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1章
2話
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なんで無視されるのに学校に行くかって?
まあ、見てたら分かるよ。
「行ってきます。」
当たり前のように返事なんてものは返ってこない。道行く人だって、関わったら面倒なことになるって知っているのか、誰一人として挨拶をしたり、声をかけられたりなんてことはしないんだけど、、、、、、、
そうこうしているうちに学校に着いたし、中に入るか。
「おはようございます。」
一応教室に入る時には挨拶だけはするようにしている。なんかしないのも失礼だしね。
『ざわざわ・・・・・・・・・・・・・』
ガラガラ
『シーン・・・・・・・・・・・・・・』
いっつも教室に入るとこうだ。直前まで賑やかだったのがウソのようにシン・・と静まり返ってみんなが一斉に僕の方を見る。この空気が僕は嫌いだ。
ガタッ
まあ、みんな見てくるだけで、特別手出しはしてこないからどうってことはない。だからこの視線にさえ慣れてしまったら、学校が自室の次に過ごしやすい。なので、今日も一人、先生にも認識されず教室で時間を過ごす。
こう言ってはなんだが、僕は周りの人に比べていくらか頭が良い。だから、学校の授業なんてものは聞かなくったって全部わかる。だから、教室の隅にある自分の席で、好きな勉強をして過ごすのが一番好きだ。
今日もいつも通り一人で過ごして、学校が終わったらまた孤児院に帰るだけだと思っていた。
でも、今日は違った
ドガッッッッッッッッッ
いきなり校庭で大きなものが落下したような音がした。そしてその音と同時に大きい揺れが僕らを襲った。揺れは一瞬だったがみんな何があったのか呑み込めていない。僕の席が一番校庭に近いから窓から外を見てみる。
すると、どういうことだろうか。皇帝には今まで見たことがないような、一学校の校庭にあるには不釣り合いなほど大きな漆黒の穴が口を開けていた。そしてその穴からどんどん今までとは比較にならないぐらい大きな怪物がたくさん出てきている。
『怪物だ~~~~~~~~~~!!』
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
誰かの叫び声と同時に全員がハッとした。それと同時に怪獣の襲撃を知らせるサイレンと、クラスにいる【エリート】の子の出動を知らせるアラートが鳴り響いた。
「お前ら、今すぐ地下にあるシェルターに避難しろ!!」
こう叫んだのは俺のクラスにいる【エリート】の一人だ。俺のクラスにいる二人を含め、この学校には10人の【エリート】がいる。ちなみに全員俺と同じ孤児院の子だ。
この学校にはたくさんのエリートがいる。だから大丈夫だ。
この場にいる全員がそう思っていたことだろう。だが、その希望は突如として打ち消されることとなる。
まあ、見てたら分かるよ。
「行ってきます。」
当たり前のように返事なんてものは返ってこない。道行く人だって、関わったら面倒なことになるって知っているのか、誰一人として挨拶をしたり、声をかけられたりなんてことはしないんだけど、、、、、、、
そうこうしているうちに学校に着いたし、中に入るか。
「おはようございます。」
一応教室に入る時には挨拶だけはするようにしている。なんかしないのも失礼だしね。
『ざわざわ・・・・・・・・・・・・・』
ガラガラ
『シーン・・・・・・・・・・・・・・』
いっつも教室に入るとこうだ。直前まで賑やかだったのがウソのようにシン・・と静まり返ってみんなが一斉に僕の方を見る。この空気が僕は嫌いだ。
ガタッ
まあ、みんな見てくるだけで、特別手出しはしてこないからどうってことはない。だからこの視線にさえ慣れてしまったら、学校が自室の次に過ごしやすい。なので、今日も一人、先生にも認識されず教室で時間を過ごす。
こう言ってはなんだが、僕は周りの人に比べていくらか頭が良い。だから、学校の授業なんてものは聞かなくったって全部わかる。だから、教室の隅にある自分の席で、好きな勉強をして過ごすのが一番好きだ。
今日もいつも通り一人で過ごして、学校が終わったらまた孤児院に帰るだけだと思っていた。
でも、今日は違った
ドガッッッッッッッッッ
いきなり校庭で大きなものが落下したような音がした。そしてその音と同時に大きい揺れが僕らを襲った。揺れは一瞬だったがみんな何があったのか呑み込めていない。僕の席が一番校庭に近いから窓から外を見てみる。
すると、どういうことだろうか。皇帝には今まで見たことがないような、一学校の校庭にあるには不釣り合いなほど大きな漆黒の穴が口を開けていた。そしてその穴からどんどん今までとは比較にならないぐらい大きな怪物がたくさん出てきている。
『怪物だ~~~~~~~~~~!!』
ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
誰かの叫び声と同時に全員がハッとした。それと同時に怪獣の襲撃を知らせるサイレンと、クラスにいる【エリート】の子の出動を知らせるアラートが鳴り響いた。
「お前ら、今すぐ地下にあるシェルターに避難しろ!!」
こう叫んだのは俺のクラスにいる【エリート】の一人だ。俺のクラスにいる二人を含め、この学校には10人の【エリート】がいる。ちなみに全員俺と同じ孤児院の子だ。
この学校にはたくさんのエリートがいる。だから大丈夫だ。
この場にいる全員がそう思っていたことだろう。だが、その希望は突如として打ち消されることとなる。
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