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エンドロール?

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それは、勇者と魔王と王国、帝国、モンスター、
そして、魔法があった世界のできごと・・・・・・

私は、ユーレカ・シロ・アルバラット
弓使いで、回復魔法も使えるガルラン王国の第一王女です。

私は、勇者であるユレンに救われたことがあって、それ以来は勇者パーティーについて行く事になりました。

そして、今日が冒険の最後の1ページ。
エンディングです。

「これで、世界は平和になったんだ。お前たち、一緒にパーティーを組んだことを感謝する」

勇者のユレン・アンデスだった。
いつもは、けわしい表情をする彼なんだけど、魔王を倒した後だから、今までないくらいの微笑みを見せてくれた。

「ふん...くだらん...けど、勝利とは悪くないな・・・」

勇者の肩をポン...っと叩くイケメンは、ハーデス・カリバン。
黒剣士だから雰囲気あるけど、いい人でもある。
元は魔王の幹部であったけども、勇者の勇敢な心に惚れ、魔王に関する情報のおみあげ付きで、仲間になってくれたのです。

「ああ...ほんと死ぬかと思った。何せ僕は状態魔法専門家だからね」

「お疲れ様」

平原の芝生で大の字に寝そべる彼は、ジル・プロキオン。
お調子者で女たらしなんだけど、頭が良く、私達の戦闘を後ろから支援してくれた時魔導師。

「ありがと、シロ、いや~冒険も終わったし、田舎に家でも建てて女でも探すかな? みんなは今後どうするんだい?」

ジルは、寝そべりながら未来のことを訪ねてくるのだった。

それに最初に答えたのは、ハーデスからだった。

「俺は、今後勇者について行くつもりだ」

ハーデスに続けて勇者も、

「ああ、コイツとは今後付き合いたくなってな。まず、女の探し方を教えてやる」

と、聞くとジルは、

「そしてなんだっけ?姉妹を見つけて一緒にナンパだっけ? あれ本気だったのかよ。魔王と戦ってる最中の雑談だったから適当かと思ったよ」

「まあ、ユレンの思いつきだったけどな」
「間違えないな...」

「ふふふ...皆さん、仲がいいですね。なんだか帰るのが勿体ないです」

そしたらジルが、

「そうか、シロは王女だからね。故国に帰らないとならないのか」

ユレンも、
「確か婚約者が決まってるんだったか?お幸せになシロ!」

ハーデスまでも、
「ふん!、その野郎に不満があったら俺を頼ってくれても構わないぞ」

そうハーデスがかっこよく言ったら、ハーデスの背中をジルがどん!っと押した。

「ハーデス...抜け駆けは許さないよ」

そして、勇者も私の前に来て言ってくれた。

「ああ、もしも何かあれば俺たちを頼ってくれればいい」

勇者は握手をしようと私に手を近づける。

本当に勇者達と冒険して良かったな。

めでたし、めでたし・・・・・・

end?
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