アレクサンドラはいつも前向き~アンデッド令嬢ですが魔王様に嫁いでみせます!

藍田ひびき

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第一章 花嫁試験編

アレいつ講座 魔力と属性

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※ アレいつ講座は本作品の世界設定を紹介するコーナーです。読み飛ばして頂いても本編には影響しませんが、目を通して頂くとより本編の理解が深まるかと思います。

「アレいつ講座、第三回ですわ~!」

「講師はわたくしアレクサンドラ。今日の生徒はディアナですわよ」
「今日は魔力と属性について解説します」

「この世界が『風』『火』『地』『水』『空』の五元素から構成されていることは、当然知っているわね。魔力も、この五元素によって分類されるわ」

「魔族は、身体に魔心デモ二スフォルナを持っています。この魔心によって五元素を取り込み、魔力に変換しているの。いわば体内炉ね」
「魔心を持つ者が魔族である、と言ってもいいわ。この炉を持たない種族は、人間ヒューマンと呼ばれるの」
「人間なんて、伝説上の生き物かと思ってました」
「過去に何度か現れたという記録が残っているわよ」
「でも、魔力が無くて生きていけるのでしょうか?」
「ほとんどが早死にしたそうよ。魔力の無い脆弱な体では、長く生きられないのでしょうね」
 
「先ほど五元素を取り込むと説明しましたけれど、正確には、人によって属性があるわ。魔族は、必ず属性を一個以上持って生まれます。一、二個の属性持ちが多いわね」
「私は水と風の二個です~」
「私は水と地よ。フェリは地と風だったかしらね」

「三属性以上はかなり貴種ですわ」
「確か、デルフィーヌ様が三属性をお持ちでしたね」
「……そうね。ちなみに、五属性全てを持つ魔族はクローヴィス陛下ただお一人よ。五属性持ちは一世代に一人しか生まれないわ。初代魔王陛下も五属性の持ち主だったそうよ」

「今日の解説はここまでにします」
「ありがとうございました~」
「それでは、また次回のアレいつ講座でお会いしましょう~」
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