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第七章 砂漠で一番のDになれ
第十五話 魔王ソレイユのばっきばき握手の洗礼をうけ…リディアが男に戻る!?…ただしお湯はいらない…ですよね…
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「…剣…ですよね?」
「そーよー」
エイミアは“知識の聖剣”を鞘から抜き放つ。
しゅいんっ
すぽっ
「「「「あ」」」」
くるくるくる
ドスッ!
「うわっ危ない!」
すっぽ抜けて私のところへ飛んできた。
「エイミア!あんた私に恨みでもあるの!?」
「う、恨みはないわけじゃないですけどわざとじゃありません!」
恨みあるんかい!
まあ確かに毎回毎回頬っぺた引っ張ったり剥いたり剥いたり剥いたり…。
…うーん…私でも恨むな。
…今度甘いモノでも奢ってあげよかな。
「ごめんなさい、サーチ…」
「まあいいわよ…それより剣は大丈夫?」
「あ!そうでした…床に刺さったままでした」
そう言って床に刺さった聖剣を引っこ抜いて先が欠けてないか確かめる。
「…すごいです…いま作ったみたいに綺麗なままです…」
まあ腐っても聖剣だしね…すっぽ抜けて床に刺さったら折れたor欠けたじゃあ聖剣の面目丸潰れでしょ…。
「それぐらいで欠けるような剣じゃないよ。一応オリハルタイトだし」
…何?
「…オリハルコンじゃなくて?アダマンタイトじゃなくて?」
「??…何それ?オリハルタイトを中途半端に分割してできたような感じね」
えー!?
オリハルコンとアダマンタイトはないわけ?
…まさか…。
逆にアダマ…。
…やめた。R18に引っ掛かりそうな気がするし…。
何言ってんだ私。
「あ、でもアダマ・コーンていうモンスターはいるよ?」
…なるほど。それなら大丈夫ね…。
ていうかこの2つに名前つけたのって絶対転生してきたヤツよね…。
「でも何で魔王さんが伝説の聖剣を…?」
「ん?私に挑戦してきた勇者が使ってた剣よ」
うわリアルだな!勇者ぶっ飛ばして奪った剣かよ!
ごんっ
「んきゃ!」
「奪ったなんて人聞きの悪いこと言わない!前の勇者がいらないって言ったからもらっただけよ!」
いらないって…勇者も勇者よね。
…それよりも!
「ち、ちょっとソレイユ!あんた自分の『力』把握してから拳骨してよね!い、痛いなんてもんじゃない…!」
「きゃーー!サーチ血が!血が!」
「と、とりあえず止血だけしとくから!」
ソレイユは頬っぺたをポリポリ掻いている。
「…ごめんねー。たまーにやり過ぎちゃうのよ…単なるゾンビに拳骨したら首がとれてデュラハーンになっちゃったこともあるし」
!!?
全員後ろに控えていたデュラハーンを見る。
「…私のことです…」
………学習能力って大事ね………。
ソレイユがもう一度聖術をかけてくれたので頭の傷はすぐに治った。
「そうそう、いつの間にかアタシをタメで呼んでなかった?」
…そだっけ?
「…ごめんなさい、全然気にしてなかったわ…」
「別にいーよ。最近名前で呼んでくれる子がいなかったから…私もサーチって呼ぶねー」
なんか恐れ多いな。けどいいか。
「わかったわ。よろしくね」
「こちらこそーってね」
ソレイユと握手…。
ばきっめきめきっ
「きいああああ!折れる折れる砕けるー!!」
「あー、ごめんごめん。たまーにデュラハーンの指を砕いちゃうんだよねー」
デュラハーンはしみじみと頷いた。
「…じゃあ私もいいか?」
「いーよいーよ!ニャンコ先生なら大歓迎!」
「ニャンコ先生言うな!」
そう言ってリルも握手した。
みしみし…
「くぅ~!うぬぅ~~!」
リルが青筋を立てて頑張ってるけど…。
「はいムリ~」
ごきごきっ
「あに”ゃーーー!!!」
…敗北。
「あの~…私も…」
「勇…じゃなくてエイミアだっけ?いーよいーよ」
そして握手ファイト!
「いぃぃぃぃぃ…!」
「お!おぉ~!頑張るねー…さすが勇…じゃなくてエイミア」
ソレイユも本気を出すのかな…。
エイミアが前屈みになって踏ん張る。
するとエイミアの立派な谷間がソレイユの視線に入る。
「…むかっ」
めきめきっぼきぃ!
「√∀@¥〇ーー!!!」
…エイミアの声にならない叫びが響き渡った…。
ソレイユ…マジで大人げない。
わんわん泣くエイミアをソレイユが治療してる間。
身代わりの像をリディアに手渡した。
「…身代わりの像?」
「そう。知らない…わよね」
リディアは頷いた。
そりゃそうでしょ。私も知らなかったし。
「超レアアイテムなんだけどね…効果がイマイチ過ぎてほとんど知られていないのよ」
「…どんな効果なんだよ?」
「1年程遡ってのステータスの初期化だって」
「すげえじゃねえか!」
「…レベルもよ?」
リディアが止まる。
「……確かに微妙だな……」
微妙だけどあんたには最適なのよ。
「あんたに使えば…間違いなく男に戻れるわよ」
「……………………そうだな」
何よ。喜びなさいよ。
「この1年でレベル10上げたんだぜ…」
「…まあ、そこはあんたの判断よ」
リディアはしばらく私を見つめると。
「…使う」
即決した。
「そう…」
私は心の中で盛大にため息を吐いた。
…つまり…リディアの想いに…向き合わないとダメなわけね…。
「じゃあ…使わせてもらう」
え!?今!?
「ちょっと待って心の準備が…」
「んだよ面倒くさい。やるぞ」
待て待て待てー!
「向こうの部屋でやんなさーい!」
「ちょっ、何」
バタンっ
ドアを閉める。
しばらくドアを叩く音が響いたが…諦めたらしく隣の部屋へ歩いていく気配がした。
「…いいのかよ?」
「あのねえ…男に戻ると私のどストライク…だったりしたら困るのよ!」
「どすとらいく?」
しまった。
「え~…私の好みってこと!」
「あー…わからなくはないな…」
そんな会話をしていると。
「ふぅ…治りました」
「ごめんね…つい力がはいっちゃって」
エイミアと大人げないソレイユが来た。
「ちょっと!大人げないなんて言う子にはお仕置きしちゃうぞ」
心を読むなっつーの。
「せっかく良いものあげようと思ってたんだけど」
「え!?何何!」
「…やめよっかな~」
「ごめんなさいすいません申し訳ありませんでした」
「…ものすごく棒読みに聞こえるけど…まあいいか」
そう言うとソレイユは私を羽根で包んだ。
一瞬のことだったけど、羽根から解放されると。
「じゃーん!」
…?…ああ!
新しいビキニアーマーだ!
「それ大蝙蝠だよね?もう少しいい素材にしといたよ」
何を使ったの?
「軟骨亀っていうモンスターがいるんだけどね、その甲羅。弾力性があるから着けてても違和感ないでしょ」
…すごい。普通に下着感覚だ。
「大蝙蝠よりは守備力もあるからさ…ビキニアーマーには最適だと思うよ」
「あ、ありがとう!」
色が黒から赤に変わったくらいで違和感はまったくないわ。
「んー!テンションあがるわー!」
…なんて言ってると。
どがあああんっ!
「な、何!!」
「隣の部屋ね。たぶんあのオトコオンナくんが身代わりの像を使ったんじゃない?」
ソレイユの言葉どおり、隣の部屋からこちらに二人歩いてくる気配がある。
…ん?二人?
ガチャガチャ…ギィィ…
ドアが開く。
すると。
「…だ、誰…?」
前の姿のリディアと。
今の姿のリディアと。
…二人いた。
「そーよー」
エイミアは“知識の聖剣”を鞘から抜き放つ。
しゅいんっ
すぽっ
「「「「あ」」」」
くるくるくる
ドスッ!
「うわっ危ない!」
すっぽ抜けて私のところへ飛んできた。
「エイミア!あんた私に恨みでもあるの!?」
「う、恨みはないわけじゃないですけどわざとじゃありません!」
恨みあるんかい!
まあ確かに毎回毎回頬っぺた引っ張ったり剥いたり剥いたり剥いたり…。
…うーん…私でも恨むな。
…今度甘いモノでも奢ってあげよかな。
「ごめんなさい、サーチ…」
「まあいいわよ…それより剣は大丈夫?」
「あ!そうでした…床に刺さったままでした」
そう言って床に刺さった聖剣を引っこ抜いて先が欠けてないか確かめる。
「…すごいです…いま作ったみたいに綺麗なままです…」
まあ腐っても聖剣だしね…すっぽ抜けて床に刺さったら折れたor欠けたじゃあ聖剣の面目丸潰れでしょ…。
「それぐらいで欠けるような剣じゃないよ。一応オリハルタイトだし」
…何?
「…オリハルコンじゃなくて?アダマンタイトじゃなくて?」
「??…何それ?オリハルタイトを中途半端に分割してできたような感じね」
えー!?
オリハルコンとアダマンタイトはないわけ?
…まさか…。
逆にアダマ…。
…やめた。R18に引っ掛かりそうな気がするし…。
何言ってんだ私。
「あ、でもアダマ・コーンていうモンスターはいるよ?」
…なるほど。それなら大丈夫ね…。
ていうかこの2つに名前つけたのって絶対転生してきたヤツよね…。
「でも何で魔王さんが伝説の聖剣を…?」
「ん?私に挑戦してきた勇者が使ってた剣よ」
うわリアルだな!勇者ぶっ飛ばして奪った剣かよ!
ごんっ
「んきゃ!」
「奪ったなんて人聞きの悪いこと言わない!前の勇者がいらないって言ったからもらっただけよ!」
いらないって…勇者も勇者よね。
…それよりも!
「ち、ちょっとソレイユ!あんた自分の『力』把握してから拳骨してよね!い、痛いなんてもんじゃない…!」
「きゃーー!サーチ血が!血が!」
「と、とりあえず止血だけしとくから!」
ソレイユは頬っぺたをポリポリ掻いている。
「…ごめんねー。たまーにやり過ぎちゃうのよ…単なるゾンビに拳骨したら首がとれてデュラハーンになっちゃったこともあるし」
!!?
全員後ろに控えていたデュラハーンを見る。
「…私のことです…」
………学習能力って大事ね………。
ソレイユがもう一度聖術をかけてくれたので頭の傷はすぐに治った。
「そうそう、いつの間にかアタシをタメで呼んでなかった?」
…そだっけ?
「…ごめんなさい、全然気にしてなかったわ…」
「別にいーよ。最近名前で呼んでくれる子がいなかったから…私もサーチって呼ぶねー」
なんか恐れ多いな。けどいいか。
「わかったわ。よろしくね」
「こちらこそーってね」
ソレイユと握手…。
ばきっめきめきっ
「きいああああ!折れる折れる砕けるー!!」
「あー、ごめんごめん。たまーにデュラハーンの指を砕いちゃうんだよねー」
デュラハーンはしみじみと頷いた。
「…じゃあ私もいいか?」
「いーよいーよ!ニャンコ先生なら大歓迎!」
「ニャンコ先生言うな!」
そう言ってリルも握手した。
みしみし…
「くぅ~!うぬぅ~~!」
リルが青筋を立てて頑張ってるけど…。
「はいムリ~」
ごきごきっ
「あに”ゃーーー!!!」
…敗北。
「あの~…私も…」
「勇…じゃなくてエイミアだっけ?いーよいーよ」
そして握手ファイト!
「いぃぃぃぃぃ…!」
「お!おぉ~!頑張るねー…さすが勇…じゃなくてエイミア」
ソレイユも本気を出すのかな…。
エイミアが前屈みになって踏ん張る。
するとエイミアの立派な谷間がソレイユの視線に入る。
「…むかっ」
めきめきっぼきぃ!
「√∀@¥〇ーー!!!」
…エイミアの声にならない叫びが響き渡った…。
ソレイユ…マジで大人げない。
わんわん泣くエイミアをソレイユが治療してる間。
身代わりの像をリディアに手渡した。
「…身代わりの像?」
「そう。知らない…わよね」
リディアは頷いた。
そりゃそうでしょ。私も知らなかったし。
「超レアアイテムなんだけどね…効果がイマイチ過ぎてほとんど知られていないのよ」
「…どんな効果なんだよ?」
「1年程遡ってのステータスの初期化だって」
「すげえじゃねえか!」
「…レベルもよ?」
リディアが止まる。
「……確かに微妙だな……」
微妙だけどあんたには最適なのよ。
「あんたに使えば…間違いなく男に戻れるわよ」
「……………………そうだな」
何よ。喜びなさいよ。
「この1年でレベル10上げたんだぜ…」
「…まあ、そこはあんたの判断よ」
リディアはしばらく私を見つめると。
「…使う」
即決した。
「そう…」
私は心の中で盛大にため息を吐いた。
…つまり…リディアの想いに…向き合わないとダメなわけね…。
「じゃあ…使わせてもらう」
え!?今!?
「ちょっと待って心の準備が…」
「んだよ面倒くさい。やるぞ」
待て待て待てー!
「向こうの部屋でやんなさーい!」
「ちょっ、何」
バタンっ
ドアを閉める。
しばらくドアを叩く音が響いたが…諦めたらしく隣の部屋へ歩いていく気配がした。
「…いいのかよ?」
「あのねえ…男に戻ると私のどストライク…だったりしたら困るのよ!」
「どすとらいく?」
しまった。
「え~…私の好みってこと!」
「あー…わからなくはないな…」
そんな会話をしていると。
「ふぅ…治りました」
「ごめんね…つい力がはいっちゃって」
エイミアと大人げないソレイユが来た。
「ちょっと!大人げないなんて言う子にはお仕置きしちゃうぞ」
心を読むなっつーの。
「せっかく良いものあげようと思ってたんだけど」
「え!?何何!」
「…やめよっかな~」
「ごめんなさいすいません申し訳ありませんでした」
「…ものすごく棒読みに聞こえるけど…まあいいか」
そう言うとソレイユは私を羽根で包んだ。
一瞬のことだったけど、羽根から解放されると。
「じゃーん!」
…?…ああ!
新しいビキニアーマーだ!
「それ大蝙蝠だよね?もう少しいい素材にしといたよ」
何を使ったの?
「軟骨亀っていうモンスターがいるんだけどね、その甲羅。弾力性があるから着けてても違和感ないでしょ」
…すごい。普通に下着感覚だ。
「大蝙蝠よりは守備力もあるからさ…ビキニアーマーには最適だと思うよ」
「あ、ありがとう!」
色が黒から赤に変わったくらいで違和感はまったくないわ。
「んー!テンションあがるわー!」
…なんて言ってると。
どがあああんっ!
「な、何!!」
「隣の部屋ね。たぶんあのオトコオンナくんが身代わりの像を使ったんじゃない?」
ソレイユの言葉どおり、隣の部屋からこちらに二人歩いてくる気配がある。
…ん?二人?
ガチャガチャ…ギィィ…
ドアが開く。
すると。
「…だ、誰…?」
前の姿のリディアと。
今の姿のリディアと。
…二人いた。
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