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第一章 花嫁試験編
9. 花嫁プリティ・ダービー
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「あーあー。本日は晴天なり」
ここは首都コルネクラにある競技場。
観客席に数個設置された魔石からアナウンスが響く。この元気な声は、赤毛の近衛騎士、アニエスだ。
「本日、十時より花嫁候補によるダービーが行われます!」
今日は乗馬の試験なのである。乗馬と言ってもそこは魔族、用意されていたのはヒポグリフだ。上半身は鷲、下半身は馬の姿を持つこの獣は、フォルトリア王国ではそれなりにポピュラーな騎獣である。
「アナウンスは私、アニエス・ポルトが担当します。また、放送席には本試験の審査担当であるバティスト騎士団長、警備担当のシルヴィア近衛隊長にもお越しいただいております。まずはお二方、一言お願いします」
「うむ!みな、全力を尽くした走りを見せて欲しいものだな!」
「レースにはどうしても危険が伴いますから、なるべくお怪我のないようにお願いしたいですね」
騎士団長のバティスト・ベルンシュクールが楽し気に話す一方で、シルヴィア隊長は緊張した顔をしている。令嬢たちの守護を仰せつかっている彼女は、レースの結果よりトラブルが発生しないかの方がよほど気になるようだ。
騎獣に乗った令嬢たちがパドックに現れた。カラフルな乗馬服に身を包んだ彼女たちに観客席から歓声が上がる。
「花嫁候補の令嬢が続々とゲートに到着しております。本日は二レース行う予定でしたが、諸事情により参加者が十五人となりましたので、本レースが決勝となります!」
ヒポグリフは気性が荒い。怖がって棄権した者、乗ってみたは良いが振り落とされてしまった者が相次いだため、レースに参加する令嬢は半分以下となってしまったのだ。ディアナも早々に振り落とされて今は観客席にいる。
(侯爵令嬢たるもの、当然乗馬の心得くらいありますわ。優勝してデルフィーヌ様に差をつけなくては)
アレクサンドラは自信満々でゲートに入った。デルフィーヌはこちらから三個内側のゲートにいる。令嬢たちが次々とゲートに入り、スタートの合図を待った。
「さあ、十五人の令嬢が揃いました!勝つのは誰なのか!今、ゲートが開きましたー!」
ゲートが開き、一斉にヒポグリフたちが走り出した。
「各馬、キレイにスタートを切っております!先頭は……デルフィーヌ嬢!その後ろをアレクサンドラ嬢が追う!」
「デルフィーヌ嬢とアレクサンドラ嬢が並んだ!激しい先頭争いだー!」
二人の後ろからは、他の令嬢たちが固まって追ってきている。十頭以上が押し合い圧し合いしているため、かなり危なっかしい状態だ。
「きゃあああ~!」
騎獣がぶつかってしまったのだろう。団子状の後続集団から数人の令嬢が弾き飛ばされた。風が巻き起こり、彼女たちを場外へ運ぶ。鞍から離れた時点で風魔法が動くように仕込まれているのだ。
「カタリナ嬢とリゼット嬢が場外へー!この時点で二人は失格となります!」
「救護班!落ちた令嬢を医務室へ運べ!」
シルヴィアが部下に命じ、数人の近衛騎士が走って行った。風魔法のおかげでふんわり落ちるようになっているが、着地の体制によっては怪我をしているかもしれない。救護班は落馬した娘たちを次々と運び出した。
「続く直線コーナー!順位は変わらず、一番手はデルフィーヌ嬢、半馬身後ろをアレクサンドラ嬢……おおーっと!ここで後続集団から一騎、飛び出した!フェリーチェ嬢だー!」
「速い、これは速い!フェリーチェ嬢、どんどん追い上げる!先頭の二人をとらえたー!」
アレクサンドラの後ろに、ぴたりとフェリーチェの騎獣が喰らいついてくる。観客席は大興奮だ。こちらまで歓声が聞こえてくる。
意外な伏兵に驚いていると、さらに突然、フェリーチェがヒポグリフから手を離した。
「あーっとこれは!お祭り乗りだー!!」
「フェリーチェ嬢、腕を組んだ状態で疾走している!素晴らしい体幹だー!!」
観客に対するパフォーマンスのつもりらしい。腕を組んだまま、フェリーチェが叫んだ。
「アーユーレディ、オール?」
「版権にひっかかりそうなネタはお止めになった方がよろしくてよ!」
今はデルフィーヌへ追いつくのに必死で後ろを気に掛ける余裕はないはずなのだが、アレクサンドラは思わずツッコんでしまった。
「さあ、先頭集団が障害物コーナーに入った!」
障害物コーナーの両端には木々が植えられている。枝がほうぼうに伸びているため、当たらないように避けながら走らなければならないのだ。
突然、前を走っていたデルフィーヌが鞭を振りかざした。鞭に叩かれた小枝がこちらへ飛んでくる。アレクサンドラは慌てて身を伏せてやり過ごした。
「ハッ!ホッ!」
その後も続くデルフィーヌの小枝攻撃に、馬上のアレクサンドラは身体をよじって避け続けた。後ろを走るフェリーチェも当たりそうになったのか、スピードを落としている。再び先頭は二人だけになった。
「おおっと、これはデルフィーヌ嬢の妨害行為かー?」
「叔父上……いえ、騎士団長、危険です!止めさせましょう」
「鞭が当たってしまっただけではないのか?それよりあのアレクサンドラ嬢とやらはよく避けるな。なかなかの反射神経だ」
「そんな呑気なことを言っている場合ですか……」
バティスト騎士団長はシルヴィア隊長の進言をまったく取り合わず、楽しそうに観戦している。近衛隊長は頭を抱えてしまった。
(このまま後ろにいては不利ですわね)
いったん障害物コーナーから出たところでアレクサンドラは一気にスピードを上げ、デルフィーヌと並んだ。そのまま二周目へ突入する。
障害物コーナーにさしかかると、再びデルフィーヌが鞭を振り上げた。だが、それより早く、アレクサンドラも小枝攻撃を開始する。
今度はデルフィーヌが避ける番だと思いきや、彼女も小枝を振りまき始めた。
二人の鞭の動きはどんどん激しくなり、間には落とされた枝が乱舞している。もう避ける暇もないため、鞭で枝を叩き落とす。
「このっ!なんてしつこい女かしら!」
「それはこちらのセリフですわ!」
キーキーと怒鳴るデルフィーヌに、アレクサンドラもつい感情的に答えてしまう。
「激しい妨害の応酬!もはや何の勝負か分からないー!!」
「うむ!元気があってよろしい!」
「元気があるとかいうレベルですかあれが!?」
鞭で小枝を叩き落とし、打ち返して相手にぶつける。その繰り返しだ。
二人の手の動きは、既に常人には見えないレベルの速さになっている。
障害物コーナーの終わりが見えてきたが、口喧嘩と攻撃に夢中の二人はそれに気づかない。
カーブに到達したところで曲がり切れず、二人はヒポグリフごと場外へ突っ込んでしまった。
「「あ~れ~!」」
「あーっ!デルフィーヌ嬢とアレクサンドラ嬢、場外のため失格!なんという番狂わせ!」
「言わんこっちゃない!救護班ー!」
観客の大歓声が競技場にこだまする。
「あいたたたた……」
風魔法により激突は免れたが、アレクサンドラの身体は植え込みの中に突っ込んでしまった。すぐ横で同じく植え込みに挟まったデルフィーヌが「もうっ!何ですのー!」と叫んでいる。元気そうで何よりだ。
二人は救護班により医務室に運ばれた。大きい怪我はなかったが、打ち身と擦り傷だらけである。傷は回復魔法ですぐに治ったが、打ち身の方は数日痛みそうだ。
なお、優勝は「ヒアウィゴ~!」と叫びながらゴールしたフェリーチェだったらしい。
ここは首都コルネクラにある競技場。
観客席に数個設置された魔石からアナウンスが響く。この元気な声は、赤毛の近衛騎士、アニエスだ。
「本日、十時より花嫁候補によるダービーが行われます!」
今日は乗馬の試験なのである。乗馬と言ってもそこは魔族、用意されていたのはヒポグリフだ。上半身は鷲、下半身は馬の姿を持つこの獣は、フォルトリア王国ではそれなりにポピュラーな騎獣である。
「アナウンスは私、アニエス・ポルトが担当します。また、放送席には本試験の審査担当であるバティスト騎士団長、警備担当のシルヴィア近衛隊長にもお越しいただいております。まずはお二方、一言お願いします」
「うむ!みな、全力を尽くした走りを見せて欲しいものだな!」
「レースにはどうしても危険が伴いますから、なるべくお怪我のないようにお願いしたいですね」
騎士団長のバティスト・ベルンシュクールが楽し気に話す一方で、シルヴィア隊長は緊張した顔をしている。令嬢たちの守護を仰せつかっている彼女は、レースの結果よりトラブルが発生しないかの方がよほど気になるようだ。
騎獣に乗った令嬢たちがパドックに現れた。カラフルな乗馬服に身を包んだ彼女たちに観客席から歓声が上がる。
「花嫁候補の令嬢が続々とゲートに到着しております。本日は二レース行う予定でしたが、諸事情により参加者が十五人となりましたので、本レースが決勝となります!」
ヒポグリフは気性が荒い。怖がって棄権した者、乗ってみたは良いが振り落とされてしまった者が相次いだため、レースに参加する令嬢は半分以下となってしまったのだ。ディアナも早々に振り落とされて今は観客席にいる。
(侯爵令嬢たるもの、当然乗馬の心得くらいありますわ。優勝してデルフィーヌ様に差をつけなくては)
アレクサンドラは自信満々でゲートに入った。デルフィーヌはこちらから三個内側のゲートにいる。令嬢たちが次々とゲートに入り、スタートの合図を待った。
「さあ、十五人の令嬢が揃いました!勝つのは誰なのか!今、ゲートが開きましたー!」
ゲートが開き、一斉にヒポグリフたちが走り出した。
「各馬、キレイにスタートを切っております!先頭は……デルフィーヌ嬢!その後ろをアレクサンドラ嬢が追う!」
「デルフィーヌ嬢とアレクサンドラ嬢が並んだ!激しい先頭争いだー!」
二人の後ろからは、他の令嬢たちが固まって追ってきている。十頭以上が押し合い圧し合いしているため、かなり危なっかしい状態だ。
「きゃあああ~!」
騎獣がぶつかってしまったのだろう。団子状の後続集団から数人の令嬢が弾き飛ばされた。風が巻き起こり、彼女たちを場外へ運ぶ。鞍から離れた時点で風魔法が動くように仕込まれているのだ。
「カタリナ嬢とリゼット嬢が場外へー!この時点で二人は失格となります!」
「救護班!落ちた令嬢を医務室へ運べ!」
シルヴィアが部下に命じ、数人の近衛騎士が走って行った。風魔法のおかげでふんわり落ちるようになっているが、着地の体制によっては怪我をしているかもしれない。救護班は落馬した娘たちを次々と運び出した。
「続く直線コーナー!順位は変わらず、一番手はデルフィーヌ嬢、半馬身後ろをアレクサンドラ嬢……おおーっと!ここで後続集団から一騎、飛び出した!フェリーチェ嬢だー!」
「速い、これは速い!フェリーチェ嬢、どんどん追い上げる!先頭の二人をとらえたー!」
アレクサンドラの後ろに、ぴたりとフェリーチェの騎獣が喰らいついてくる。観客席は大興奮だ。こちらまで歓声が聞こえてくる。
意外な伏兵に驚いていると、さらに突然、フェリーチェがヒポグリフから手を離した。
「あーっとこれは!お祭り乗りだー!!」
「フェリーチェ嬢、腕を組んだ状態で疾走している!素晴らしい体幹だー!!」
観客に対するパフォーマンスのつもりらしい。腕を組んだまま、フェリーチェが叫んだ。
「アーユーレディ、オール?」
「版権にひっかかりそうなネタはお止めになった方がよろしくてよ!」
今はデルフィーヌへ追いつくのに必死で後ろを気に掛ける余裕はないはずなのだが、アレクサンドラは思わずツッコんでしまった。
「さあ、先頭集団が障害物コーナーに入った!」
障害物コーナーの両端には木々が植えられている。枝がほうぼうに伸びているため、当たらないように避けながら走らなければならないのだ。
突然、前を走っていたデルフィーヌが鞭を振りかざした。鞭に叩かれた小枝がこちらへ飛んでくる。アレクサンドラは慌てて身を伏せてやり過ごした。
「ハッ!ホッ!」
その後も続くデルフィーヌの小枝攻撃に、馬上のアレクサンドラは身体をよじって避け続けた。後ろを走るフェリーチェも当たりそうになったのか、スピードを落としている。再び先頭は二人だけになった。
「おおっと、これはデルフィーヌ嬢の妨害行為かー?」
「叔父上……いえ、騎士団長、危険です!止めさせましょう」
「鞭が当たってしまっただけではないのか?それよりあのアレクサンドラ嬢とやらはよく避けるな。なかなかの反射神経だ」
「そんな呑気なことを言っている場合ですか……」
バティスト騎士団長はシルヴィア隊長の進言をまったく取り合わず、楽しそうに観戦している。近衛隊長は頭を抱えてしまった。
(このまま後ろにいては不利ですわね)
いったん障害物コーナーから出たところでアレクサンドラは一気にスピードを上げ、デルフィーヌと並んだ。そのまま二周目へ突入する。
障害物コーナーにさしかかると、再びデルフィーヌが鞭を振り上げた。だが、それより早く、アレクサンドラも小枝攻撃を開始する。
今度はデルフィーヌが避ける番だと思いきや、彼女も小枝を振りまき始めた。
二人の鞭の動きはどんどん激しくなり、間には落とされた枝が乱舞している。もう避ける暇もないため、鞭で枝を叩き落とす。
「このっ!なんてしつこい女かしら!」
「それはこちらのセリフですわ!」
キーキーと怒鳴るデルフィーヌに、アレクサンドラもつい感情的に答えてしまう。
「激しい妨害の応酬!もはや何の勝負か分からないー!!」
「うむ!元気があってよろしい!」
「元気があるとかいうレベルですかあれが!?」
鞭で小枝を叩き落とし、打ち返して相手にぶつける。その繰り返しだ。
二人の手の動きは、既に常人には見えないレベルの速さになっている。
障害物コーナーの終わりが見えてきたが、口喧嘩と攻撃に夢中の二人はそれに気づかない。
カーブに到達したところで曲がり切れず、二人はヒポグリフごと場外へ突っ込んでしまった。
「「あ~れ~!」」
「あーっ!デルフィーヌ嬢とアレクサンドラ嬢、場外のため失格!なんという番狂わせ!」
「言わんこっちゃない!救護班ー!」
観客の大歓声が競技場にこだまする。
「あいたたたた……」
風魔法により激突は免れたが、アレクサンドラの身体は植え込みの中に突っ込んでしまった。すぐ横で同じく植え込みに挟まったデルフィーヌが「もうっ!何ですのー!」と叫んでいる。元気そうで何よりだ。
二人は救護班により医務室に運ばれた。大きい怪我はなかったが、打ち身と擦り傷だらけである。傷は回復魔法ですぐに治ったが、打ち身の方は数日痛みそうだ。
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