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遅すぎる自覚
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昔っからそう。
アキラの考えている事は分からない。
分からないから、私は何度もこうやってアキラの地雷を踏んでしまう。
気持ちを自覚した今は、地雷避けではなく、もっと仲良くしていたいだけなのに……。
最初のキスも激しかったのに2度目のキスは更に激しくて、ドアに押さえつけられていなかったら確実に立てていなかったに違いない。
と思っていた傍から、足の力が抜けて、背中がドアを伝ってその場に崩れ落ちてしまった。
全身の力が抜ける程のキス、やっぱりアキラは凄い。
ヘナヘナになって床にお尻を付けた私は、荒くなった息を整えながら、ぼんやりした視界でアキラを見上げた。
「犬に戻るって話……間違えたの。だから無かったことに……」
目線に合わせるようにしゃがんだアキラは、私の話を遮る。
しかも、酷い色気混じりの熱い視線を送りながら。
「俺、撤回は許さないって、言ったけど?」
「……っ」
それだけでお腹の奥が疼いてしまった。
既にさっきのキスでかなりキテいるのに、そんな目、こっちに向けないで欲しい。
「い、言ったけど……でも……」
「煩い」
この流れはヤバい。
絶対軽い女認定されてしまう。
なのにやっぱり私は、好きなアキラに抗える気がしない。
勢いで言ってしまった失言に後悔し始めていると、両手首を掴まれてそのまま頭上で拘束されてしまった。
でも、緩くて甘い拘束。
まるで逃げたければ逃げろとでも言ってるかのように感じられた。
……やっぱりアキラは
「……ズルイ」
そう言ってギュッと目を瞑って顔を逸らすと、私にアキラの影が落ちて来たのが分かった。
「ズルイのはお前だろ?」
ズルイ?私が?
顔を逸らしたままゆっくり目を開けて横目でアキラを見ると、眉を寄せる、酷く綺麗な顔がすぐそこにあった。
アキラはすぐに、むき出しの首筋にキスを落としてくる。
予想外の動きに無防備な体はビクっと震えてしまった。
拘束していない方の手は、頭を掻き抱いてそのまま首筋、鎖骨と滑るように降りていって胸の膨らみにたどり着く。
いつもなら脱がされるかブラのホックを外す方が先なのに、今日はいきなり服越しに先をつままれて、玄関なのに思わず卑猥な声が漏れてしまう。
この階は他に三部屋しかないらしく、出入りは少ないよう。
とは言っても、このドアの向こうは共有の廊下だ。
いつ人が通ってもおかしくはない。
そんな場所と壁一枚しか挟んでいないのに、こんな事をしていると言う事に背徳感を感じてしまう。
「待って……」
「待たねぇ。お前、俺に避けられるの、嫌なんだろ?」
そんな事を面と向かって言われると、顔が真っ赤になってしまう。
その通りなんだけど、言われるとめちゃくちゃ恥ずかしくて顔を隠したいに、残念なことに手は頭上で束ねられている。
その時、急にアキラが顔を埋め耳元にピリっと小さな痛みを感じた。
「痛っ……」
アキラの考えている事は分からない。
分からないから、私は何度もこうやってアキラの地雷を踏んでしまう。
気持ちを自覚した今は、地雷避けではなく、もっと仲良くしていたいだけなのに……。
最初のキスも激しかったのに2度目のキスは更に激しくて、ドアに押さえつけられていなかったら確実に立てていなかったに違いない。
と思っていた傍から、足の力が抜けて、背中がドアを伝ってその場に崩れ落ちてしまった。
全身の力が抜ける程のキス、やっぱりアキラは凄い。
ヘナヘナになって床にお尻を付けた私は、荒くなった息を整えながら、ぼんやりした視界でアキラを見上げた。
「犬に戻るって話……間違えたの。だから無かったことに……」
目線に合わせるようにしゃがんだアキラは、私の話を遮る。
しかも、酷い色気混じりの熱い視線を送りながら。
「俺、撤回は許さないって、言ったけど?」
「……っ」
それだけでお腹の奥が疼いてしまった。
既にさっきのキスでかなりキテいるのに、そんな目、こっちに向けないで欲しい。
「い、言ったけど……でも……」
「煩い」
この流れはヤバい。
絶対軽い女認定されてしまう。
なのにやっぱり私は、好きなアキラに抗える気がしない。
勢いで言ってしまった失言に後悔し始めていると、両手首を掴まれてそのまま頭上で拘束されてしまった。
でも、緩くて甘い拘束。
まるで逃げたければ逃げろとでも言ってるかのように感じられた。
……やっぱりアキラは
「……ズルイ」
そう言ってギュッと目を瞑って顔を逸らすと、私にアキラの影が落ちて来たのが分かった。
「ズルイのはお前だろ?」
ズルイ?私が?
顔を逸らしたままゆっくり目を開けて横目でアキラを見ると、眉を寄せる、酷く綺麗な顔がすぐそこにあった。
アキラはすぐに、むき出しの首筋にキスを落としてくる。
予想外の動きに無防備な体はビクっと震えてしまった。
拘束していない方の手は、頭を掻き抱いてそのまま首筋、鎖骨と滑るように降りていって胸の膨らみにたどり着く。
いつもなら脱がされるかブラのホックを外す方が先なのに、今日はいきなり服越しに先をつままれて、玄関なのに思わず卑猥な声が漏れてしまう。
この階は他に三部屋しかないらしく、出入りは少ないよう。
とは言っても、このドアの向こうは共有の廊下だ。
いつ人が通ってもおかしくはない。
そんな場所と壁一枚しか挟んでいないのに、こんな事をしていると言う事に背徳感を感じてしまう。
「待って……」
「待たねぇ。お前、俺に避けられるの、嫌なんだろ?」
そんな事を面と向かって言われると、顔が真っ赤になってしまう。
その通りなんだけど、言われるとめちゃくちゃ恥ずかしくて顔を隠したいに、残念なことに手は頭上で束ねられている。
その時、急にアキラが顔を埋め耳元にピリっと小さな痛みを感じた。
「痛っ……」
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