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デリート大作戦

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「ち、あう。ち、が……ちっが⋯⋯っぁ」
呂律が上手く回らないほど感じてしまう。
「お前知ってる?酷く言われる度にめちゃくちゃ締め付けてくんの」
その言葉にふるふると首を振る。

「嘘ばっかつく悪い犬は、これでも舐めてろ」
喘ぎっぱなしで開けっ放しの口の中に、指を突っ込まれる。

こんな指なんて噛んでしまえばいい。

そう思うのに⋯⋯揺さぶられてる私は素直にその指を指舐めてしまう。
決して舐めたかったわけじゃない。
写真の為だから。
絶対そうだから。



色々頭の中で葛藤はあるのに、もう気持ち良すぎて

⋯⋯どうでもいい。

横目で見えるアキラは、そんな私をひどく満足そうに見下ろしていた。

「下手くそ」
くっと笑って指を抜くと、代わりにその整った顔を近付けて来る。
柔らかな唇が重なると、自分の舌を差し入れてくる。


頭をかき抱かれ、乱れた髪がさらに乱れる。

もう、アキラに支えてもらっていないと確実に立ててないだろう。

差し入れられたアキラの舌が気持ちよすぎて、アキラの匂いに酷く興奮して、
とめどなく流れる快感にあられもない声を上げて⋯⋯

私の体はもう、とっくに限界が来ているのにアキラは終わらせてくれない。



そんな時、急にアキラの動きが激しさを増してくる。
やっと終われるんだろう。でも、そんなに激しくされると⋯⋯
「あっ、や⋯⋯はげ、し⋯⋯」
「キツっ」
小さく呟く。

その直後にアキラの欲が注がれ、それと同時に私は最後の絶頂に大きく震えた。

私の口の端かられるよだれを親指で拭うアキラはどこか余裕げ。
私はというと、もう指先さえ動かせないほどの脱力感なのに。

わずかに残っていた力も尽きて、そのままの体勢で動くことも出来ず、荒い息を整えているとーー


「え⋯⋯何、してんの?」

あてがわれた感覚にドキッとして振り返る。
そこにはまだまだ元気なその部分が映り込み、一瞬で血の気が引いた。

「大丈夫。次は手首のこれ取ってやるから」

いやいや、そういう問題じゃない。

断言通りに手はすぐに解放されたけど、もう無理!
「ま、ま、待って」
手首に縛られた跡がついている手で抵抗するも、アキラは嘘くさい笑顔を向けるだけ。

「もうむ、り⋯⋯あぁっ⋯⋯あっ」

ねぇ、あんたは私の身体を壊すつもり?
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