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第十三章 帝国潰してもEんです!
第十七話 “下弦の弓”と会議…できれば私達が動きやすいようにしたいんですけど…あ、ヴィーが大活躍!…ですよね…
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「…え~…これより第2回対帝国革命戦線の会議を行いたいと思います」
パチパチパチ…
…エイミアとヴィーのまばらな拍手が郷愁を誘う。
「…“下弦の弓”の皆さんも、リルも、ブスッとしないでさあ…」
「………」
「「「………」」」
「…活発な…議論を…」
「………フン」
「…何だよアイツ」
「そっちから仕掛けてきた癖に…」
「嫌な態度だな…」
…は、話が進まない…。
玄関でのバトルが終結したあと、“下弦の弓”は私の謝罪を受け入れてくれた。
フィリー曰く「罠を想定してなかった私達も悪いし、外の見張りに意識を向けすぎたし…」とのこと。
外の見張り…密偵は粗方始末したつもりだったんだけど…まだいたのかしら?
「おい」
で、問題はリルのこの発言だった。
「何よリル」
「こいつら…本当に“下弦の弓”か?」
少し鼻白む“下弦の弓”メンバー。
ちょっとリル!今のタイミングは最悪だって!
「リル、この人達はちゃんと」
「待ってください。リルさん…でしたね。あなたの疑問は尤もです。まずは相手を疑ってかかるくらい用心深くないと、冒険者として永くはやっていけませんから」
…フィリーのナイスフォローのおかげで“下弦の弓”も冷静になったようだ。
「証拠はあります。冒険者証がありますのでお見せしますね」
「冒険者証はいい。私が言いたいことは、そういうことじゃねえんだ」
「…でしたら、どういうことですか?」
するとリルはフィリーから目を逸らして、私に爆弾を投下してきた。
「こいつらがあの有名な“下弦の弓”?はっきり言って弱すぎるぞ」
ぴきぃん
…あ、空気が凍った。
「な、なんだとおおおおお!?」
「弱すぎるとは言ってくれるじゃねえか!!」
「流石にそれは聞き捨てなりませんね…!」
うわあ!フィリーまでキレかかってる!
「リル!あんたはなんつーことを…!謝りなさい!謝れコラ!」
「な、何だよ!何でサーチは“下弦の弓”の肩を持つんだよ!」
「そういう問題じゃなあああい!今は味方同士争ってる場合じゃ」
「味方!?こいつらが!?あんな子供騙しの罠に引っ掛かる連中が役に立つのか!?」
ぴきぃぃぃん
「…あ、さらに凍結」
「…ですねえ」
「お茶入りましたよ~」
「あんたらああああ!そんなとこでマッタリしてないで止めなさあああい!!」
「このアマ、言わせておけば…!」
「おいおい、ここまで真っ平らだと男か女かはわからんぞ」
びきぃ!
「…あ、凍結がヒビ割れ」
「…ですねえ」
「お茶菓子もあります」
「だああああかああああらああああ…」
「サーチの分のお茶です、どうぞ」
「あ、どうも…じゃなくて!」
「殺す!!ぜっったいにぶっっ殺おす!!」
「うわあ!男女がキレたあ!」
「男女か!?女男じゃねえか?」
「最初とは全く関係ない議論と化してますが…仕方ない!迎撃するよ!!」
「「「おうっ!」」」
「あ、やば。本格的な戦闘になりそうね」
「…止めるべき」
「じゃあ私がリルをし止めます」
「あら、でしたら私が“下弦の弓”をし止めます」
「止めるのよね!?『止める』の前に『し』があった気がするんだけど!?」
「サーチ姉、たぶん『仕止める』に変換される、と思われる」
やああめええてええ!!
「お前らみたいな騙りなんざ、怖くとも何ともねえよっ!」
「|≪蓄電池≫《バッテリーチャージ》、微妙にマイルド」
バリバリバチィ!!
「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!」
「なんだ!?同士討ちか!?」
「チャンスだ!何でもいいからぶっ飛ばすぞ!」
「皆、囲んで一気に決めるわよ!」
「「「おう!」」」
「…足首を一瞬だけ|≪石化魔眼≫《ゴルゴン》」
かちん
ごきっ!ぐきぐきっ!
「「「あぎゃあああああ!!!」」」
“下弦の弓”は全員同時に倒れ込んだ。
ここまで聞こえた複数の「ぐきっ!」はかなり痛そうだ。出来れば捻挫くらいで済んでくれればいいんだけど…。
「あ、足が…!って骨が折れてるぅぅ!!」
「チクショウ!何でいきなり…」
「うああ!足が変な方向に曲がってるうう!!」
「早く治療を!!お願いだから治療してえええ!!」
…2人は骨折確定。全治1週間ってとこだから…戦力外は間違いないわね。
(ヴィー!やり過ぎよ!)
(すみません…思った以上に上手くいってしまいまして…)
ヴィーは申し訳なさそうに、ケガ人の救護に向かった。
ま、ヴィーみたいな美人に看てもらえるんだから、ケガをした男共はまんざらでもないだろう。
…で、現在。
マイルドな威力のはずだったのに、しっかり焦げてるリル。
「びええ~…」
エイミアの頭にでっかいたんこぶができている。どうやら電撃の調整を誤ったらしく、キツい一発をもらっていた。
「「「………」」」
反対側に座るのは、若手No.1と呼び声高い“下弦の弓”。但し全員、足を負傷中。
言っちゃ悪いけど…若手No.1の割りには、どいつもこいつも使えねえ。
「あの~…何か意見は…」
…リルと“下弦の弓”との間に火花が散るばかりで、誰も発言することはない。
(ヴィー、何か言ってよぉ…)
困り果てて、ヴィーに小声で意見を催促する。
(わかりました)
「何かご意見はありませんか?」
「はい!」「はい!」「はい!」
おいっ!
私の時と対応が違いすぎるだろ!
「はい、そちらの方…」
「司会進行をヴィーさんに代えていただきたい!」
「「さんせーい!」」
おおいっ!!
「…さ、賛成の方は挙手をお願いします…」
ざっ!
全員賛成かよ!
ていうかリジーにリルに…エイミアとヴィーまで!?
(サーチ姉、我慢我慢)
(リジー!何であんたまで…)
(今はヴィー姉が司会進行した方が、スムーズに進むのは明らか。我慢我慢)
ぐ…!た、確かに…!
「ヴィーさんが司会をしたほうが華がありますな」
「まったくだ。あっはっは」
(…ヴィー…あの2人は後で、もう片方の足も石化して)
ついでに「ぐきっ!」っと。
(…了解です)
「賛成多数で可決されました」
パチパチパチパチパチパチ!!
必死に拍手してんじゃねえよ!!
「じゃあ代わりま~す」
(ヴィー、私達が都合良く動けるよう、取りまとめて)
(はい、わかりました)
(ごめん、この借りは返すから)
「…それじゃあ議案第一号から…」
「それでは賛成の方は挙手を」
ざっ!
…すげえ、約15分で最終議案まで来ちゃった。
「それでは可決ということで…」
…ホントに私達の都合良く…ていうか良すぎる内容で全部可決された。
「よっし!それじゃあ決まった通りに動くわよ!」
私は早速フィリーの前に座り。
「じゃあサクサクと城内の情報を言ってもらうわよ」
「え!?な、何で急に強気に!?」
「え?あんた達、賛成したじゃない?実際の作戦行動は全部私達に任せるって」
「「「「…へ!?」」」」
私の背後でリジーが議事録をチラチラ見せながら言った。。
「3ページ目に書いてある。ちゃんと全会一致だった」
議事録をひったくるように奪い、覗き込むフィリー。
「………た、確かに…全会一致…な、何であなた達は手を挙げたの!?」
「「「…いや、フィリーも挙げてたし…」」」
…ヴィーが司会に代わってから、すっかり舞い上がった“下弦の弓”の男性陣は、内容を深く気にすることもなく議案の全てに賛成した。
それに釣られる形で女性陣も賛成した。
結局、その状況を鑑みたヴィーが私達に都合が良い議案をぶっ込みまくり…。
現在に至る♪
「さあ、決まったことなんだから!さっさと吐きなさい!」
「な、何よこれ!?まるで取り調べじゃないのよ!」
ヴィーが大量の書類を持って“下弦の弓”に近づく。
「すみません。現在スケルトン伯爵が怪我で療養中ですので、皆さんで書類の整理をお願いします」
「「「へ!?」」」
またもリジーが議事録を持って言う。
「今度は5ページ目。これも全会一致」
「…嘘だろ…『怪我人は後方支援に徹する案』…全会一致…」
「というわけです。サクサクと書類を処理して下さいね♪」
「「「は、嵌められたあああ!!」」」
この後。
“下弦の弓”の男性陣が、極度の女性不信に陥ったのは…言うまでもない。
「頑張って下さいね。疲れて倒れた時は、私が看てあげますから」
「「「も、もう勘弁して下さい…」」」
パチパチパチ…
…エイミアとヴィーのまばらな拍手が郷愁を誘う。
「…“下弦の弓”の皆さんも、リルも、ブスッとしないでさあ…」
「………」
「「「………」」」
「…活発な…議論を…」
「………フン」
「…何だよアイツ」
「そっちから仕掛けてきた癖に…」
「嫌な態度だな…」
…は、話が進まない…。
玄関でのバトルが終結したあと、“下弦の弓”は私の謝罪を受け入れてくれた。
フィリー曰く「罠を想定してなかった私達も悪いし、外の見張りに意識を向けすぎたし…」とのこと。
外の見張り…密偵は粗方始末したつもりだったんだけど…まだいたのかしら?
「おい」
で、問題はリルのこの発言だった。
「何よリル」
「こいつら…本当に“下弦の弓”か?」
少し鼻白む“下弦の弓”メンバー。
ちょっとリル!今のタイミングは最悪だって!
「リル、この人達はちゃんと」
「待ってください。リルさん…でしたね。あなたの疑問は尤もです。まずは相手を疑ってかかるくらい用心深くないと、冒険者として永くはやっていけませんから」
…フィリーのナイスフォローのおかげで“下弦の弓”も冷静になったようだ。
「証拠はあります。冒険者証がありますのでお見せしますね」
「冒険者証はいい。私が言いたいことは、そういうことじゃねえんだ」
「…でしたら、どういうことですか?」
するとリルはフィリーから目を逸らして、私に爆弾を投下してきた。
「こいつらがあの有名な“下弦の弓”?はっきり言って弱すぎるぞ」
ぴきぃん
…あ、空気が凍った。
「な、なんだとおおおおお!?」
「弱すぎるとは言ってくれるじゃねえか!!」
「流石にそれは聞き捨てなりませんね…!」
うわあ!フィリーまでキレかかってる!
「リル!あんたはなんつーことを…!謝りなさい!謝れコラ!」
「な、何だよ!何でサーチは“下弦の弓”の肩を持つんだよ!」
「そういう問題じゃなあああい!今は味方同士争ってる場合じゃ」
「味方!?こいつらが!?あんな子供騙しの罠に引っ掛かる連中が役に立つのか!?」
ぴきぃぃぃん
「…あ、さらに凍結」
「…ですねえ」
「お茶入りましたよ~」
「あんたらああああ!そんなとこでマッタリしてないで止めなさあああい!!」
「このアマ、言わせておけば…!」
「おいおい、ここまで真っ平らだと男か女かはわからんぞ」
びきぃ!
「…あ、凍結がヒビ割れ」
「…ですねえ」
「お茶菓子もあります」
「だああああかああああらああああ…」
「サーチの分のお茶です、どうぞ」
「あ、どうも…じゃなくて!」
「殺す!!ぜっったいにぶっっ殺おす!!」
「うわあ!男女がキレたあ!」
「男女か!?女男じゃねえか?」
「最初とは全く関係ない議論と化してますが…仕方ない!迎撃するよ!!」
「「「おうっ!」」」
「あ、やば。本格的な戦闘になりそうね」
「…止めるべき」
「じゃあ私がリルをし止めます」
「あら、でしたら私が“下弦の弓”をし止めます」
「止めるのよね!?『止める』の前に『し』があった気がするんだけど!?」
「サーチ姉、たぶん『仕止める』に変換される、と思われる」
やああめええてええ!!
「お前らみたいな騙りなんざ、怖くとも何ともねえよっ!」
「|≪蓄電池≫《バッテリーチャージ》、微妙にマイルド」
バリバリバチィ!!
「あぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!」
「なんだ!?同士討ちか!?」
「チャンスだ!何でもいいからぶっ飛ばすぞ!」
「皆、囲んで一気に決めるわよ!」
「「「おう!」」」
「…足首を一瞬だけ|≪石化魔眼≫《ゴルゴン》」
かちん
ごきっ!ぐきぐきっ!
「「「あぎゃあああああ!!!」」」
“下弦の弓”は全員同時に倒れ込んだ。
ここまで聞こえた複数の「ぐきっ!」はかなり痛そうだ。出来れば捻挫くらいで済んでくれればいいんだけど…。
「あ、足が…!って骨が折れてるぅぅ!!」
「チクショウ!何でいきなり…」
「うああ!足が変な方向に曲がってるうう!!」
「早く治療を!!お願いだから治療してえええ!!」
…2人は骨折確定。全治1週間ってとこだから…戦力外は間違いないわね。
(ヴィー!やり過ぎよ!)
(すみません…思った以上に上手くいってしまいまして…)
ヴィーは申し訳なさそうに、ケガ人の救護に向かった。
ま、ヴィーみたいな美人に看てもらえるんだから、ケガをした男共はまんざらでもないだろう。
…で、現在。
マイルドな威力のはずだったのに、しっかり焦げてるリル。
「びええ~…」
エイミアの頭にでっかいたんこぶができている。どうやら電撃の調整を誤ったらしく、キツい一発をもらっていた。
「「「………」」」
反対側に座るのは、若手No.1と呼び声高い“下弦の弓”。但し全員、足を負傷中。
言っちゃ悪いけど…若手No.1の割りには、どいつもこいつも使えねえ。
「あの~…何か意見は…」
…リルと“下弦の弓”との間に火花が散るばかりで、誰も発言することはない。
(ヴィー、何か言ってよぉ…)
困り果てて、ヴィーに小声で意見を催促する。
(わかりました)
「何かご意見はありませんか?」
「はい!」「はい!」「はい!」
おいっ!
私の時と対応が違いすぎるだろ!
「はい、そちらの方…」
「司会進行をヴィーさんに代えていただきたい!」
「「さんせーい!」」
おおいっ!!
「…さ、賛成の方は挙手をお願いします…」
ざっ!
全員賛成かよ!
ていうかリジーにリルに…エイミアとヴィーまで!?
(サーチ姉、我慢我慢)
(リジー!何であんたまで…)
(今はヴィー姉が司会進行した方が、スムーズに進むのは明らか。我慢我慢)
ぐ…!た、確かに…!
「ヴィーさんが司会をしたほうが華がありますな」
「まったくだ。あっはっは」
(…ヴィー…あの2人は後で、もう片方の足も石化して)
ついでに「ぐきっ!」っと。
(…了解です)
「賛成多数で可決されました」
パチパチパチパチパチパチ!!
必死に拍手してんじゃねえよ!!
「じゃあ代わりま~す」
(ヴィー、私達が都合良く動けるよう、取りまとめて)
(はい、わかりました)
(ごめん、この借りは返すから)
「…それじゃあ議案第一号から…」
「それでは賛成の方は挙手を」
ざっ!
…すげえ、約15分で最終議案まで来ちゃった。
「それでは可決ということで…」
…ホントに私達の都合良く…ていうか良すぎる内容で全部可決された。
「よっし!それじゃあ決まった通りに動くわよ!」
私は早速フィリーの前に座り。
「じゃあサクサクと城内の情報を言ってもらうわよ」
「え!?な、何で急に強気に!?」
「え?あんた達、賛成したじゃない?実際の作戦行動は全部私達に任せるって」
「「「「…へ!?」」」」
私の背後でリジーが議事録をチラチラ見せながら言った。。
「3ページ目に書いてある。ちゃんと全会一致だった」
議事録をひったくるように奪い、覗き込むフィリー。
「………た、確かに…全会一致…な、何であなた達は手を挙げたの!?」
「「「…いや、フィリーも挙げてたし…」」」
…ヴィーが司会に代わってから、すっかり舞い上がった“下弦の弓”の男性陣は、内容を深く気にすることもなく議案の全てに賛成した。
それに釣られる形で女性陣も賛成した。
結局、その状況を鑑みたヴィーが私達に都合が良い議案をぶっ込みまくり…。
現在に至る♪
「さあ、決まったことなんだから!さっさと吐きなさい!」
「な、何よこれ!?まるで取り調べじゃないのよ!」
ヴィーが大量の書類を持って“下弦の弓”に近づく。
「すみません。現在スケルトン伯爵が怪我で療養中ですので、皆さんで書類の整理をお願いします」
「「「へ!?」」」
またもリジーが議事録を持って言う。
「今度は5ページ目。これも全会一致」
「…嘘だろ…『怪我人は後方支援に徹する案』…全会一致…」
「というわけです。サクサクと書類を処理して下さいね♪」
「「「は、嵌められたあああ!!」」」
この後。
“下弦の弓”の男性陣が、極度の女性不信に陥ったのは…言うまでもない。
「頑張って下さいね。疲れて倒れた時は、私が看てあげますから」
「「「も、もう勘弁して下さい…」」」
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