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第十三章 帝国潰してもEんです!
第二十三話 ヴィーが皇帝陛下と対面…なんですけど…なぜかヴィーがお怒り気味なんですよね…
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『……はい、リルだ…ってサーチか』
「もう伯爵邸に着いた?」
『ああ、とっくの昔にな。今はお茶飲んで寛いでるところだ』
余裕だな!
「…お茶飲んでるとこ悪いんだけど、一仕事頼める?」
『?…何だよ』
「こっちにさぁ…“覇者の王冠”を持ってきてほしいのよ」
『はあ!?せっかく盗んできたヤツを持ってこいってか!?』
気持ちはよーくわかるから落ち着けい。
「別に盗んだ王冠を返すわけじゃないわよ。頭の悪いクソ皇帝を納得させたいだけ」
『クソ皇帝を納得って……ああ、そういう事か…。確かに“覇者の王冠”ほどの確定的な証拠は無いわな』
「そういうこと。だから誰か持ってきてくれない?」
『あー、わかった。私が…』
『あ、ちょっと待って下さい』
リルが行く準備をしようとして立ち上がったところを、ヴィーに制止された。
『リル達は休憩中なんですからゆっくりしていて下さい。代わりに私が行きます』
「ヴィーが?」
あまり表に出たがらないヴィーが珍しいわね。
『はい。私も屋内に籠りっぱなしですので、少し気晴らしがしたいですし…』
ぐさっ!
「ごめんね、ヴィー…やっぱ警備ばっかり任せたのは負担だったのね…」
『そういうわけではないです!ああすいません私の言い方が…』
『落ち着けヴィー。サーチにからかわれてるぞ』
『え!?』
「ちょっとリル。言わないでよ、もう」
『お前とパーティ組んでればイヤでもわかるようになるさ』
『わ、私からかわれてたんですか?』
マジメなヴィーはからかいがいがあるわぁ~…。
『…どうしましょう。すごく恥ずかしい…と言うより悔しい…と言うよりムカつきますので石化していいですか?』
「良くない良くない!謝るから止めて!」
さすがに仕返して石化はイヤすぎる!
『フフ…冗談ですよ。私もからかってみたんです』
そう言ってヴィーはペロリと小さな舌を出した。
「『………』」
『?…どうしたんです?急に黙り込んで』
…私とリルはお互いの顔を見て、頷き合った。
「ヴィー、あんた…」
『その顔は人前でしたらダメだぜ…』
『…何故ですか?』
「『エイミアと同じ匂いがする』」
『え、嘘』
言われたヴィーは、自分の顔をペタペタ触り。
『私が…?エイミアみたいな…?…え?え?』
顔が赤くなったり、身体をあちこち触ってみたり。
混乱してるというか、困っているというか…。
「ヴィーって…エイミアを超える逸材かもしれない…」
これを意識してやっていたなら、マジで傾国の美女だわ…。
「え?へヴィーナが来るの?」
ヴィーが来ることを聞いたソレイユは、珍しく目を丸くしていた。かなり驚いているらしい。
「へヴィーナは人間が好きな割りに、人間に会うのを嫌がる子だったのよ。どういう心境の変化なのかしら…」
「私達のパーティに加わったことが何か影響してるんじゃない?」
「…へ?パーティ加入?」
…あれ?
「もしかしてソレイユは知らなかった?ヴィーは私達のパーティに加入したのよ」
「うっそおおお!?あの万年人見知りのヴィーが!?…ってヴィー?いつの間に愛称まで…」
何かいろいろビックリしているソレイユ。これはこれで珍しい。
「…勝手に加入してマズかった?」
「んーん!んーん!全然そんなことない!…それよりも村から連れ出してくれてありがとうだよ!」
連れ出してくれてありがとう…か。
「そんなに人間が好きなのに人見知りって…やっぱり頭の蛇を気にしてるのかしら?」
「そうねー…メドゥーサにしては蛇と仲悪いみたいだったし…帽子を被るわけにもいかないしね~」
帽子…。あ、それだ。
「ヴィーはいまニット帽を被ってるから、その影響か」
「ニット帽っ!?へヴィーナがニット帽っ!」
「うん。蛇をキンキンに冷やして冬眠させるヤツ」
「と、冬眠…なるほど、そういう手があったのか……。なら、同じ手を使えばいろいろ…?」
ソレイユが何やらブツブツと呟き始めた頃。
コンコン
「?…誰か来た…?」
「あ、へヴィーナよ。入りなさーい」
…すげえ…めちゃくちゃ早いな…。
「…はあはあはあ、失礼致します……魔王様ご所望の“覇者の王冠”です」
「ありがと…って可愛いな!へヴィーナ、メチャクチャ可愛いな!何よこの反則!!」
「あ、あの…?魔王様…?」
「へヴィーナ、良い!あなたとっても良いわ!今度アタシとデートするからついてきてね♪」
「え!?えええ!?そんな、恐れ多い…!」
「あに言ってんのよ!これは命令よ!魔王命令!魔王命令は絶対なのよ!」
「はははいぃ!承りました!」
「うんうん、わかればよろしへぶっ!」
「あんたはムリ言わないの!マーシャンと同じ趣味かよ!」
「イタタ…魔王の頭をど突いて、更にサーシャ・マーシャと同格に扱うなんて…!屈辱だわ…!」
ソレイユをど突いた私にびっくりしつつも、持ってきた“覇者の王冠”をエイミアに渡す。
「エイミア、どうぞ。但し相当重いですよ」
「は、はい…!…って?あれ?…綿みたいに軽いですよ?」
それを聞いたヴィーは、私とソレイユを見やる。
ソレイユは答えるように頷く。私もそれを見て奥のメイドさん控え室へ向かった。
ドアを開けて、押し込めてあった皇帝を引っ張り出す。
「ムー!ムー!」
パンツ一丁でぐるぐる巻きの猿ぐつわ姿。はっきり言って皇帝の威厳はカケラもない。
「!?…何ですか、このオーク擬き」
そう言ったヴィーは、ハッとなって口を押さえた。
「わ、私としたことが…オークさんと皇帝を同列に並べてしまいました…!オークさん達になんて失礼なことを…!」
「…ヴィー、別にいいんだけどさ…下手したら不敬罪で捕まるよ…」
「そうなんですか!?気をつけます!」
「別にいいわよ~。魔王のアタシが許可しまーす。皇帝はブタ以下確定で」
「はっ!仰せのままに!」
…私達の中では珍しいマジメキャラだから、反応が新鮮で面白い…。
「ムー!ムー!ムウウウウウ!!」
「うっさいわね!ムームームームー!何が言いたいのよ!」
たぶん全力で抗議してるだけと思われ。
「猿ぐつわ取ったら?」
「じゃあ取りますよ~…えい」
ぶちぶちっ
「いで!いでででで!…き、貴様ああ!偽勇者の分際でええええっ!!」
「…まだそんなこと言ってるの…」
するとヴィーが皇帝に近寄った。
「……あなたのような人を見ていると…私自身の人間への好感が薄れそうです」
「な、何だ貴様は!?」
するとヴィーはニット帽を自ら外した。
「……ひぅ!」
「…ではあなたの断罪を始めましょうか…。魔王様の手を煩わすのは心外ですが…」
なぜかわからないけど…たぶん…ヴィーは怒ってる。
「もう伯爵邸に着いた?」
『ああ、とっくの昔にな。今はお茶飲んで寛いでるところだ』
余裕だな!
「…お茶飲んでるとこ悪いんだけど、一仕事頼める?」
『?…何だよ』
「こっちにさぁ…“覇者の王冠”を持ってきてほしいのよ」
『はあ!?せっかく盗んできたヤツを持ってこいってか!?』
気持ちはよーくわかるから落ち着けい。
「別に盗んだ王冠を返すわけじゃないわよ。頭の悪いクソ皇帝を納得させたいだけ」
『クソ皇帝を納得って……ああ、そういう事か…。確かに“覇者の王冠”ほどの確定的な証拠は無いわな』
「そういうこと。だから誰か持ってきてくれない?」
『あー、わかった。私が…』
『あ、ちょっと待って下さい』
リルが行く準備をしようとして立ち上がったところを、ヴィーに制止された。
『リル達は休憩中なんですからゆっくりしていて下さい。代わりに私が行きます』
「ヴィーが?」
あまり表に出たがらないヴィーが珍しいわね。
『はい。私も屋内に籠りっぱなしですので、少し気晴らしがしたいですし…』
ぐさっ!
「ごめんね、ヴィー…やっぱ警備ばっかり任せたのは負担だったのね…」
『そういうわけではないです!ああすいません私の言い方が…』
『落ち着けヴィー。サーチにからかわれてるぞ』
『え!?』
「ちょっとリル。言わないでよ、もう」
『お前とパーティ組んでればイヤでもわかるようになるさ』
『わ、私からかわれてたんですか?』
マジメなヴィーはからかいがいがあるわぁ~…。
『…どうしましょう。すごく恥ずかしい…と言うより悔しい…と言うよりムカつきますので石化していいですか?』
「良くない良くない!謝るから止めて!」
さすがに仕返して石化はイヤすぎる!
『フフ…冗談ですよ。私もからかってみたんです』
そう言ってヴィーはペロリと小さな舌を出した。
「『………』」
『?…どうしたんです?急に黙り込んで』
…私とリルはお互いの顔を見て、頷き合った。
「ヴィー、あんた…」
『その顔は人前でしたらダメだぜ…』
『…何故ですか?』
「『エイミアと同じ匂いがする』」
『え、嘘』
言われたヴィーは、自分の顔をペタペタ触り。
『私が…?エイミアみたいな…?…え?え?』
顔が赤くなったり、身体をあちこち触ってみたり。
混乱してるというか、困っているというか…。
「ヴィーって…エイミアを超える逸材かもしれない…」
これを意識してやっていたなら、マジで傾国の美女だわ…。
「え?へヴィーナが来るの?」
ヴィーが来ることを聞いたソレイユは、珍しく目を丸くしていた。かなり驚いているらしい。
「へヴィーナは人間が好きな割りに、人間に会うのを嫌がる子だったのよ。どういう心境の変化なのかしら…」
「私達のパーティに加わったことが何か影響してるんじゃない?」
「…へ?パーティ加入?」
…あれ?
「もしかしてソレイユは知らなかった?ヴィーは私達のパーティに加入したのよ」
「うっそおおお!?あの万年人見知りのヴィーが!?…ってヴィー?いつの間に愛称まで…」
何かいろいろビックリしているソレイユ。これはこれで珍しい。
「…勝手に加入してマズかった?」
「んーん!んーん!全然そんなことない!…それよりも村から連れ出してくれてありがとうだよ!」
連れ出してくれてありがとう…か。
「そんなに人間が好きなのに人見知りって…やっぱり頭の蛇を気にしてるのかしら?」
「そうねー…メドゥーサにしては蛇と仲悪いみたいだったし…帽子を被るわけにもいかないしね~」
帽子…。あ、それだ。
「ヴィーはいまニット帽を被ってるから、その影響か」
「ニット帽っ!?へヴィーナがニット帽っ!」
「うん。蛇をキンキンに冷やして冬眠させるヤツ」
「と、冬眠…なるほど、そういう手があったのか……。なら、同じ手を使えばいろいろ…?」
ソレイユが何やらブツブツと呟き始めた頃。
コンコン
「?…誰か来た…?」
「あ、へヴィーナよ。入りなさーい」
…すげえ…めちゃくちゃ早いな…。
「…はあはあはあ、失礼致します……魔王様ご所望の“覇者の王冠”です」
「ありがと…って可愛いな!へヴィーナ、メチャクチャ可愛いな!何よこの反則!!」
「あ、あの…?魔王様…?」
「へヴィーナ、良い!あなたとっても良いわ!今度アタシとデートするからついてきてね♪」
「え!?えええ!?そんな、恐れ多い…!」
「あに言ってんのよ!これは命令よ!魔王命令!魔王命令は絶対なのよ!」
「はははいぃ!承りました!」
「うんうん、わかればよろしへぶっ!」
「あんたはムリ言わないの!マーシャンと同じ趣味かよ!」
「イタタ…魔王の頭をど突いて、更にサーシャ・マーシャと同格に扱うなんて…!屈辱だわ…!」
ソレイユをど突いた私にびっくりしつつも、持ってきた“覇者の王冠”をエイミアに渡す。
「エイミア、どうぞ。但し相当重いですよ」
「は、はい…!…って?あれ?…綿みたいに軽いですよ?」
それを聞いたヴィーは、私とソレイユを見やる。
ソレイユは答えるように頷く。私もそれを見て奥のメイドさん控え室へ向かった。
ドアを開けて、押し込めてあった皇帝を引っ張り出す。
「ムー!ムー!」
パンツ一丁でぐるぐる巻きの猿ぐつわ姿。はっきり言って皇帝の威厳はカケラもない。
「!?…何ですか、このオーク擬き」
そう言ったヴィーは、ハッとなって口を押さえた。
「わ、私としたことが…オークさんと皇帝を同列に並べてしまいました…!オークさん達になんて失礼なことを…!」
「…ヴィー、別にいいんだけどさ…下手したら不敬罪で捕まるよ…」
「そうなんですか!?気をつけます!」
「別にいいわよ~。魔王のアタシが許可しまーす。皇帝はブタ以下確定で」
「はっ!仰せのままに!」
…私達の中では珍しいマジメキャラだから、反応が新鮮で面白い…。
「ムー!ムー!ムウウウウウ!!」
「うっさいわね!ムームームームー!何が言いたいのよ!」
たぶん全力で抗議してるだけと思われ。
「猿ぐつわ取ったら?」
「じゃあ取りますよ~…えい」
ぶちぶちっ
「いで!いでででで!…き、貴様ああ!偽勇者の分際でええええっ!!」
「…まだそんなこと言ってるの…」
するとヴィーが皇帝に近寄った。
「……あなたのような人を見ていると…私自身の人間への好感が薄れそうです」
「な、何だ貴様は!?」
するとヴィーはニット帽を自ら外した。
「……ひぅ!」
「…ではあなたの断罪を始めましょうか…。魔王様の手を煩わすのは心外ですが…」
なぜかわからないけど…たぶん…ヴィーは怒ってる。
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