が離れたところで、俺はゆっくり目を開ける。

 俺が目を開けると、金髪幼女は少し驚いた後、安堵したような表情となった。

「ふうー&%&&+*#$%」

 俺はベッドの上に降ろされて、目の前に牛乳の入った木の皿が置かれた。

 飲めということだろうか?

 恐る恐る俺は金髪幼女に視線を向ける。

 金髪幼女は俺の頭を撫でてニッコリと笑った。

 彼女の笑みを見て、俺は飲んでいいのだと勝手解釈し、牛乳に口をつける。

 うま……。

 俺は止まらなかった。

 猫のように舌でペロペロと少し飲んでいくのは面倒だったので、俺は口を牛乳の中に突っ込んでごくごくと飲んでいく。

 あぁー生き返る。

 それから、お腹がポッコリと膨らむくらいにまで、夢中で牛乳を飲んでいた。

「けふ……」

「ふふ……」

 俺は腹が満たされて満足していると、金髪幼女が微笑みながら顔をタオルで拭いてくれた。

 うむ……素晴らしくいい子のようだな。

 ただ、彼女に恩を返すにしても状況を理解しないとな。

「えっと……ここはどこかな?」

 俺は伝わらないだろうと諦めつつも日本語で、金髪幼女に問いかけた。

「$%$%&+*」

 やはり、伝わらないのか、金髪幼女は首を傾げている。そこで、彼女はポケットの中から出した青色の宝石が付いた指輪を右の人差し指に通した。

 俺は何が起こるのかと警戒を強めて、体を強張らせた。

「#$$%#」

 彼女が何やら呟くと、指輪の青色の宝石が薄く光りだした。

 そして、その指輪をはめていた彼女の手のひらを俺の頭に乗せた。

『えっと、私の声が聞えていますか?私と貴方の意識をリンクさせました。少し何か私に語り掛けるように心の中で呟いてください』

 俺の頭の中に綺麗な声が響いた。

 な、何だ? 何だ?

 え、どこからともなく声が聞えて来る?

 えっと、語り掛けように心の中で呟く? 具体的にどうやって? えーっと……?

『え、えっと、こんな感じか?』

 俺は心の中で呟くとはどんなものか試してみると声が届いたのか、今度は小さく笑い声が聞こえてきた。

『ふふ、驚きましたか? 今、貴方の心の中に直接話かけています』

 金髪幼女はベッドに腰掛けると、俺を膝の上に乗せる。そして、俺の頭を撫でてくれた。

『な……もしかして、小っちゃい金髪の女の子か?』

『むぅ、確かに今の私の身長は少し……ほんの若干小さいですが。それでも、これからすごく大きくなるんですよ?』

 金髪幼女はあからさまに不機嫌となって、頬を膨らませた。

 ……気にしているようだ。彼女の前では小さいは禁句だな。

『えっと、すまない。悪気があった訳ではないんだ。それで……』

『……そうです。金色の髪の女の子……将来、身長がグングンと伸びて大人の女性となる……私、アリア・フォン・ローベルの声が貴方の頭の中に聞こえています』

『アリア・ファン・ローベル……?』

 身長のことをずいぶん気にしているんだなっと再認識しながら、俺は聞きなれない横文字の名前に戸惑った。

 前世では横文字の名前の知り合いとか居なかったんだよな。

『んー? どう呼んだらいいのか? アリア? もしくはフォン? それかローベル?』

『えっと、アリアが名前です。フォンは貴族であることを意味しています。そして、ローベルは家の名前です。私の場合はローベル伯爵家に連なる者あるという意味です』

『えっ? 貴族なのか?』

 俺は首を傾げて、アリアを見上げる。すると、アリアは少し困ったような表情を見せる。

『あーはい。一応ローベル伯爵家の次女です。ただ、私はそんな偉い人間ではありませんよ』

 ん? 貴族……しかも位は伯爵? 

 俺は貴族制に詳しい訳ではないが、伯爵って言ったら貴族の中でも上位の貴族じゃなかったかな?

 なのに偉くないというのはどういうこと?

 次女だから?

 それとも地球での貴族階級の順位とは異なるのだろうか?

 ……気になる。

 いや、今はそれよりも現状把握する方が優先事項か?

 アリアが何の目的があって俺をわざわざ保護(?)しているのか。

 そして、黒い狼を焼いて倒した後、どうなったのか知りたい。

 あと、この世界についても……あぁ、せっかく話ができるのである。

 いろいろ聞きたい。

『……それでこれはどういう状況かな?』

『えっと、私は衰弱していたノヴァ様を看病するため、森の近くにあったヘイゲンの街の宿に滞在しています』

『そうか、やはり助けられたんだな。ありがとう。本当に救われた。ん? ノヴァってのはなんだ?』

『あ……すみません。私が勝手につけてしまいました。もしかして、親に付けてもらっていた名前はありましたか?』

『いや……ない。ノヴァと呼んでくれ。あと、様はいらないぞ』

『そうですか? ふふ、よかったです。では、私のことはアリアとお呼びください。ちなみに私と一緒にこの部屋に入ってきたのはメイドのリナリーです』

『わかった。それで……俺に何か用があるのか?』

 俺が黒い狼と戦って気を失ったのは森深い場所であった。

 そんな場所に、自分では偉くないと言っていても貴族である彼女が立ち寄るにはあまりにも不自然過ぎる。

 何か目的があってその森に訪れ、俺を助けたと考えるのが自然な考えであった。

 そして、その目的に俺が関わっているから、なんかしらの道具や魔法を使って俺と意志疎通をしているのではないかと思っていた。

 どうやら、俺の予想があっていたのか、アリアは頷いた。

『はい。今回、『バルベルの森』に出向いたのにはもちろん理由があり、それは……【聖約】を結ぶためでした』

『ん? 【聖約】?』

『【聖約】とは魔導具を用いて聖獣様である貴方と人間の私が取り交わす契約で、聖獣様の要望を聞き、その見返りに召喚魔法やマナの共有を行うための契約です』

『へー……?』

 ……って聖獣? 魔導具? マナ?

 俺はいきなり過ぎる、ワードの数々に俺の頭は混乱状態である。

 どうしよう、言っていることの半分も理解できない。

 それでも何とか理解しようと俺は目を瞑り、前足を組みながら唸りながら考える。

 首を傾げて悩む俺の様子を見ていたアリアから申し訳なさそう声が届く。

『すみません。まだ子供の聖獣様なのですね』

『……聖獣? 何それ? まさか、俺が? ただの猫ではなく?』

『はい、貴方は私達に銀猫(シルバーキャット)と呼ばれている聖獣様です』

『銀猫?』

『はい。まずは聖獣様について私が調べた限りだと生態は、どの本にもしっかり記述はないので……わかることを説明していきますね』

『あぁ。頼む』

『聖獣様は世界に十三柱いて、魔法を行使する際に必要なマナを大量に保有している聖なる獣です。そして、聖獣様の一柱とされている銀猫についてですが、白銀の毛皮に、赤色の瞳、二つに割れた長いしっぽの特徴があるとされています』

 白銀の毛皮、二つに割れた長いしっぽは、俺の体を見た感じその銀猫とやらの特徴にあっているな。

 まぁ、自分の目の色は自分で確認できないのでわからないが……目の色が赤って言うのはカッコいいな。

『そうか……そうか。変わった生き物に転生したもんだなぁ。聖獣とやらはすごいんだろうけど、やっぱり、また普通に人間でよかったな……』

『え? あの転生とはどういう意味ですか?』

 俺は独り言のつもりだったが、呟いた言葉がアリアにも聞こえてしまっていたようだ。

 本来、俺が転生者であることを話すべきか悩むところだが。

 もう、途中まで話してしまったし……仕方ない。

『あぁ……えっと。俺には前世……天童航(てんどうわたる)という人間の記憶があるんだ』

『ん……?』

『だから、前世で人間の男だった記憶があるの』

『そ、それって……つまり、テンドウさんの意識があるという……? 男!?』

『そうだな。人間としての記憶がある』

『と、とととととと……ということは先ほどの……キ……キキキススススシュ!……ふしゅ!』

 アリアは顔を真っ赤にして、ベッドの上で気を失ってコテンと倒れた。

 どうやら、俺に人間としての記憶があると分かった瞬間、今まで口移しで食事させていたことが頭の中にフラッシュバックさせてしまったようだ。

 彼女は動物に対してキスするのには抵抗はなかったようだが、人間に対してキスするのにはかなりウブなようだった。

 俺がどうしようかと、思考を巡らせようとした時だった。

 パサ……。

 アリアが突然倒れたのを見たメイド服の女性……リナリーは、目を見開き驚いて手に持っていたタオルを床に落とした。

 そして、目つきがキッと鋭くなって俺を睨んだ。

「#$%%&%%$%%&$!」

 うん。リナリーが何を言っているようだが、全く何を言っているかわからない。

 ん?

 ただ、何か叫んで……屈んでスカートの中に手を入れた。

 んん?

 次いでリナリーがスカートから手を出すと、両手には短剣が握られていた。

 んんん? ……あれ?

 え? いきなり、刃物を使っちゃう感じ?

 話し合いはできないよなぁ……って言葉が通じないか。

 んー困った。

 リナリーは短剣を握ったままに、素早い身のこなしで俺に迫ってくる。

 そして、俺に向かって右手の短剣を振り下ろしてくる。

 その振り下ろされた短剣を俺は咄嗟に飛び上がって躱した。

 今、殺す気だった……ってヤバ。

 だた、飛び上がった先にメイドさんの左の拳があり、そのまま思いっきり殴られた。

「ぐっペ……ガハ!」

 殴られた俺の体は部屋の窓を閉じていた板を突き破って、外にまで吹き飛ばされた。

 部屋は二階にあったのだが、外に立っていた木の葉や枝がクッションにしながら地面に転がった。

 イテテ……すごい痛い。

 体は痛いものの助かったのはよかった。

 なんなんだ、あのリナリーの身のこなしが常人のそれではない。

 この世界ではメイドさんとはかなりの戦闘能力が必要とされるのだろうか?

 俺は吹き飛ばされた部屋の窓を見上げると、リナリーが二階からだというのになんの躊躇もなく窓から飛び降りてくる。

 やば、こっちくるよ。

 く……俺はまだ体に慣れていない。

 というか四足歩行に慣れていないんだけど!

 ほんとやばい。

 弁解しようにも言葉が通じないしなぁ。

 まぁ、リナリーの豹変ぷりをみると仮に言葉が通じたとして結果が同じだったのではと思えるが。

 迫ってくるリナリーに対して、俺は逃げるべく走り出した。

 それでも、慣れない土地だということもあって、すぐに壁に囲まれた空地のようなところで行き止まってしまった。


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