貴方への手紙【短編集】
手紙をモチーフにした短編を集めました。
不定期更新です。
【収録作品】
1.これが最後の手紙です
戦地へと向かった婚約者ケヴィンと頻繁に手紙をやり取りをするアデーレ。だがケヴィンが治癒士のロザリンデという女性と出会ってから、徐々にすれ違いが生じていく。
2.妻が遺した三つの手紙
ハロルド・クリーヴズ伯爵が見つけた手紙。それは、亡くなった妻から自分へ宛てたものだった。
3.母の愛は無限じゃない
息子からの手紙を焼き捨てる母の姿を眺めながら、フィーネは過去へと思いを馳せる。
4.私の愛は枯れました
「3.母の愛は無限じゃない」の裏話。母視点のエピソード。
5. ドアマット令嬢は創作に忙しい
創作が趣味のロレッタは、義母や義妹にいびられる日々をネタとして小説に書くことを思い立つ。
1と2は短編で公開済みの作品と同じ内容です。3以降が新作になります。
※ なろうにも投稿しています。
不定期更新です。
【収録作品】
1.これが最後の手紙です
戦地へと向かった婚約者ケヴィンと頻繁に手紙をやり取りをするアデーレ。だがケヴィンが治癒士のロザリンデという女性と出会ってから、徐々にすれ違いが生じていく。
2.妻が遺した三つの手紙
ハロルド・クリーヴズ伯爵が見つけた手紙。それは、亡くなった妻から自分へ宛てたものだった。
3.母の愛は無限じゃない
息子からの手紙を焼き捨てる母の姿を眺めながら、フィーネは過去へと思いを馳せる。
4.私の愛は枯れました
「3.母の愛は無限じゃない」の裏話。母視点のエピソード。
5. ドアマット令嬢は創作に忙しい
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1と2は短編で公開済みの作品と同じ内容です。3以降が新作になります。
※ なろうにも投稿しています。
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このお話は途中から差替えを致しました。初期投稿分は最後の2話にまとめております関係で文字数が多くなっております。
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※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
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藍田ひびきさま
おはようございます。
取るに足らない独り言に近い感想に返信をいただいて恐縮です。
お気遣いありがとうございます。
作品情報、もちろん読者に理解できる説明だったと思います。
私も時には参考にして読む読まないの判断をすることがあります。
換言すれば参考にせずとも読む作品もあるということです。
題名に興味をそそられたり、何となく心惹かれたりという理由で。
気障に言えば作品に呼ばれる、とでも言うのでしょうか。
手紙シリーズは、後者でした。
見知った作品ということもあり、作品情報を飛ばしてすぐ読みました。
落ち度があるとすれぼ、完全に私の方です。
前半部分を書かなければよかったのでした。
母の愛を求めているとわかる息子の態度。
そうですね、手紙を書くという行為だけではなく、それまでにも
多々ヒントをくださっていました。母への暴言は屈折した愛を乞う
心の叫びだったのでしょう。祖母に可愛がられたとはいえ、その
祖母は粗野な父の母でもあります。言わずもがなです。
当事者であればはらわたが煮えくり返りそうなこの父子も、そう
考えるとどこか哀れです。「まっとうな」人になる機会を奪われました。
養育環境の負の連鎖ですね。
この作品は短編でありながら、普遍的な問題を内在しています。
今回は母と継娘の目線でしたが、登場人物それぞれの立場に立って
物語を見ても、まったく違った展開をみられるでしょう。
愛の乞い方、与え方、受け取り方。興味深いですね。
それも読者に許される読書の楽しみのひとつです。
藍田ひびきさま
更なる面白い(interestingもfunnyも)作品を静かに
ひっそりと期待しています。
執筆頑張ってください。
藍田ひびきさま
「私の愛は枯れました」
読み進むにつれて「?」「??」「???」。
あれ、この既視感…あれ?何だ??
中盤あたりから焦りに似た感情をもち始め。
確かにこんな内容の物語を読んだ気がする。いや、文章ではなくて、
この物語の情景を記憶しているぞ⁉
私が思い描いた場景だけど、確かに記憶にある。
ああ!思い出せばなんてことはない、直前に公開されていた作品の
対になるものではないですか。
恐らくこの短編集が編纂される前に読んだと思うんです、確か。違ったかな。
「私の愛~」の読後「母の愛~」を改めて読み返しました。
どちらも短編であるのに読み応えがあります。
私は「母の愛~」の方が印象深く心に残っているようです。
やはり先に読んで、読んでからも時間が経っていますし。
すでに自分なりのイメージも出来上がっていました。
同じテーマで語り部が異なることも関係していると思います。
「私の愛~」は本人が、「母の愛~」は娘が語っていますから
後者は少しだけ客観的に見ている感があります。
だからより大局的に見ているというか。
あと、後出は「ちょっと説明付け加えます」と感じてしまうからかな。
息子が母に手紙を書いたのは、母の愛を渇望しているから。
書いてあることは自分勝手で自己憐憫ばかりだけど、内容ではなく
手紙を書くという行為そのものが母の愛を欲しているのだと思う。
養育環境も父からの遺伝も良くはなかった。そのため性根もよくない。
でも理由はどうあれ幼いころから母の愛情を取り上げられていたことは確か。
無意識のうちに母の愛を求めていたんだろうと、息子の手紙からそう感じました。
藍田ひびきさまの意図するところとは違うかもしれませんが、そんなところで
「深いなぁ」と感じた次第です。
継娘が主体の物語なのに息子を通して「母の愛」を考えさせられました。
あ、題名からするとそう考えてもいいのかな。
いずれにしてもテーマは母の愛ですもんね。
愛されることを知らずに育つということは大変不幸なことですね。
今回この作品を読んで、改めてそう考えています。
藍田ひびきさま
手紙シリーズ、いいですね。
過度な復讐とか大仰な事件とかの描写はないですが
落ち着いた趣で、いいですね。(他に言葉が思いつかなくて無粋ですみません)
執筆、頑張ってください。
ひらめすき様、いつも温かいお言葉ありがとうございます。
作品情報に「私の愛~」は「母の愛~」の裏話であることを記載したのですが、分かりづらかったですね💦
本文に明記しました。
息子が母の愛情を求めている、まさにその通りです。
引っ越し準備をする母へわざわざ厭味を言いに来たのは、構って欲しかったから。
自分は散々酷い言葉を投げかけておいて、母親からは優しい愛を望んでいる。子供の試し行動のようなものですね。
祖母や父親のせいで正しい親子関係を築けなかったのは可哀想ですが、
成長しても甘えから抜け出せなかったのは父親譲りの身勝手さ故かな、と。
ご感想、ありがとうございました!
兄も優しい虐待の被害者なのかもしれないけど……
母や主人公にとって心を傷つけられた加害者でしかないし、兄は自分が優遇されないもんだから楽な方へ逃げようとしてるだけですよね?
二人にしてきた事が返ってきてるだけだと思う😤
親だって完璧じゃないし、日和見主義の父や祖母から甘やかされ続けた常識ない平民の息子を引き取るなんて、ハンパない覚悟もってないとムリでしょ😮💨
ご感想ありがとうございます。
>母や主人公にとって心を傷つけられた加害者でしかないし、兄は自分が優遇されないもんだから楽な方へ逃げようとしてるだけですよね?
全くその通りです!
幼少期にやらかした事とはいえ、やられた方の心には消せない傷跡が残ります。
せめて過去の所業を土下座して謝るくらいすればいいのに、それすら出来ない性根なのでもう救いようがないですね…。
母の愛とか無償の愛とかは胡散臭い夢想だと思っています。
主人公の女性の不遇を耐え抜け出せた事は良かったと思います。
ただ息子の折角の更生の機会を試みず見限ったのには違和感です、生育環境に汚染され無知で酷い性格になっていても害悪なタイプに思えませんでした。
どうでもいい人間に労力を駆使する事はしませんが、救える人間をまして息子を無視する人間が魅力的になり幸福な人生を送るってありえないと思う。
まあ似た者連中の話ってだけなのでしょうが、真面目に語ってすみません。
ご感想ありがとうございます。
仰る通り、息子も被害者だと思います。
だけど母が去った後自らを省みる機会は幾らでもあっただろうに、再会した母親に謝罪ひとつなく自己愛MAXだったので、もう手遅れだったんじゃないかと…。
それ以前にエルヴィラの心が折れてしまっていたのもありますが。
彼女がその後再婚しなかったのは、自分が母親として欠陥品だと思っているからもあります。
娘からは第二の人生を楽しく送っているように見えていましたが、実際は空虚な心を抱えていました。
(この辺、裏エピソードとして書いてみようかなと考えています)
藍田ひびきさま
手紙シリーズ、前二通は作品紹介に書かれているように、以前発表時に
読んでおりました。
私は断然「妻が遺した三つの手紙」が好きです。
何ならこの手法を、自分の人生の幕を下ろす前に準備しておきたい。
一通に言いたいことすべてを書いてしまうのではなくて、次の手紙の
ヒントを落書きのように便箋の端っこに記しておく。
シャーロットという人は、なんてチャーミングな女性なんでしょう。
この辺も真似したいところですね。メモメモ。
夫婦として長い年月を過ごしていれば、仲違いもカチンとくることも
あったでしょう。ましてや結婚生活の始まりはアレでしたし。
その辺はしっかりとわからせておいて、でも最後はちゃんと感謝の
気持ちを伝えている。…ホロリとしました。
ここも絶対に真似すべきポイントですね。メモメモ。
ハロルドの回想を補足するように、読者に語りかけるシャーロットの手紙。
婚約を結び結婚するまでの経緯も、本当の夫婦になる前に起きた事件も
腹立たしいものだけど、最後は
「あなたと歩んできた人生は本当に幸せだった」
シャーロットはそう言っている。
ここ、いいですよね。本当に胸にじん、ときます。
こういう風に人生を振り返れたら…。
シャーロットって本当にすてきです。
藍田ひびきさま
他の作品も楽しませていただいています。
執筆ますます頑張ってください。
ご感想ありがとうございます。
「妻が遺した三つの手紙」を好きと言って頂けて嬉しいです!
自分もお気に入りの話なのですがあまり閲覧数が伸びず、やはりざまぁが無いとウケないのかなあ…とションボリしていたところでした。
許せないこともあるけれど、長年共に歩いてきた連れ合いとして情も愛もある。
夫婦とはそんな感じじゃないかな、と思って書いてみました。
温かい応援もありがとうございます。とっても励みになりました!
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