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プロローグ

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 20XX年  およそ10年ほど前からこの世界には異世界からのゲートが開き、怪物が襲いかかってくるようになっていた。 そして、それに呼応するように、能力を持った人々が生まれるようになってきた。
 
 この話は、そんな世界で能力を持っていないとされた1人の男の子が、世界を救うため、奮闘していく物語だ。


 『わぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~!!』

 「今日も騒がしいな~。」

 ここでは毎日誰かしらの叫び声で目が覚める。おおかた怪物が出たとかそういうことだろう。
 
 この世界では誰しもが能力を持っているが、持っていると言っても、大体が生活に役立つ程度の、たいしたことのない能力だ。ただ、稀に突飛な能力を持って生まれてくる人たちがいる。そういった人たちは言葉の意味どうり、生まれながらの【エリート】として扱われる。そして、この世界に時々出てくる怪物との戦いを強いられるのだ。

 「かわいそうに。今日も誰かが朝から駆り出されてるな。まあ、俺には関係のないことだけど、、、」

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