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四つの異変、その一 はたまたお約束のアレ
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「四つ、ですか?」
優弥は息を飲んだ。それは多いのか少ないのか判断が難しいところだ。そもそも、何と比べればいいのかわからないが。
「はい、まず一つ目はダンジョンです」
異世界の代名詞、ダンジョン。
この世界にも当然のように存在した。ヴァルデールのダンジョンは急に現れるものらしい。
例えば、昨日まではなかったのに突如として山道の途中に洞窟が現れたとか、長年誰も住んでいなかった屋敷がダンジョン化したとか、パターンはいろいろあるらしい。
ダンジョンは入る度に地形が変わるというもので、中には魔物がいる。奥に行けば行く程魔物は強くなるが、宝箱を見つける可能性も高くなるという。
宝箱には貴重なアイテムや武器などが入っているが、たまになんだかわからない物も入っているという。
ダンジョンの最奥にはボスモンスターがいて、倒すとダンジョンコアというアイテムが手に入る。それはその名の通り、ダンジョンの核で心臓部。壊すとダンジョンコアを入手したダンジョンはなくなってしまうが、壊した者に新たな力を授けるという。ユニーク魔法が使えるようになったとか、クラスチェンジしたとか、ただ単純にステータスが上がったとか、多種に渡り、その効果は絶大らしい。
そのため、ダンジョン攻略は大変人気だという。ダンジョン攻略を生業とする、冒険者と呼ばれる者達が現れるくらいに。
ダンジョンには入場制限があり、最大七人までを一組として、そのダンジョンの大きさによって変わるが、三組から十組くらいしか入れない。だから我先にダンジョンに入ろうとする者が多くて、諍いが絶えなかった。死者が出ることもざらにあったそうだ。
それは元も子もないだろうということで、国と冒険者達を束ねる冒険者ギルドがダンジョンの管理をし始めた。と言っても、入場の順番を整理したりするだけなのだが。ダンジョンに入る者は基本的に自己責任だし、もし攻略中に危機に陥っても誰も助けてはくれない。ダンジョンの中で死んでも、死体から装備まで全部ダンジョンに吸収されてしまう。一説ではそれが宝箱の中身となったり、ダンジョンコア破壊の恩恵の元になっていたりするのではないかと言われている。
危険と魅惑を同時に孕んだもの、それがダンジョンだ。
「我がマクルストと北に隣接しているガモルティの国境に突然、ダンジョンが現れたのです」
「突然、ダンジョンが現れた……でも、それっておかしなことではないのでは?」
この世界のダンジョンは突然現れる。ならばこの話のどこにおかしな点があるのだろうか。
「洞窟型のダンジョンや地形型のダンジョンならおかしくはないのですが、今回現れたのは建物型のダンジョンなんです。建物型は元々存在していた建物がダンジョンとなる事例しかないのです」
「つまり、突如として謎の建物が現れ、それがダンジョンだったと?」
「はい、そういうことです」
ヴェルディス隊長がよくできましたと言わんばかりに首肯した。
ヴェルディス隊長は面倒見が良いのだが、たまに優弥を子供みたい扱うことがある。それが少し恥ずかしかったりする。
「しかもその建物の形が少し特殊で……なんというか、緑色の大きな人物像が立っているのですが、それが何なのか、過去の文献からも当てはまるものがなかったそうで……」
「緑色の大きな人物像……」
優弥にはふと思い当たるものがあった。しかしそんなわけがないと頭を振る。それは元の世界にあるものだ。こちらに来ているわけがないし、それがダンジョンになるだなんて、意味がわからない。
「すぐにでもダンジョンに探索部隊を送りたいのですが、何分ガモルティとの国境にあるので、どちらの国の管轄かで揉めてしまっていて……」
北の大国ガモルティ。高い山々に囲まれており、王都はこの大陸で一番高い山の上にある。それはまさに自然の要塞で、山砦大国と呼ばれている。領土はマクルストと西に隣接している農耕の国ドルバレーン、そして東に隣接している鍛冶師国家レシキンの三国の北部に渡っている程広い。
国土が広いということは、その分人も多い。しかし国土のほとんどが山であり、しかもその山のほとんどが自然の育まれていない岩山で、それ以外も荒れ地が広がっているばかりで作物は育ちにくく、食料は不足しがち。マクルストからの輸入に頼っている。
だが、山や荒れ地の多いガモルティに届けるのは一苦労で、どうしても値が上がってしまう。ガモルティから輸入するものといったら鉱石なのだが、最近は珍しい鉱石や質の良い鉱石が取れなくなりつつあり、輸入するものがあまりないのだ。
「つまり、貿易摩擦が起きている、と」
優弥は一人で納得しているが、ヴェルディス隊長には伝わらなかったようで、きょとんと不思議な顔をしている。
「輸入と輸出のバランスが悪くて、国家間で経済的な問題が起きてる状態のことですよ」
優弥が苦笑気味に説明する。元の世界の言葉では通じないということがたまにあったりする。かと思えば変なことは伝わったりしたり。こういう時に、本当に不思議な世界だと改めて感じる。
「なるほど、そうなんですね」
隊長は納得してくれたようだ。
「そのせいでガモルティとはあまり良い関係とは言えないということですね」
「その通りです」
ガモルティは国力がどんどん削られていっている。資金や資材など。そんな中に新たなダンジョンが現れたら是が非でもほしいだろう。
ダンジョンはそれだけで価値がある。人を呼ぶし、中には資金や資材が豊富だし、ダンジョンコアはその希少性からとんでもなく高値になるらしい。
「ガモルティは新しいダンジョンを手に入れようと必死です。特に見た目からして普通ではないから中も未知数です。これで攻略中に珍しいアイテムでも発見されたらそれこそ莫大な富を生むでしょう」
人が集まるところは金が集まる。どこの世界でもそういうのは一緒ということだ。
「しかも、ガモルティは少し前に管理していた唯一のダンジョンを攻略されてしまい、今はダンジョンを所有していない状況です。我がマクルストも今は二つのダンジョンしかありません。これは他の国と比べると少ない方で、我々としても管理権を手に入れたいところです」
「それで、管理権を巡って争いが起きてしまっていると」
優弥は悲しそうな顔をする。やはりどこの世界でも人と人との争いは避けられないのか。
「まだ直接的なことは何も起きていません。まだ牽制しあっている状態、と言ったところですかね。この先はわかりませんが……」
隊長は真顔になる。この先のことを見据えているのだろうか。
どう転ぶかわからないが、まだ少し先のことだ。どちらの国のものになるかはわからないが、今は手を出せないようだ。
「一つ目はダンジョンというのはわかりました。では、次の情報は何でしょうか?」
肩を落とすにはまだ早い。情報はまだ三つもあるのだ。
「二つ目は地形の変化です」
「ち、地形の変化?」
これまた壮大な話が出てきた。
「はい。そしてこれが、司祭殿が帰ってきていない理由でもあります」
二ヶ月経ったのにまだ司祭が帰ってきていなかった。
優弥としてはそれも充分驚きだった。
優弥は息を飲んだ。それは多いのか少ないのか判断が難しいところだ。そもそも、何と比べればいいのかわからないが。
「はい、まず一つ目はダンジョンです」
異世界の代名詞、ダンジョン。
この世界にも当然のように存在した。ヴァルデールのダンジョンは急に現れるものらしい。
例えば、昨日まではなかったのに突如として山道の途中に洞窟が現れたとか、長年誰も住んでいなかった屋敷がダンジョン化したとか、パターンはいろいろあるらしい。
ダンジョンは入る度に地形が変わるというもので、中には魔物がいる。奥に行けば行く程魔物は強くなるが、宝箱を見つける可能性も高くなるという。
宝箱には貴重なアイテムや武器などが入っているが、たまになんだかわからない物も入っているという。
ダンジョンの最奥にはボスモンスターがいて、倒すとダンジョンコアというアイテムが手に入る。それはその名の通り、ダンジョンの核で心臓部。壊すとダンジョンコアを入手したダンジョンはなくなってしまうが、壊した者に新たな力を授けるという。ユニーク魔法が使えるようになったとか、クラスチェンジしたとか、ただ単純にステータスが上がったとか、多種に渡り、その効果は絶大らしい。
そのため、ダンジョン攻略は大変人気だという。ダンジョン攻略を生業とする、冒険者と呼ばれる者達が現れるくらいに。
ダンジョンには入場制限があり、最大七人までを一組として、そのダンジョンの大きさによって変わるが、三組から十組くらいしか入れない。だから我先にダンジョンに入ろうとする者が多くて、諍いが絶えなかった。死者が出ることもざらにあったそうだ。
それは元も子もないだろうということで、国と冒険者達を束ねる冒険者ギルドがダンジョンの管理をし始めた。と言っても、入場の順番を整理したりするだけなのだが。ダンジョンに入る者は基本的に自己責任だし、もし攻略中に危機に陥っても誰も助けてはくれない。ダンジョンの中で死んでも、死体から装備まで全部ダンジョンに吸収されてしまう。一説ではそれが宝箱の中身となったり、ダンジョンコア破壊の恩恵の元になっていたりするのではないかと言われている。
危険と魅惑を同時に孕んだもの、それがダンジョンだ。
「我がマクルストと北に隣接しているガモルティの国境に突然、ダンジョンが現れたのです」
「突然、ダンジョンが現れた……でも、それっておかしなことではないのでは?」
この世界のダンジョンは突然現れる。ならばこの話のどこにおかしな点があるのだろうか。
「洞窟型のダンジョンや地形型のダンジョンならおかしくはないのですが、今回現れたのは建物型のダンジョンなんです。建物型は元々存在していた建物がダンジョンとなる事例しかないのです」
「つまり、突如として謎の建物が現れ、それがダンジョンだったと?」
「はい、そういうことです」
ヴェルディス隊長がよくできましたと言わんばかりに首肯した。
ヴェルディス隊長は面倒見が良いのだが、たまに優弥を子供みたい扱うことがある。それが少し恥ずかしかったりする。
「しかもその建物の形が少し特殊で……なんというか、緑色の大きな人物像が立っているのですが、それが何なのか、過去の文献からも当てはまるものがなかったそうで……」
「緑色の大きな人物像……」
優弥にはふと思い当たるものがあった。しかしそんなわけがないと頭を振る。それは元の世界にあるものだ。こちらに来ているわけがないし、それがダンジョンになるだなんて、意味がわからない。
「すぐにでもダンジョンに探索部隊を送りたいのですが、何分ガモルティとの国境にあるので、どちらの国の管轄かで揉めてしまっていて……」
北の大国ガモルティ。高い山々に囲まれており、王都はこの大陸で一番高い山の上にある。それはまさに自然の要塞で、山砦大国と呼ばれている。領土はマクルストと西に隣接している農耕の国ドルバレーン、そして東に隣接している鍛冶師国家レシキンの三国の北部に渡っている程広い。
国土が広いということは、その分人も多い。しかし国土のほとんどが山であり、しかもその山のほとんどが自然の育まれていない岩山で、それ以外も荒れ地が広がっているばかりで作物は育ちにくく、食料は不足しがち。マクルストからの輸入に頼っている。
だが、山や荒れ地の多いガモルティに届けるのは一苦労で、どうしても値が上がってしまう。ガモルティから輸入するものといったら鉱石なのだが、最近は珍しい鉱石や質の良い鉱石が取れなくなりつつあり、輸入するものがあまりないのだ。
「つまり、貿易摩擦が起きている、と」
優弥は一人で納得しているが、ヴェルディス隊長には伝わらなかったようで、きょとんと不思議な顔をしている。
「輸入と輸出のバランスが悪くて、国家間で経済的な問題が起きてる状態のことですよ」
優弥が苦笑気味に説明する。元の世界の言葉では通じないということがたまにあったりする。かと思えば変なことは伝わったりしたり。こういう時に、本当に不思議な世界だと改めて感じる。
「なるほど、そうなんですね」
隊長は納得してくれたようだ。
「そのせいでガモルティとはあまり良い関係とは言えないということですね」
「その通りです」
ガモルティは国力がどんどん削られていっている。資金や資材など。そんな中に新たなダンジョンが現れたら是が非でもほしいだろう。
ダンジョンはそれだけで価値がある。人を呼ぶし、中には資金や資材が豊富だし、ダンジョンコアはその希少性からとんでもなく高値になるらしい。
「ガモルティは新しいダンジョンを手に入れようと必死です。特に見た目からして普通ではないから中も未知数です。これで攻略中に珍しいアイテムでも発見されたらそれこそ莫大な富を生むでしょう」
人が集まるところは金が集まる。どこの世界でもそういうのは一緒ということだ。
「しかも、ガモルティは少し前に管理していた唯一のダンジョンを攻略されてしまい、今はダンジョンを所有していない状況です。我がマクルストも今は二つのダンジョンしかありません。これは他の国と比べると少ない方で、我々としても管理権を手に入れたいところです」
「それで、管理権を巡って争いが起きてしまっていると」
優弥は悲しそうな顔をする。やはりどこの世界でも人と人との争いは避けられないのか。
「まだ直接的なことは何も起きていません。まだ牽制しあっている状態、と言ったところですかね。この先はわかりませんが……」
隊長は真顔になる。この先のことを見据えているのだろうか。
どう転ぶかわからないが、まだ少し先のことだ。どちらの国のものになるかはわからないが、今は手を出せないようだ。
「一つ目はダンジョンというのはわかりました。では、次の情報は何でしょうか?」
肩を落とすにはまだ早い。情報はまだ三つもあるのだ。
「二つ目は地形の変化です」
「ち、地形の変化?」
これまた壮大な話が出てきた。
「はい。そしてこれが、司祭殿が帰ってきていない理由でもあります」
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優弥としてはそれも充分驚きだった。
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