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一瞬の再会-東十条彰Side-
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久しぶりに感じる遥の舌をねっとりと絡ませる。
目の前の綺麗な瞳は、次第に色気が増してとろんとしていく。
そんな様に欲情して、歯止めが効かなくなる。
「んうっ」
無意識にワンピースの上から揉みしだいていた俺の手は、頂点を摘むと遥の体がビクッとなって甘い声が耳たぶを揺らしてくる。
「あっ……だ……駄目……」
小鳥みたいに可愛い声で言うと、ギュッと眉を寄せた。
息が荒くなった遥が俺の胸元に手を置いて俺から離れようとする。
でも、絶対逃がさない。
「なんで?こんな顔してるのに」
そう言って頬に添えた手を顎に滑らせ、下唇を親指でなぞると熱を帯びた瞳が一回り大きくなる。
「コホンッ」
そんな時、いきなり咳払いが聞こえる。
声の方に目をやるとドアを開けて佇むキヨコババアが映って、俺のテンションは一気にだだ下がりする。
遥は見られたのが恥ずかしかったのか、慌ててベッド影に身を隠した。
今更そんな事をしたって意味なんて無いのに。
「おい、なんで返ってきてんだよ」
「悪いねーいい所なのに」
ニンマリ笑うキヨコババアは続ける。
「でも、世話役がもう病院の下まで来てたんでね。お坊ちゃまには早く知らせた方がいいと思ってね。一応ノックはしたんだけどね」
「はぁー、もう来てんのかよ」
残念極まりない思いで眉を寄せて頭をかく。
「遥ちゃんと会わせないほうがいいだろう?」
「……あぁ、そうだな」
そう言いながら、咄嗟にベッド下に隠れて小動物みたいにちょこんと座っている遥をに目を向けると、首をかしげて俺に不思議そうな顔を向けていた。
「遥ちゃん。とにかく今日は帰りな」
「あっ、はい!」
やっとベッドからピョコンと顔を出した遥は、俺に「また明日来るから」と言って真っ赤な顔をしたままキヨコババアと一緒に出て行った。
ドアが閉まってからある事を思い出した。
「あっ!言いそびれちまった……」
『また明日来るから』
「……まっ、いいか」
遥の顔を思い出して、口元が緩んでいくのを感じた。
目の前の綺麗な瞳は、次第に色気が増してとろんとしていく。
そんな様に欲情して、歯止めが効かなくなる。
「んうっ」
無意識にワンピースの上から揉みしだいていた俺の手は、頂点を摘むと遥の体がビクッとなって甘い声が耳たぶを揺らしてくる。
「あっ……だ……駄目……」
小鳥みたいに可愛い声で言うと、ギュッと眉を寄せた。
息が荒くなった遥が俺の胸元に手を置いて俺から離れようとする。
でも、絶対逃がさない。
「なんで?こんな顔してるのに」
そう言って頬に添えた手を顎に滑らせ、下唇を親指でなぞると熱を帯びた瞳が一回り大きくなる。
「コホンッ」
そんな時、いきなり咳払いが聞こえる。
声の方に目をやるとドアを開けて佇むキヨコババアが映って、俺のテンションは一気にだだ下がりする。
遥は見られたのが恥ずかしかったのか、慌ててベッド影に身を隠した。
今更そんな事をしたって意味なんて無いのに。
「おい、なんで返ってきてんだよ」
「悪いねーいい所なのに」
ニンマリ笑うキヨコババアは続ける。
「でも、世話役がもう病院の下まで来てたんでね。お坊ちゃまには早く知らせた方がいいと思ってね。一応ノックはしたんだけどね」
「はぁー、もう来てんのかよ」
残念極まりない思いで眉を寄せて頭をかく。
「遥ちゃんと会わせないほうがいいだろう?」
「……あぁ、そうだな」
そう言いながら、咄嗟にベッド下に隠れて小動物みたいにちょこんと座っている遥をに目を向けると、首をかしげて俺に不思議そうな顔を向けていた。
「遥ちゃん。とにかく今日は帰りな」
「あっ、はい!」
やっとベッドからピョコンと顔を出した遥は、俺に「また明日来るから」と言って真っ赤な顔をしたままキヨコババアと一緒に出て行った。
ドアが閉まってからある事を思い出した。
「あっ!言いそびれちまった……」
『また明日来るから』
「……まっ、いいか」
遥の顔を思い出して、口元が緩んでいくのを感じた。
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