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第九章 大会の賞品はEカップ?
第四話 何だか尾行されてるみたいだったので撃退してみました!…そしたら黒幕が釣れたんですよね…
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いや~。私個人的にだけど憧れてた冒険者に出会えたからめっちゃハイテンションだわ。
「じゃなきゃエイミアをどこかに捨ててったかもね…あー重い!」
ムリヤリにでもテンション上げないとやってられないのよ!
酔いつぶれて寝ちゃってる人って何でこんなに重たいのかしら…。おんぶしてるせいで背中の感触が…。
男の人なら嬉しいんだろうけど私的には苛立ちしか感じないわ…!
「はあー、はあー…『体力』の数値が低い私には地獄だわ…」
……“刃先”に手伝ってくれって頼むべきだった…。
「ひぃ~、ひぃ~…ふはぁ、着いたあ…」
あれから1時間くらい。
休み休み、這うようなスピードでどうにかたどり着いた…。
「はあ…はあ…とにかく…部屋に放り込まないと…」
半分引き摺るようなカタチで部屋の前までいき、蹴破る勢いでドアを開ける。
「ん~にゃあ…もう飲めないのら…」
「たく…いい気なものよね…」
今度絶対に何か奢らせる!…そう決めながらエイミアをベッドに投げ込んだ。
部屋を厳重にロックして外へ。そのまま私は裏へまわり気配を消す。
しばらく周囲に溶け込んで下手な尾行をしてきた連中を待ち受ける。
タッタッタッ…
「おい、どこ行きやがった!!」
「クソ!完全に見失ったぞ!」
…冒険者じゃないわね…。
貴族の衛兵かな?
「この辺りに潜んでいるかもしれん!手分けして探せ!」
そう言って散開する衛兵達。
…バカねぇ…これで私の独壇場じゃない…ウフフ。
ガンガラガンッ!
「クソ…何でこのオレがこんな下っぱがやるようなことを…」
何かブツブツ言いながらゴミ箱を蹴飛ばしている。
あーあー…注意力が散漫になってるわよ…。
スタッ
「やってらんねえ」
ブスッ
「がっ!……かっ…」
ドサッ
「口から鮮血♪…一丁あがり~」
うーん。簡単過ぎて訓練にもならないわね。
「あと5人。さっさと片付けてお風呂入ろうっと♪」
私は再び闇に消えていった。
「アルフー!!ガイー!!……ちくしょう!一体何が起きてるんだ!!」
あらあら…いつの間にかひとりぼっちなのね。
「うう…一旦引き上げるしかないか…」
ちょうどいいわ!
あんたを逆に尾行すれば黒幕もわかるし。
「しかし部下の行方がわからん以上は戻るわけにもいかない…どうする…」
…これって絶対に優柔不断なタイプのヤツね…。
時間かかりそうだなあ…さっさとお風呂入りたいし…。
「ううむ…見捨てることはできん…だが…」
よし。やろ。
スタッ
「むっ!?何奴…がはっ」
|≪偽物≫《イミテーション》で作ったトンファーで肩を殴りつける。
怯んでいる間に首筋に針を突きつけた。
「動かないでね?」
私の声と針の感触で事態を悟ったのか、言われたとおりに固まった。
「はい、いい子ですね」
「ぐ、バカにするな!…私にこんなマネをしてタダですむと思うなよ…!」
「それはあんた次第よ。ま、あんたの仲間みたいになりたくなければ、おとなしくするのね」
「私の仲間?…まさか!部下達は無事なんだろうな!?」
「…あんたね、か弱い乙女を尾行するような変態を無事で帰すと思う?」
「な…!?まさか…!」
…部下が死ぬ可能性を考えてなかったわけ?
「今頃は仲良くあの世へ向かってるわよ…あなたも後を追いたければ協力してあげるけど?」
そう言って針を少ーしだけ突き刺す。
「ひっ!?」
男は崩れ落ちて。
「た、頼む!命だけは!命だけは助けてくれえええ!」
…命乞いを始めた。
「それはあんた次第だってさっき言ったでしょ。私の質問にちゃんと答えなさい」
「わ、わかった…」
「…じゃあ単刀直入に聞くわ。あんたのご主人様は誰?」
「………」
「あーあ。針ってどうしてこんなに重いのかしら。手が疲れてきちゃったー。手元が狂っちゃうかもねー…こんなふうに」
少しだけ針を深く刺す。
「う…うあああああああああ!!アプロースだ!アプロース公爵家だあああ!!」
…あっさり吐いたわね…。
「ありがとう。最初からこれくらい協力的なら死なずに済んだのにね」
「え…ぁ…」
男は事切れた。
最初から生かして帰すつもりはなかったんだけどね…。
「それにしてもアプロース公爵家か…公爵なんだから当然大物よね…」
私自身が帝国のことを知らなさすぎる。
「…明日は1日かけて情報収集ね…」
まずは闇ギルドかな…なんて考えながら後片付けを始めた。
…次の日になっても配下の兵士達が帰らなかったアプロース公爵家では、怪しい雰囲気を漂わせる人間の出入りが多くなっていた。
「現皇帝の義理の父親か…そりゃ大物どころじゃないわね」
朝一番に闇ギルドで聞きだした情報でアプロース公爵家の権勢の規模が確認できた。
いきなりのラスボス登場とは思わなかったけどね…。
「…当主のハイリッヒ・ヴァン・アプロースは典型的な権力の亡者。皇帝へのゴマ擂りと下の者へ威張り散らすことしかできない…」
闇ギルドでの情報では今の当主はただの俗物っぽい。家の権力だけが取り柄みたいね。
「また子供達はこれでもか!というくらい甘やかされて育ったため、父親と似たり寄ったりな感じ…」
…よく潰れないわね、この公爵家…。
「…となると…大会に出場する長男のための露払いってわけか…」
…本拠地に忍びこんで天井裏で盗み聞き…なんて時代劇でよくあるヤツをやってみようと思ったんだけど…。
…必要ないわね。わざわざ危ない橋を渡ることもないし。
…退散退散。
『…ーチ!……サー…』
ん?
念話水晶?
『サーチ!サーチってば!』
エイミアか。
「はいはい…どうしたの?何か掴めた?」
エイミアには元貴族の伝を辿ってもらって、帝国貴族から情報を集めてもらってたのだ。
『すいません、今回は私の伝は使えません。かなりマズい状況です』
「…何があったの」
まさかエイミアに危険なことが!?
『実は…父が帝国に来ているらしいんです』
…は?
「…なんで?」
『わかりません!でも間違いなく父が来ています!見つかったらぜっったいに面倒なことになります!』
……ホントにめんどくさいことになりそうね。
「仕方ないわ。とりあえず引き上げて。まだ見つかったわけじゃないわね?」
『はい…いまは仲が良い公爵家にお世話になってるみたいです…』
……はい?
「…公爵家?」
『はい』
ちょっと…勘弁してよ…。
「どこの公爵家?」
『どこのって…帝国で公爵家なんて一つしかないですよ?』
ああ…アプロースなのね…。
つまり…。
「ここにいるわけね…」
『ここって…まさかアプロース公爵家にいるんですか!?』
「そのまさかよ。おまけに今回の黒幕確定」
『……めんどくさ……』
激しく同意するわ。
このタイミングでエイミアの父親が帝国に来てるって…。
偶然なわけないよね…。
ホントにめんどくさい…。
「じゃなきゃエイミアをどこかに捨ててったかもね…あー重い!」
ムリヤリにでもテンション上げないとやってられないのよ!
酔いつぶれて寝ちゃってる人って何でこんなに重たいのかしら…。おんぶしてるせいで背中の感触が…。
男の人なら嬉しいんだろうけど私的には苛立ちしか感じないわ…!
「はあー、はあー…『体力』の数値が低い私には地獄だわ…」
……“刃先”に手伝ってくれって頼むべきだった…。
「ひぃ~、ひぃ~…ふはぁ、着いたあ…」
あれから1時間くらい。
休み休み、這うようなスピードでどうにかたどり着いた…。
「はあ…はあ…とにかく…部屋に放り込まないと…」
半分引き摺るようなカタチで部屋の前までいき、蹴破る勢いでドアを開ける。
「ん~にゃあ…もう飲めないのら…」
「たく…いい気なものよね…」
今度絶対に何か奢らせる!…そう決めながらエイミアをベッドに投げ込んだ。
部屋を厳重にロックして外へ。そのまま私は裏へまわり気配を消す。
しばらく周囲に溶け込んで下手な尾行をしてきた連中を待ち受ける。
タッタッタッ…
「おい、どこ行きやがった!!」
「クソ!完全に見失ったぞ!」
…冒険者じゃないわね…。
貴族の衛兵かな?
「この辺りに潜んでいるかもしれん!手分けして探せ!」
そう言って散開する衛兵達。
…バカねぇ…これで私の独壇場じゃない…ウフフ。
ガンガラガンッ!
「クソ…何でこのオレがこんな下っぱがやるようなことを…」
何かブツブツ言いながらゴミ箱を蹴飛ばしている。
あーあー…注意力が散漫になってるわよ…。
スタッ
「やってらんねえ」
ブスッ
「がっ!……かっ…」
ドサッ
「口から鮮血♪…一丁あがり~」
うーん。簡単過ぎて訓練にもならないわね。
「あと5人。さっさと片付けてお風呂入ろうっと♪」
私は再び闇に消えていった。
「アルフー!!ガイー!!……ちくしょう!一体何が起きてるんだ!!」
あらあら…いつの間にかひとりぼっちなのね。
「うう…一旦引き上げるしかないか…」
ちょうどいいわ!
あんたを逆に尾行すれば黒幕もわかるし。
「しかし部下の行方がわからん以上は戻るわけにもいかない…どうする…」
…これって絶対に優柔不断なタイプのヤツね…。
時間かかりそうだなあ…さっさとお風呂入りたいし…。
「ううむ…見捨てることはできん…だが…」
よし。やろ。
スタッ
「むっ!?何奴…がはっ」
|≪偽物≫《イミテーション》で作ったトンファーで肩を殴りつける。
怯んでいる間に首筋に針を突きつけた。
「動かないでね?」
私の声と針の感触で事態を悟ったのか、言われたとおりに固まった。
「はい、いい子ですね」
「ぐ、バカにするな!…私にこんなマネをしてタダですむと思うなよ…!」
「それはあんた次第よ。ま、あんたの仲間みたいになりたくなければ、おとなしくするのね」
「私の仲間?…まさか!部下達は無事なんだろうな!?」
「…あんたね、か弱い乙女を尾行するような変態を無事で帰すと思う?」
「な…!?まさか…!」
…部下が死ぬ可能性を考えてなかったわけ?
「今頃は仲良くあの世へ向かってるわよ…あなたも後を追いたければ協力してあげるけど?」
そう言って針を少ーしだけ突き刺す。
「ひっ!?」
男は崩れ落ちて。
「た、頼む!命だけは!命だけは助けてくれえええ!」
…命乞いを始めた。
「それはあんた次第だってさっき言ったでしょ。私の質問にちゃんと答えなさい」
「わ、わかった…」
「…じゃあ単刀直入に聞くわ。あんたのご主人様は誰?」
「………」
「あーあ。針ってどうしてこんなに重いのかしら。手が疲れてきちゃったー。手元が狂っちゃうかもねー…こんなふうに」
少しだけ針を深く刺す。
「う…うあああああああああ!!アプロースだ!アプロース公爵家だあああ!!」
…あっさり吐いたわね…。
「ありがとう。最初からこれくらい協力的なら死なずに済んだのにね」
「え…ぁ…」
男は事切れた。
最初から生かして帰すつもりはなかったんだけどね…。
「それにしてもアプロース公爵家か…公爵なんだから当然大物よね…」
私自身が帝国のことを知らなさすぎる。
「…明日は1日かけて情報収集ね…」
まずは闇ギルドかな…なんて考えながら後片付けを始めた。
…次の日になっても配下の兵士達が帰らなかったアプロース公爵家では、怪しい雰囲気を漂わせる人間の出入りが多くなっていた。
「現皇帝の義理の父親か…そりゃ大物どころじゃないわね」
朝一番に闇ギルドで聞きだした情報でアプロース公爵家の権勢の規模が確認できた。
いきなりのラスボス登場とは思わなかったけどね…。
「…当主のハイリッヒ・ヴァン・アプロースは典型的な権力の亡者。皇帝へのゴマ擂りと下の者へ威張り散らすことしかできない…」
闇ギルドでの情報では今の当主はただの俗物っぽい。家の権力だけが取り柄みたいね。
「また子供達はこれでもか!というくらい甘やかされて育ったため、父親と似たり寄ったりな感じ…」
…よく潰れないわね、この公爵家…。
「…となると…大会に出場する長男のための露払いってわけか…」
…本拠地に忍びこんで天井裏で盗み聞き…なんて時代劇でよくあるヤツをやってみようと思ったんだけど…。
…必要ないわね。わざわざ危ない橋を渡ることもないし。
…退散退散。
『…ーチ!……サー…』
ん?
念話水晶?
『サーチ!サーチってば!』
エイミアか。
「はいはい…どうしたの?何か掴めた?」
エイミアには元貴族の伝を辿ってもらって、帝国貴族から情報を集めてもらってたのだ。
『すいません、今回は私の伝は使えません。かなりマズい状況です』
「…何があったの」
まさかエイミアに危険なことが!?
『実は…父が帝国に来ているらしいんです』
…は?
「…なんで?」
『わかりません!でも間違いなく父が来ています!見つかったらぜっったいに面倒なことになります!』
……ホントにめんどくさいことになりそうね。
「仕方ないわ。とりあえず引き上げて。まだ見つかったわけじゃないわね?」
『はい…いまは仲が良い公爵家にお世話になってるみたいです…』
……はい?
「…公爵家?」
『はい』
ちょっと…勘弁してよ…。
「どこの公爵家?」
『どこのって…帝国で公爵家なんて一つしかないですよ?』
ああ…アプロースなのね…。
つまり…。
「ここにいるわけね…」
『ここって…まさかアプロース公爵家にいるんですか!?』
「そのまさかよ。おまけに今回の黒幕確定」
『……めんどくさ……』
激しく同意するわ。
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